2013年9月

    南ドイツ・オーストリアの旅1日目(8/17) その1

    今年も去年に引き続きトルコ航空利用だったので、仕事から帰宅後シャワーを浴びて荷造りを済ませて出発します。しかし家から駅に向かう途中で、いきなりスーツケースの車輪が破損するというアクシデント発生!一瞬頭が真っ白になりましたが、とりあえず駅前の100円ショップに駆け込み、接着剤を買って電車に乗り込みます。しかし車輪をよく見るとコーティングのゴムが取れただけのようだったので、がたがたはするもののなんとか転がすことはできそうです。意を決してこのまま行くことにし、なんば20時ちょうど発のラピートに乗車。今回は「関空トク割 ラピートきっぷ」をあらかじめ買っていたので、関空までは1,100円で行けました。梅田方面からだと乗り換えの手間はありますが、関空快速が混む時間帯には悪くない選択だと思います。

    20:40に関空に到着し、がたつくスーツケースを預けて税関を抜け、搭乗ゲートへ。22:30発でしたが15分早発になったようで、21:40搭乗開始と案内されました。といってもまだ30分以上あったので、無線LANをつかまえてネットをしつつ待つことに。あと去年フライト中に喉が渇いたのに水が飲めなかった教訓を生かし、ペットボトル飲料を自販機で買っておきました。しばらくして予定通り搭乗開始したので、搭乗口で新聞を受け取って座席へ。トルコ航空は北ウイングからの出発なので、動き出してから離陸まではすぐでした。

    安定飛行に入り、まずは小さなお菓子が配られます。その後飲み物を聞かれたので機内食かと思って赤ワインを頼んだら、まだウェルカムドリンクだったようで、すでにほろ酔い・・・。


    ↑ワインはフランス産のメルローでした。普通においしかったですが、トルコのワインも飲んでみたかったな。

    金曜日の夜で疲れていたこともあり、早く機内食を出してくれーと思いつつ、耐えきれずに少しうとうと。12時半を回ってようやく1回目の機内食が出てきました。


    ↑1回目の機内食は去年と同じくトルコ風ハンバーグ。とてもおいしかったです。

    先ほど赤ワインを飲んでしまったので、飲み物はトルコビール「EFES」にしました。あっさり目ですがトルコ料理と良く合う味です。食後には紅茶を飲み、ようやく耳栓とアイマスクを装備して横になりましたが、さっきうとうとしたせいか今度はなかなか寝付けません。それでも4時間ほどは寝られたので多少疲れは取れました。そして到着2時間ほど前に2回目の機内食が出てきます。


    ↑こちらもメニューは去年と同じでした。寝起きにやさしい味です。

    飲み物は前回なかった自家製レモネードを飲んでみることに。ミントの風味がしてさっぱりした飲み口でした。そして到着予定は5:35でしたが、結局1時間近く前にイスタンブール・アタテュルク国際空港に到着。今回もボーディングブリッジではなく、駐機場からバス移動です。


    ↑駐機場にて。タラップだと後方からも降りられるのが便利です。

    バスでターミナルビルへと向かい、ここで次の乗り継ぎ便まで3時間ほど時間をつぶすことに。前回よりは待ち時間が短いとはいうものの、暇なことに変わりはないので、ターミナルを端から端まで散策してみたり、Kindleでマンガを読んだりして待ちます。乗り継ぎ便は7:45発のミュンヘン行きだったのですが、7時頃に搭乗開始。機内は2+4+2列と比較的席数が多く、機体も新しいものでした。何より個人用モニターも日本語対応で、イスタンブール-関空便がトルコ語と英語しか対応していないのに、なぜここで・・・という感じです。そして少し遅れはしたものの、8時過ぎに出発。離陸後しばらく数独をしたりして過ごしていると、機内食が出されました。


    ↑登場したTK1629便。確かエアバスA330-200という機体だったと思います。


    ↑機内食。なんだか食べてばっかりですが、意外と食べられるものです。サワーチェリージュースも相変わらずのおいしさ。

    結局ミュンヘン国際空港には定刻の9:30より少し早く着陸しましたが、駐機場待ちのせいで結局ほぼ定刻通りに到着。ターミナル2に到着しましたが、入国審査場まではやたらと距離があり、ずいぶんと歩かされました。しかもなんだかプレハブっぽい造りだったので、まだ拡張する予定があるのかもしれません。長い入国審査列に並び、20分ほどしてようやくあと数人で自分の番という時に、前で審査を受けていた人が事務所に連れて行かれ、そのゲートは閉鎖されてしまいました。誰か代わりの入国審査官が入るとかないんかい!と思いましたが、仕方なく隣の列に割り込ませてもらい、なんとか入国。ドイツの入国は以前からバイオリンが取り上げられたりと税関の厳しさが話題になってましたが、やはりここでも入国目的や滞在先、日数などをいろいろと聞かれました。それでも晴れてドイツに入国し、バゲージクレームに向かうとすでにターンテーブルには荷物が回り始めていました。幸い自分のスーツケースはすぐに出てきたのでさっと受け取り、トイレで荷物を少し詰め替えて空港を後に。結局到着から空港を出るまでに1時間近くかかりました。

