アルザス・リヨン旅行5日目(9/24) その2

リヨンに到着するちょっと前から空模様が怪しくなってきていたのですが、列車を降りるともうすでに雨が降り出していました。


↑リヨンにはリヨン・ペラーシュ駅とリヨン・パールデュー駅という2つの大きなターミナルがあり、このリヨン・パールデュー駅は中心部から東に外れたところにあります。

ここから今日泊まるホテルまではバスに乗らないといけなかったので、まずは路線図をもらうため市内交通の案内所に向かうことに。すると長蛇の列が出来ていて、なんでこんなに並んでるんだ・・・と思いながら仕方なく列に並びます。ようやく入口まで進んだところで係の人に用件を聞かれ、バスの路線図が欲しいと言うと、ポケットから出して渡してくれました。なんだ、それだったらわざわざ並ばなくても良かったんじゃないかー!と思いましたが、お礼を言って案内所を後にします。それから一日乗車券を買おうと思い、駅を出てすぐの所にあるトラム乗り場にある自動券売機に行ったのですが、そこでは紙幣が使えません。なので駅の売店で買おうとすると、券売機で買ってくれと言われてしまい、仕方なく券売機に戻り硬貨で買うことにします。チップとかのために硬貨は出来るだけ温存しておきたかったのですが、仕方ありません。

そんなこんなでずいぶん時間をロスしてしまいましたが、気持ちを切り替えてホテルに向かうことに。バス停は少し離れたところにあるのですが、スーツケースを引きながら傘はさしづらいので、ずぶ濡れになりながらバス停へ。ここもトロリーバスが運行しているようで、すぐに来てくれて助かったのですが、満員の乗客の中スーツケース抱えて乗るのはかなりしんどかったです。私が乗ったバスはサン・ポール駅行きだったのですが、その一つ前のLa Feuillée停留所でバスを降り、数分歩いたところに今日泊まるホテルがありました。フロントに向かい、チェックインしたいと告げると、名前を言う前にすでに把握されていてちょっとびっくりしましたが、今日泊まる東洋人が私だけなのかもしれません。チェックインを済まし、Wi-Fiの接続方法を確認して部屋に向かいますが、廊下がまるで迷路のように入り組んだ構造でした。部屋に入り荷物を整理するも、外は雨が降り続いていてなかなか外出する気になれません。それでもじっとしてるわけにいかないので、意を決して部屋を後にします。

外出する前にフロントで、明日夜行こうと思っていたレストランの予約をお願いすることに。フロントの人はロマンスグレーの渋いおじさまだったのですが、レストランに電話をかけてくれて、予約が取れるとウインクとサムズアップをしてくれました。旅行前から行ってみたかったレストランだったので、これは明日が楽しみです。

小雨が降り続く中、まずはリヨンの街を歩いてみることに。リヨンの中心部はソーヌ川とローヌ川、二つの川が南北に流れているのですが、その川と川に挟まれているのが新市街で、その中央にはベルクール広場という大きな広場があります。雨のぱらつく中、ホテルから広場に向かってぶらぶら歩いてリヨンの街並みを眺めつつ、ガイドブックに載っているレストランをチェックすることに。途中刃物を扱うお店では、ドイツ・ゾーリンゲンの刃物メーカーとして有名なツヴィリングが日本の関で作っている「雅」というシリーズの包丁もあったりして、こちらでも愛用してる人がいるんだなあと実感しました。そして到着したベルクール広場はとにかく広くて、休日にはいろいろなイベントが行われているようですが、今日は雨でゆっくり見るものもなかったので、広場から階段を降りて地下鉄A線に乗り、2駅先のHôtel de Ville駅へ。ここで地下鉄C線に乗り換えることにします。

リヨンの地下鉄C線は、地下鉄のくせにラック式という変態的(笑)な鉄道で、発車早々に座席からずり落ちそうになるほどの勾配を上っていきます。ですが決して観光路線というわけではなく、ちょうど夕方だったので通勤客らしい人がたくさん乗っていました。乗客の大半は2駅目のCroix-Rousse駅で降りていき、そこから2駅先がもう終点です。


↑地下鉄C線のHôtel de Ville駅。見ての通り線路の真ん中に歯型のレールが付いているラック式ですが、それ以外は普通の地下鉄の駅にしか見えません。


↑終点のCuire駅に停車中の車両。2両編成で前面デザインが丸みを帯びてかわいらしい。


↑このあたりまで来ると勾配も緩やかなので、歯型のレールはありません。街並みにも郊外の雰囲気が漂っていました。

ここから折り返し列車に乗り、一番勾配が急だったCroix-Paquet駅に戻ります。


↑まあ見てくださいこのすごい勾配!駅のホームに立っているのすら大変なほどですが、なんと170‰以上あるそうです。ベンチもちゃんと水平になるように据え付けられていました。


↑始発のHôtel de Ville駅に飾られている地下鉄C線の模型。やはり勾配を強調していますね。

Hôtel de Ville駅から再び地下鉄A線に乗り、リヨン・ペラーシュ駅へ。ここも最初に述べたとおりフランス国鉄のターミナル駅となっているので、少し列車を眺めていくことにします。


