長崎・佐賀旅行3日目(8/21) その2

島原駅前13:30 – 島鉄雲仙営業所14:19(島鉄バス・青雲荘行き)
島原駅前からバスに乗り、ここから雲仙温泉をめざします。島原駅の駅舎がバスの待合所も兼ねていて、そこではバスを待つ人が何人かいたのですが、雲仙行きのバスに乗ったのは私ともう一人だけ。思ったより少ないなあと思っていたら、島鉄バスターミナルと島原港フェリーターミナルでそれなりに乗客が乗ってきました。
フェリーターミナルを出ると、バスは島原半島の内陸部に向けて走り出します。ほどなくして水が全然無い川に立派な橋がかかっている場所があり、これがあの雲仙普賢岳の火砕流が流れたという水無川か・・・と複雑な気持ちで眺めていました。流域は逆ハの字状の構造物が多数作られており、これはおそらく被害軽減のためなのでしょう。
そしてバスは徐々に山道に入っていき、疲れてうとうとしている私を容赦なく横Gが襲います。それとともにどんどん霧が濃くなっていき、真っ白な世界を走っているような感覚。やがてバスは温泉街に入っていき、私は島鉄雲仙営業所で下車します。するとあたりは数十メートル先も見えないほどの濃霧で、もう笑うしかありませんでした。

雲仙といえば普賢岳の噴火のイメージしかなかったのですが、ここはかつて明治から昭和初期にかけて多数の外国人が訪れた、有名な避暑地でした。そのため当時はハイカラな洋館風の建物やゴルフ場があり、下界から隔絶された別世界だったようですね。そもそもかつては「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでおり、まさに雲仙は温泉の代名詞のようなものでした。

バスを降り、まずはバス停前にある島鉄雲仙営業所で地図でももらおうかと思ったのですが、あまり種類がなく有料だったので、近くの観光案内所を教えてもらいそちらに行ってみることに。300mほど先にある雲仙お山の情報館というところで同じ地図を無料で入手し、近くの雲仙地獄へ行くことにします。


↑雲仙地獄。地獄とはお湯が沸き出しているところの事なのですが、濃霧と相まってまさに地獄へと誘われそうな雰囲気でした。地面は温泉の成分で真っ白です。


↑写真ではわかりにくいですが、石に囲まれたところでぼこぼことお湯がわき出ています。地獄には至る所にパイプが張り巡らされており、各ホテルや入浴施設へとつながっていました。


↑あたりには硫化水素のにおいが立ちこめています。そして50m先も見えないほどの濃霧。

雲仙地獄を見たあとは、雲仙スパハウスへ。諫早で購入した島原半島遊湯券は、島原鉄道と島鉄バス乗り放題に加えて温泉施設の入浴券が付いていたので、ここで温泉に入ることにします。中は結構広くて露天風呂もあり、お湯もさっき地獄で見てきたとおり成分が濃そうな感じで、すっかりお肌つるつるに。


↑雲仙スパハウス。ビードロ美術館が併設されています。


↑スパハウスの裏手にある旧八万地獄(月面地獄)。かつてはここも地熱活動が盛んなところでしたが、現在はほぼ収まっており、徐々に草木も生えだしています。


↑国道57号線まで戻ってきました。道路の向こうには清七地獄があるのですが全く見えません。


↑雀地獄。その名の通りお湯がぴちぴちとかわいい音を立てて噴出していました。

そろそろバスの時間が気になってきたので、バス停前のみやげ物屋で時間をつぶすことにします。


↑みやげ物屋で飲んだ温泉(うんぜん)レモネード。ラベルに描かれているのは雲仙にかつて数ヶ月滞在したことのあるノーベル文学賞作家、パール・バックです。

島鉄雲仙営業所17:09 – 釜ノ鼻18:07(島鉄バス・諫早駅前行き)
再びバスに乗り、30分ほど西に向かって山道を下りると小浜温泉に到着。このあたりは温泉街として結構にぎわってる感じで、また時間があればここにも来たいなーと思いました。バスはそのまま海岸沿いに北上し、愛野駅あたりで島鉄とぶつかります。このままバスに乗って諫早まで戻っても良かったのですが、少し晴れ間も見えてきていたのでまた島鉄に乗りたい!と思い、釜ノ鼻というところでバスを降りて列車を待つことにしました。




↑釜ノ鼻駅の様子。案内図を見ると諫早湾からそれほど離れていないことがわかります。


↑ほどなくして列車がやってきました。これに乗って諫早に戻ります。

釜ノ鼻18:11 – 諫早18:29(島原鉄道・普通諫早行き)
やってきた列車は結構座席が埋まっていたので、運転席横に陣取って写真を撮ることにします。薄日ではありましたが、行きの豪雨に比べればはるかに穏やかな天気でした。




↑途中駅の様子。旅情を感じますねー。


↑諫早駅に帰還。朝は雨だったので再度同じ角度で撮影。


↑諫早駅前。西友があったりファストフード屋があったりと、そこそこ賑やかです。

西友で飲み物を買ってホテルに戻り、まずは洗濯を済ませてから夕食を食べに外へ。ホテルのフロントで教えてもらったお店に行ったのですが、お客さんが少なくて少々心配になります。突き出しに煮卵が出てきたりなかなかユニークなお店でしたが、味は悪くありませんでした。まずは雲仙ソーセージと地魚のフライを頂き、続いて刺身を注文。


↑ヒラス(ヒラマサ)の刺身と諫早の地酒・杵の川。これはうまいっ!

魚と地酒を堪能し、ホテルに戻って就寝。明日はいよいよ長崎市内へと向かいますが、それはまた次回。

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