長崎・佐賀旅行7日目(8/25) その2

白玉饅頭を堪能して川上峡を後にし、長崎自動車道のインターチェンジ近くにある肥前国庁跡資料館へ。国庁とはいわゆる役所のことで、奈良時代から平安時代にかけて、ここには肥前国の役所が置かれていました。


↑資料館は入場無料です。中では学生が夏休みの宿題をやっていたりしました。




↑資料館の展示パネルには、まほろちゃんや大和くんのイラストがたくさん使われていました。

展示を一通り見てからパンフレットをもらって資料館を後にし、すぐ横に復元されている南門を見にいきました。



↑復元された南門。なかなか立派なものです。色遣いが奈良時代っぽい。

肥前国庁跡を出て、朝横を通ったイオンへと向かいます。13時を回ってだいぶ暑くなってきたので、たまらずにアイスを購入。店内の休憩スペースで食べていると、汗が引いていくのを感じました。

少し元気になったところで移動再開し、今度はあの有名な吉野ヶ里遺跡へと向かいます。ほぼ東へ一直線のルートでしたが、進むにつれて徐々に田園風景へと変わっていき、信号が少なくなってきます。信号が少ないということは休憩する間もなく自転車をこぎ続けることになるため、すでに山登りもしてきた身には相当きつかったです。そういえばお昼ご飯をまだ食べていなかったので、途中見つけた佐賀ラーメンのお店で食べることに。九州らしく豚骨ラーメンで、ご飯と替え玉がついて500円と非常に安くてうまかったです。

おなかいっぱいになってしばらく走っていると、吉野ヶ里遺跡の案内板を発見。


↑あと1.8km!

ほどなくして吉野ヶ里遺跡が目の前に見えてきたのですが、どうやら正門は反対側にあるらしく、トンネルをくぐり右折してようやく到着。自転車置き場はありましたが自転車を止めているのは私だけでした。

ここまで10km強の道のりを1時間ほどかけて走ってきたので、さすがにすぐ中に入る元気はでず、まずは休憩所でコーラを飲んで休憩。こういうときに飲むコーラのうまさはほんとなんなんでしょうね。学校主催のバスツアーでもあったのか、入場ゲート付近では親子連れの姿をたくさん見かけました。入場ゲートでは菅笠をすすめられましたが、さすがに一人で菅笠かぶるのは恥ずかしいのでやめることにします。ただ日差しがきつかったので、かぶったほうが楽だったでしょうね。広い場内にはバスも走ってるのですが、せっかくなのでがんばって歩いて行くことに。


↑集落を取り囲んでいる外堀と、逆茂木(さかもぎ)と呼ばれる外敵の侵入を防ぐ木の杭。

道には順路を示すステッカーがいたるところに貼られているので、迷うことはなかったです。集落に入り、まずは支配者層が住んでいたという南内郭へ。ここには展示室があり、ビデオ上映がされていたので、ここでも30分ほど休憩がてら見ていくことに。


↑物見やぐら。


↑竪穴住居。ここは支配者層が住んでいたところです。


↑内部はこのようになっています。入口は狭いですが地面が掘られているので、外から見るよりは広くて涼しい。本当は展示用の人形が置かれているはずなのですが、前日の大雨のせいで撤去されていたようです。



↑物見やぐらからの眺めは最高でした。場内が広いので、まさにタイムスリップした感覚を味わえます。

南内郭を出て、つぎはまつりごとの場所である北内郭へと向かいます。北内郭も外敵の侵入を防ぐため、二重の堀に囲まれていて入り組んだ造りでした。


↑北内郭の入口。門上部の柱には木造の鳥が飾られています。


↑まつりごとの中心となった主祭殿。


↑主祭殿の内部。権力者たちの集まりの様子が再現されています。この上の階では祖先の霊を呼び出す儀式が行われていて、この時代の政治と呪術との結びつきがよくわかります。

つづいて歴代の王の墓である北墳丘墓へ。ここは内部が公開されているので、中に入ってみることに。亡くなった人は甕棺(かめかん)に納められて埋葬されていたようですが、王の甕棺はこの北墳丘墓の中に納められていました。


↑内部では遺体が納められた甕棺の発掘された様子がよくわかります。



↑弥生時代はこんな風景だったのでしょうか・・・。

それから、商業の中心となっていた倉と市、それから一般の人々が住んでいた南のムラへ。この頃から少し曇ってきたので、駆け足で展示を見て回り、出発地点の入場ゲートまで戻ってきました。途中休憩を挟んだりしましたが、やはり2時間はかかりますね。時間が無ければ北墳丘墓までの見学で切り上げた方が良いかもしれません。


↑ちょっと近未来っぽいつくりの東口入場ゲート。

再び休憩所で水分補給し、自転車にまたがって帰路につきます。帰りは国道34号線をひたすら西に走るルートを取りましたが、途中ぽつぽつと雨が降り出したので、自然と漕ぐ足にも力が入ります。幸いひどい雨にはあわなかったのですが、行きと同じく信号が少ないので休憩するタイミングが取れず、しんどかった・・・。飲み物買うために寄り道したりはしましたが、ちょうど1時間で13kmほどの道のりを帰還。ホテルの部屋に戻り、たまらずシャワーを浴びます。

晩ご飯はどうしようかと思ったのですが、食べログでも評価の高かった駅北側の申子へ。雑居ビル2階にある隠れ家的なお店でしたが、日本酒の品揃えのすごいのが印象的でした(なんと大阪の呉春 特吟も置いてあります)。とりあえず刺身盛り合わせを頼み、最初こそ暑いのでビールを飲みましたが、二杯目からは日本酒にチェンジ。日本酒に詳しいおかみさんにすすめられるがままに、まずは鍋島 三十六萬石 純米吟醸をただきましたが、これが抜群にうまい!この旅行から帰った直後、鍋島はインターナショナル・ワイン・チャレンジの日本酒部門で最優秀賞を取ったこともあり、一気に有名になってしまいました。続いて同じく佐賀の地酒・天吹 裏大吟醸 愛山をいただき、最後は静岡の磯自慢で〆。メニューに値段が載っていないお店なのでお会計までひやひやしましたが、4300円だったのでえらく高い、というわけではなさそうです。少なくとも鍋島と出会えただけでも来る価値のあるお店でした。残念ながらお客さんでいっぱいで落ち着いた雰囲気だったので、写真は撮れませんでしたが・・・。

さすがに食べたのが刺身だけで少しおなかがすいていたので、帰りにコンビニでおにぎりを買ってホテルに帰ります。今日は一日自転車乗ったり山登りしたりしてたのでもうくたくたでした。翌日は久留米経由で熊本へと向かいますが、それはまた次回。

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