↑いかにもヨーロッパのターミナル駅らしいたたずまいが良いです。


↑ホームに停車しているのは、ダブルデッカーのTER(地域圏急行輸送)車両、いわゆるローカル車両です。

今日はこの駅近くで日本人シェフがやっているFlairというレストランがあると聞いていたので、そこで晩ご飯を食べようとお店に行ってみたのですが、今日は50ユーロの特別コースしかやっていないと言われてしまい、すごすごと店を後に。再び地下鉄A線に乗ってベルクール広場に戻り、広場東側にあるマロニエ通りというビストロが多く建ち並ぶ路地で店を選ぶことにします。

ところでリヨンでは庶民的なリヨン料理を出すビストロのことをブション(Bouchon・コルク栓のこと)といい、街の至る所にブション・リヨネと書かれた看板を出すビストロがあります。ただ数が増えすぎたせいで玉石混交となってしまい、今では認証制度もあるようです。今回はそんなブションの中から目星を付けていた2軒のお店で迷った末に、食べたい料理のあったChez Mounierというお店にすることに。店の前に立っていた店員の男性に声をかけると、幸い空席があるようで中に案内されました。


↑まず前菜はリヨン風ソーセージにしました。皮が固いので中身だけを食べるのですが、肉々しくておいしかったです。つけあわせはソーセージとバター、それにサラダです。

リヨンはボジョレーやブルゴーニュ、コート・デュ・ローヌといったワインの名産地が近いので、ワイン選びには事欠きません。まずはマコン・ヴィラージュをいただきましたが、軽やかな辛さで良いですね。


↑メインディッシュはリヨンの名物料理、タブリエ・ド・サプール(工兵のエプロンの意)にしました。牛の胃(日本ではハチノスと呼ばれる第二胃)にパン粉を付けて揚げたもので、とにかくその大きさにびっくりします。

タブリエ・ド・サプールは大阪のビストロで一度食べたことがあり、リヨンに行ったら是非食べてみたい料理の一つでした。やはり本場はでかくて食べ応えがすごかったです。タルタルソースを付けていただくのですが、味は意外にあっさりとシンプルな感じ。臭みもほとんど感じませんでした。付け合わせはなすと卵とじゃがいもです。

ワインはコート・デュ・ローヌとモルゴンのそれぞれ赤をいただきました。コート・デュ・ローヌはリーズナブルな赤ワインというイメージでしたが、やはりこちらで飲むとリーズナブルながらとてもしっかりしておいしいワインでした。それ以上にびっくりしたのがモルゴンで、ボジョレーのワインだからもっと軽いんだろうと思っていたのですが、思ったより濃い赤色をしていて、別に発泡性ではないのですが口に含むと若干シュワシュワとした刺激があって、これがうまい! ボジョレーに対する認識を改めさせるに十分なワインでした。

ところで私の横には地元の夫婦らしい方が座っていて、話しかけられたので少しだけ英語でおしゃべりしたのですが、コート・デュ・ローヌを頼むと良いチョイスだと言われました(笑)。そりゃさすがにリヨンに来たからには飲まないわけにいかないと思うのですが、そんな感じでいろいろなワインを飲んでいたので、どうやら私のことを中国にワインを輸出する会社の人だと思ったみたいです。・・・いやいや。


↑チーズも選べるようだったので、フロマージュ・ブランにしました。グラニュー糖をかけていただくやつですが、これは安定のおいしさですね。


↑チーズはあくまでもチーズで、デザートはちゃんと別にあったのでプリンにしました。しっかりと固いプリンで好みの味でした。


↑締めにカフェ・ノワゼット。ミルク入りのエスプレッソなのですがこんなになみなみと別容器でミルクを持ってきたところは初めてです。でもお得感があって良かった。

お腹いっぱいになったところでお会計。ここの店員の男性はとても陽気な人で、楽しく過ごすことができました。カードが使えないのは誤算でしたが、合計30.1ユーロととてもリーズナブルで、さすがリヨンのブション! ですが店員さんがレシートを持っていったまま帰ってこないので、なかなか帰れずにちょっと困ってしまいました。やっと帰ってきた店員さんに声をかけてレシートをもらい、店を後に。

帰りは地下鉄A線でHôtel de Ville駅まで戻りましたが、この時間でもリヨンの地下鉄は平和なもので、何だか拍子抜けしました。地下鉄を降りてトロリーバスに乗り継ごうかと思ったのですが、ちょっと待ちそうだったので歩いてホテルに帰ることに。途中通りかかったテロー広場では建物がライトアップされていてとてもきれいでした。


↑テロー広場にあるHôtel de Ville(市庁舎)と噴水。

ホテルに戻るとフロントの人に、予約したレストランはどうだったかと聞かれたのですが、それは明日行く予定だと答えると笑っていました。ついでに明日の朝食を食べることを伝え、ドライヤーを借りて部屋へ戻り、もう22時を回っていたので早々に就寝。

明日はリヨンの街を一日散策し、有名レストランでディナーをとるのですが、それはまた次回。

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