バスク地方の旅1日目(8/7) その2

スペインとフランスの国境の街・アンダイエに到着し、まずはフランス国鉄のアンダイエ駅へ。フランスには2年前にも来ているので、券売機の使い方はすぐに思い出せました。バイヨンヌまでの切符は7.3ユーロでしたが、まだ発車まで30分以上あったので、しばらく周辺を散策することにします。

まずは川を渡り、再びスペイン側に戻ります。橋のたもとには詰所のような施設もありましたが、今は誰もおらず国境は完全にフリーパスでした。さすがEU圏ですね。


↑国境にかかる橋。向こう側がスペインです。


↑すぐ隣には鉄道も通っています。手前がバスク鉄道、奥がスペイン国鉄。


↑後ろを振り向くとこんな感じ。向こう側がフランスです。



↑橋を渡ってスペイン側に入ったところ。みやげ物屋が軒を連ねているあたり、日本の観光地で見かける光景とほとんど同じですね。



↑今度は幹線道路を通ってフランス側に戻ります。結構車通りが多い上に信号がないので、反対側に渡るのが大変でした。

そろそろ良い時間になってきたので駅に戻ります。ここまでずっとスーツケースを引きずっての移動だったので、結構疲れました・・・。切符を刻印機に通し、駅構内へ。


↑アンダイエ駅の列車案内板。国境の駅らしく、スペイン語も併記されています。


↑ボルドー・サン・ジャン行きのTER(地域圏急行列車)が到着。ホームでは結構たくさんの人が待っていました。

定刻の16:45に発車。結構年季の入った車両でエアコンが付いていなかったので、窓を開けていても暑くて仕方ありませんでした。6両編成のせいか1両あたりの乗客はそれほど多くなく、車内ではお年寄り同士が談笑していたりして、のんびりとした空気が流れています。途中で乗ってきたおじいさんとあいさつを交わし、やがておしゃれな街が見えてきたなーと思ったら、サン・ジャン・ド・リュズに停車。その先のビアリッツもそうですが、このあたりは海水浴場として有名なので、この季節はにぎわっているようです。そして列車は川を渡ってトンネルをくぐり、定刻の17:21からちょっとだけ遅れてバイヨンヌに到着。


↑TERの車内。エアコンがない古い車両でした。


↑バイヨンヌ駅前。規模としてはそこそこの駅でしたが、駅舎はおしゃれ。

バイヨンヌの駅もご多分に漏れず中心部から離れたところにあるので、まずはサンテスプリ橋を渡らなければなりません。これが結構大きな橋なので、渡るのにも時間がかかります。


↑サンテスプリ橋。各国の国旗がはためいています。良い天気で暑い!


↑サンテスプリ橋の下を流れるアドゥール川。海が近いので、川幅が広くゆったりと流れています。


↑バイヨンヌ中心部に到着。真ん中を流れているのがニーヴ川で、左側がプチ・バイヨンヌという美術館やレストランが多い地区、右側がグラン・バイヨンヌという銀行や商店の多い地区です。


↑グラン・バイヨンヌにあるポール・ヌフ通り。私が泊まるホテルはこの通り沿いにありました。

ホテルにチェックインし、まずは部屋に荷物を置きます。エレベーターがないのでスーツケース持って上がるのに一苦労・・・。部屋はエアコンも冷蔵庫もなく、質素なものでした。そして窓を開けると吹き抜けを挟んでお向かいのダイニングが丸見えで、生活感満点です。

荷物を整理して再びフロントに戻り、近くのおすすめレストランを教えてもらいました。ついでにWi-Fiを使いたいと言うと、今日は何やら不具合で使えないとのこと。仕方ないのでネットはあきらめ、夕食には早いですがとりあえず外に出ることにします。

まずはポール・ヌフ通りの突き当たりにある、サント・マリー大聖堂へ。しかし大聖堂の入口には人が立っていて、中に入ることができません。仕方がないので外周に沿って回ってみると、回廊ではなにやらイベントが行われていました。どうやらこの影響で大聖堂に入れなかったようです。