    ここからSバーン(都市近郊列車)に乗るのですが、駅は一旦空港を出たところにありました。といっても大屋根があるので雨の日でも安心です。大屋根の下はイベントスペースになっていて、何やらにぎやかな雰囲気。その横を通り過ぎ、エスカレーターを降りるとそこが駅でした。今日はミュンヘンには滞在せず、ここから列車を乗り継いでオーストリアに向かうので、まずはS8という路線に乗ってミュンヘン東駅へ。空港出発時には乗客はまばらでしたが、各駅停車なせいか途中で結構人が乗ってきます。予定していたより1本早い10:24発に乗れたのですが、ミュンヘン東駅手前で信号待ちをしていたせいで、少し遅れて11時ちょうどぐらいにミュンヘン東駅到着。それでも乗り継ぎの列車は11:40発だったので、まだ十分時間はあります。しばらくは駅の写真を撮ったりしていましたが、暇なので少し駅の外に出てみることに。駅構内にはパン屋もあり、品揃えの多さはさすがドイツという感じでしたが、場所のせいか値段は少し高めでした。


    ↑ここまで乗ってきたS8 Herrsching行き。割と綺麗で快適でした。


    ↑ミュンヘン東駅の駅標。Ostとは英語でいうEastです。


    ↑ミュンヘン東駅はまだ改修されてそれほどたっていないようで、ホームは綺麗でした。


    ↑駅ビルの方はちょっと郊外っぽい雰囲気。駅前には路面電車の電停もありましたが、運休中のようでした。


    ↑駅ビルには日本でもおなじみのサブウェイが入っています。


    ↑これから乗る予定のヴェネツィア サンタルチア行きEC87の案内。10分遅れと表示されていますが、このあとどんどん遅れることに・・・。

    列車は11:50を過ぎてもやって来ず、ついに案内板の表示がザルツブルク行きRE(快速列車)に変わってしまいました。このまま列車が来なかったらどうしようかと思ったのですが、乗客が乗り切れないほど大混雑のザルツブルク行きが出て行くと、また表示が戻ったのでほっと一安心。結局20分遅れて12時ちょうどにやっとEC87がやってきました。


    ↑EC87はドイツ鉄道(DB)・オーストリア鉄道(ÖBB)共同運行の特急でした。

    列車は結構な乗車率で、荷棚もいっぱいで自分の荷物を載せるのに苦労していたら、最初私の席に座っていたおじいさんが手伝ってくれて申し訳ない気持ちに。座席は進行方向と逆向きで、途中ちょっと気分が悪くなってしまいました。今回の旅行中、予約した座席はことごとく進行方向と逆向きで、早く予約したからといって変わるわけではなさそうです。このへん、座席の向きを自由に変えられる車両が多い日本と設計思想が違うんだなぁと思わずにはいられません。
    途中で車掌さんが検札にやってきましたが、自宅でプリントアウトしてきた切符以外にパスポートまで要求されたので、貴重品入れからパスポートを取り出すのに一苦労しました。今までパスポートを要求されたことはなかったので、オーストリア鉄道は厳しいなぁと実感。列車はローゼンハイム駅を出ると次第に車窓に高い山が広がっていき、山あいの川に沿って走っていきます。直線距離で行けばもっと近いのですが、それだと山越えになってしまうのでルート的にはかなり東に迂回しているようです。クーフシュタイン駅からいよいよオーストリアのチロル地方と呼ばれるエリアに入りますが、線路沿いに見える民家のベランダはどこも綺麗な花で飾られていて、その美しさに感動。また左右に高い山がそびえている風景も印象的でした。そして出発時に20分遅れだった列車は途中ちょっと巻き返したらしく、約15分遅れの13:40頃にインスブルック中央駅到着。


    ↑駅標もオーストリア国鉄仕様です。


    ↑ここまで乗ってきたEC87の客車。



    ↑インスブルック中央駅のホーム。すぐ近くまで高い山が迫っているのがよくわかります。

    このあとホテルにチェックインして市内観光に出かけるのですが、それはまた次回。