長崎・佐賀旅行3日目(8/21) その1

6時頃に目が覚めたものの、弱設定にしたはずのエアコンが効き過ぎて少し頭痛気味・・・。薬を飲んでもう少し横になり、もぞもぞと起きだして外を見ると、まだ雨は降っていません。しかしシャワーを浴びて再び外を見ると、すっかり土砂降りではありませんか!天気予報を付けると長崎県北部に大雨洪水警報が発令中だそうで、雷鳴も時折聞こえてきます。こんな大雨では外に出られず部屋でぼーっとしていたのですが、しばらくすると少し雨が小降りになってきたので、そのすきに外出。しかし駅前のマクドで朝マックをもぐもぐしているとまた雨がひどくなってきて、自動ドアから結構離れたところに座っているにも関わらず雨が降り込んできて大変でした。さすがにこのまま予定通り旅行を続けるべきかちょっと悩んだのですが、とりあえずしばらくは列車に乗るわけだしまずは行ってみるか、というわけで土砂降りの中を諫早駅へ。マクドから道路1本渡るだけなので数十メートルしか距離はないのですが、それでもびしゃびしゃになりました。

諫早8:38 – 島原外港9:53(島原鉄道・普通島原外港行き)
ここからは島原鉄道で島原に向かいます。土砂降りの中でしたが、結構列車を待つ人は多かったです。


↑車両は1両の気動車でした。この写真ではわかりにくいですがすごい雨降ってます。

車内に入るとすでに座席は埋まっていて、仕方なく運転席横に立っていくことに。乗客多いんだなーと思っていたら、次の本諫早駅で乗客の半数以上が降りていったのでちょっとびっくりしました。あとで調べてみると本諫早の方が市の中心部という感じで、諫早-本諫早間のみの区間便も多数設定されており、利用客も多いみたいですね。座席も空いたので座ろうかとも思ったのですが、1時間ちょっとだしまあいいやと思い、そのまま立っていくことにします。しかし雨がひどすぎて窓から外の景色はあんまり綺麗に見えません。しばらくすると左手に有明海が見えてきましたが、灰色でどんよりとしています。

島原半島は中央に雲仙岳があり、島原鉄道は海岸沿いを時計回りにぐるっと半周して島原へと通じています。途中、多比良町駅でそこそこ乗降があったのですが、ここは対岸の熊本県長洲町に向かうフェリー乗り場があったり、サッカーで有名な国見高校の最寄り駅でもあるようですね。そして列車は島原駅に到着。島原市の玄関口だけあって、大きな駅でした。ここでほとんどの乗客は降りていきますが、私は終点の島原外港まで乗り通します。


↑島原外港駅に停車中の列車。幸い雨は小降りになってきました。


↑島原鉄道はこの先、加津佐駅まで35.3kmの路線がありましたが、3年前に廃止されてしまいました。しかしここから見る限りまだ線路は残っているようです。


↑おそらく路線一部廃止後に作られたと思われる真新しい駅標。もともと当初の計画では車両基地のある隣の南島原駅以南が廃止対象でしたが、ここ島原外港駅には大牟田方面に向かうフェリーターミナルがあるため、存続することになりました。


↑車両前部。「おどみゃ島鉄」と書いてあり、島原の子守歌がモチーフのイラストが描かれています。

ほんとは路線一部廃止前に来たかったところですが、やむを得ません。雨は降っていますが、折り返し列車の発車時間もまだまだ先のようだったので、とりあえず近くのフェリーターミナルに向かいます。


↑島原港フェリーターミナル。ここを発着するバスも多いようです。

フェリーターミナルまでは歩いて数分の距離だったのですが、なんだか雨がひどくなってきたので、あわてて建物内に逃げ込みます。ここからは熊本方面のフェリーと、大牟田方面の高速船が利用でき、特に後者はバスと西鉄を乗り継ぐことで博多方面への最短アクセスになっているようです。確かに地図で見ても陸路を使うと大きく迂回ルートになってしまいますからね。しかし悪天候のせいか時間帯のせいか、人影はまばらでした。

しばらくして雨も再び小降りになってきたので、フェリーターミナルを後にして白土湖(しらちこ)方面に歩いていくことにします。途中でしいたけ屋が目に入ったのでふらっと入ってみましたが、どうやらこのあたりはしいたけも有名なようなので、干ししいたけを1袋購入。白土湖まではもっとかかるかと思ったのですが、意外と早く到着しました。


↑白土湖には噴水や遊歩道が整備されていて風情がありました。向こうに雲仙の山々が見えています。


↑白土湖のすぐそばにある島原カトリック教会。ここはキリシタン弾圧で殉教した人たちのための記念聖堂だそうです。

教会のすぐ近くには山崎本店酒造場があったのですが、残念ながら今日は営業していないようでした。ここからは島原市中心部に向かって歩いていきますが、途中たまたま目に入った墓地で、墓に彫られた名前が金色なことに気づきました。これは島原だけでなく九州の他の地域でもそうだったので、九州の風習みたいなものなのでしょうね。すごく派手に見えるので最初びっくりしました。

そして商店街のアーケードが見えてきたので、アーケードに沿って北上。途中閉館してしまった映画館やレトロな食堂があり、とても昭和な感じでおもしろかったです。そしてその先にある鯉の泳ぐまちへ。


↑ほんとに用水路で普通に鯉が泳いでいます。それも大量に。


↑鯉の泳ぐまち沿いにある湧水庭 四明荘。その名の通り、庭内ではこんこんと水が湧き出していました。



↑四明荘の縁側からは、池を泳ぐ鯉が間近に見られます。



↑とても風情のあり、いつまでもたたずんでいたい気分にさせられます。ここはもともと医師が建てた私邸でしたが、現在は市が買い取って管理しており、最近一般公開を始めたそうです。

このあたりはとにかく湧き水が豊富で、島原はほんとに水に恵まれた街なんだなぁと感じました。そして再び北上し、速魚川という茶房で島原名物のかんざらしをいただきます。


↑これがかんざらし。白玉団子のシロップ漬けですね。べっこう飴を思わせるとてもシンプルな味でおいしかったです。

この先の予定もあったので、あまり長居はせずに外へ。すぐ近くにある酒蔵を見に行きましたが、こちらも今日はお休みでした。


↑宮崎酒店。現在は酒造はしておらず普通の酒屋になっています。

そしていよいよ島原のシンボル、島原城方面へ。


↑島原城の堀はハスの葉で埋め尽くされており、圧巻でした。


↑堀の周りをぐるっと回り、急坂を上ってやっとたどり着いた天守閣。内部は資料館になっています。


↑天守閣最上階の展望所からの景色。これは東側を写した写真で、遠くに有明海が見えています。

天守閣を降り、すぐ近くの観光復興記念館へ。島原と言えば20年前に起きた雲仙普賢岳の火砕流で大きな被害が出たことが思い起こされますが、ここでは当時の映像が上映されていたので少し見ていくことにしました。

城山から下り、今度は西側にある武家屋敷跡へ。このあたりは綺麗に区画整理されており、当時の城下町の様子がうかがえます。武家屋敷跡では復元公開されている屋敷が数か所あったので、見ていくことに。


↑武家屋敷跡の街並み。道の中央を流れる用水路は、生活用水として重要な役割を果たしていました。

そろそろ良い時間になってきたので、島原駅の方へと戻ります。


↑島原駅の駅舎。島原城を彷彿とさせます。

ここからは島鉄ではなく、バスに乗って雲仙温泉へと向かうのですが、それはまた次回。

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