↑サント・マリー大聖堂正面から。左側の塔だけ色が白いのは、建築時期か修復時期の違いの関係なのでしょうか。



↑サント・マリー大聖堂の回廊。イベント中だったので美術作品が置かれていました。しかし建物の規模はかなりのものです。

大聖堂の回廊から東に向かうとエスパーニュ通りにぶつかります。ここも通りの両側に商店が並んでにぎやかな雰囲気でした。そういえばせっかくフランスに来たんだしオランジーナでも飲んでいこうと思い、途中の商店で缶入りのものを購入。日本のものと比べてやや後味に苦みを感じたので、やはり味が違うというのは本当のようです。個人的には日本のオランジーナの方が好きです。

エスパーニュ通りを南端まで歩き、そこから東に向かうとニーヴ川が見えてきました。川の両岸にはレストランが並んでいて、その中にホテルで教えてもらったレストランもありました。その他のレストランも物色しながら歩きますが、なかなかこれといったレストランは見つからず、そのままプチ・バイヨンヌ地区へ。


↑ニーヴ川沿いの風景。向こう側がプチ・バイヨンヌです。


↑プチ・バイヨンヌ地区のサンタンドレ教会。残念ながら閉まっていたので中は見られませんでした。

まだ外は明るいのですが、もう家を出発して30時間以上になるのでさすがに歩き回るのにも疲れてきて、そろそろ食事を取ることにします。結局ホテルで教えてもらったレストランに入り、さっそくメニューと格闘。店の前には黒板が出ていて、25ユーロでなにやら魚料理っぽいことが書かれていたので、きっとこれはコース料理だろうと思い注文。するとしばらくして大きな焼き魚がドン!と出され、ここで初めて、黒板に書かれていたのはコース料理ではなく、今日のおすすめ料理であったことを知ります。飲み物も普通に赤ワインを頼んでたのに失敗した・・・!


↑1品目、イシビラメのグリル。シンプルな味付けでおいしかったのですが、日本でも同じような物が食べられることを考えると割高かも。ワインは特にこだわりなく赤ワインをグラスで頼んだのですが、スペインのナバーラでした。

いきなりメインディッシュ頼んでしまってこのあとどうしよう、と思ったのですが、気を取り直してバイヨンヌ名物の生ハムを注文。9.2ユーロでしたが、でかいしゃもじのような器に山ほど出てきて、これ一人で食べきれるだろうかと一瞬心配になりました。しかしさすがに名物というだけあって生ハムはとてもおいしくて、ワインとパンが良く進みます。ワインは白ワインをグラスで注文すると、AOCジュランソンが出てきました。そして最後にもう一度赤ワイン、今度は違うのをと注文すると、ボルドーの赤を出してくれました。どうやらグラーヴ地区にあるシャトー・ポヤンヌのワインだったようですが、グラーブらしい草っぽさを感じておいしかったです。


↑2品目、バイヨンヌ産生ハム。これはうまい!緑色のものは唐辛子です。口直しにちょっと食べましたが結構辛い。

そんなで生ハムと格闘していると、横のテーブルからやや年配の男性がやってきて、何やら英語で話しかけて来ました。この方も旅行者のようでしたが、俺は静岡に住んだことがあって、日本は大好きだと言いながら握手を求められました。私も適当に相づちをうって握手を交わしましたが、きっと酔ってらっしゃったんだろうなぁー。でも初日から注文に四苦八苦してテンションが下がっていたので、思いがけない出会いに少し楽しい気分になりました。

結局魚料理が高かったので、初日から43.2ユーロ(約4,400円)と豪勢なディナーになってしまいました。予想外の出費でしたが、料理自体はうまかったのでよしとします。店を出る頃にはもう21時を回っていたのですが、まだまだ外は明るくて感覚が狂いそうでした。ほろ酔いでホテルに帰還するとロビーに東洋人の男性がいたのですが、通りすがりにこんばんはと声をかけられてびっくり。街中では日本人の姿を見かけなかったのですが、まさか同じホテルに日本人が滞在していたとは・・・。

とりあえず自室に戻り、結構汗をかいたのでシャワーだけ浴びて寝ることにします。シャワールームから部屋に戻ると、向かいの家から談笑する声が普通に聞こえてきて、カーテンの隙間から外を見ると、向かいの家では食卓を囲んで夕食の真っ最中でした。やはりこちらでは夕食の時間が遅いんだなあと思いつつ、こっちから丸見えということは向こうからも丸見えだということに気づき、みんな気にしないのだろうかと考えてしまいました。でももう疲れていたので、22時には就寝。

翌日はサン・ジャン・ド・リュズ経由でラ・リューヌ登山列車に乗ってきますが、それはまた次回。

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