フランス・ワインの旅3日目(9/24) その1

7:00に目覚ましをかけていたのですが、6:30頃目が覚めたので起き出してシャワーを浴びます。しかし服を洗濯したりいろいろしているうちに8:30になってしまいました。ホテルでの朝食は予約していなかったので、身支度を済ませて外に出ることに。

外は地面が濡れていたので、どうやら夜のうちに雨が降ったようです。けれども晴れ間が見えてきており、どうやら天気は悪くなさそうだったので一安心。とりあえず朝食を取るカフェを探してカンコンス広場周辺をうろうろします。


↑カンコンス電停を発車するトラム。


↑トラムはカンコンス広場をかすめるように走っていきます。中央のモニュメントはジロンドの記念碑だそうです。

カンコンス広場周辺は、思ったよりもカフェらしきものが少なくてどうしようかと思ったのですが、とりあえず目に付いた観光案内所近くのCafe Napoleon 3というお店に入ることに。しかし朝の時間帯はメニューがないようで、何を頼んだらいいのか店員さん相手に四苦八苦してしまいました。とりあえずパンとカフェ・オ・レをなんとか注文し、ほっと一息。


↑パンとカフェ・オ・レでなんとなく優雅な気分。

カフェ・オ・レは日本でおなじみの最初からミルクが入っているものとは違い、エスプレッソに自分でミルクを入れるタイプでしたが、量も多くておいしかったです。パンはバゲットタイプで、固いので食べるのに手こずりましたがこちらもなかなかのお味でした。6.5ユーロ(約750円)と結構高かったですが、居心地も良かったですし仕方ありません。

その後すぐ近くの観光案内所に行き、あらかじめネットで予約していた、今日午後から参加するツアーのチケットを引き替えます。ついでにバスの路線図をもらおうと思ったのですが、それはここでは扱ってないのでTBC(市内交通)の案内所に行けとのこと。すぐ近くだったのでそちらに向かい、路線図と一日乗車券を購入しました。

とりあえずトラムC線に乗り、SNCF(フランス国鉄)のボルドー・サン・ジャン駅に向かうことにします。しかしさっきまであんなに晴れていたのに、途中からすごい雨!こんな雨の中下車するのはいやだったので、そのまま南方面の終点・Terres Neuves電停に向かうことに。途中SNCFの線路を跨線橋で超える箇所があり、思わず身を乗り出して見てしまいました。


↑トラムの運転台。左側の黄色い四角部分がマスコンで、これがアクセルとブレーキを兼用しています。全体的に近未来チック。

終点で降りたはいいものの、特に周りになにもなさそうだったので、そのまま折り返しのトラムに乗り、今度こそサン・ジャン駅に向かいます。ここはさすがにSNCFとの乗換駅だけあって、乗降客が多かったです。サン・ジャン駅構内に入ると、ヨーロッパのターミナル駅らしい巨大なアーチ屋根が目に飛び込んできました。



↑サン・ジャン駅構内の様子。ところどころ改装中でした。

今日サン・ジャン駅に来たのはネットで購入した明日乗る列車の切符を券売機で発券するためだったので、まずは券売機を探します。見つかった券売機に、決済で使ったクレジットカードを入れて暗証番号を入力し発券完了。そしてその場で発券された切符を確認していると、いつの間にか警察官が目の前にやってきてパスポートを見せろと声をかけられます。しかしパスポートはズボンの内側の貴重品入れに入っていて取り出すのが大変なので、ダメ元でコピーじゃだめかとコピーを見せたところ、入国のスタンプを確認したいからとにかくパスポート本体を見せろとのこと。そうこうしてるうちに他の警官が2人もやってきて、なにやらものものしい雰囲気になってきました。別に悪いことはしてないのにこれからどうなるんだろうとどきどきしながら、ズボンの後ろからがさごそとパスポートを取り出して見せると、日本人だぞ、みたいなことを警官同士で話した後、ありがとうとパスポートを返してもらってやっと開放されました。一体俺が何をしたっていうんだー!と思いましたが、そんなあやしいやつに見えたんだろうか・・・。

そして取り出したパスポートをしまうのがまた大変で、いったんトイレにでも入ろうと思ったのですが、駅のトイレは有料だったのでめんどくさくなり断念。結局人気の少ないところでしまいましたが、どうにも落ち着きません。まあ気にしてもしょうがないのであきらめて、列車の写真を何枚か撮って駅を後にすることにしました。



↑どちらもローカル線の列車だと思いますが、新旧の差が大きいですね。

再びトラムC線に乗り、Porte de Bourgogne電停でA線に乗り換えて、さらにHôtel de Ville電停でB線に乗り換えます。



↑Hôtel de Ville電停すぐ横にあるサンタンドレ大聖堂。時間がなかったので中には入りませんでした。

B線のトラムは途中、醸造学部のあるボルドー大学の敷地内を通っていきます。大学といってもかなり広大なため、学内移動のために乗ってくる学生らしき人の姿もありました。30分弱ほどトラムに揺られ、ようやく終点のPessac Centre電停に到着。ワイン好きな方なら、AOCペサック・レオニャンのペサックだと言えばピンと来るでしょうか。といっても電停の周りはボルドー郊外にあるごく普通の街という雰囲気でした。


↑停車中のトラム。このときは良い天気だったのですが・・・。


↑Pessac Centre電停付近の案内板。どの電停にも必ずこれがありました。ガラス製でおしゃれです。


↑駅近くにあるMairie de Pessac(ペサック市役所)。石造りの重厚な建物と、後ろのガラス張りの建物との対比が印象的でした。


↑市役所すぐそばのジャン・ジョレス通り。いかにも郊外の街、という雰囲気でした。

ここからは4番のバスに乗ります。5停先のParc Haut Brion停留所で下車するつもりだったのですが、途中車内検札があり、ちょっとどきどきしましたが問題なくパス。下車後はしばらく道なりに歩いていましたが、あんなに晴れていたのに急に曇りだし、とうとう雨が降ってきてしまいました。

停留所の名前からわかるかもしれませんが、ここで下車したのは1級シャトーであるシャトー・オー・ブリオンを見るためです。もともとここもシャトー見学をしたかったのですがあいにく工事中で、道路向かいにある同じ所有者のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンも、予約がいっぱいのようで断られてしまいました。なので畑だけ見ていくことに。しかしバス停から入り口が結構遠くて、結局隣のSembat停留所の方が近かったです。


↑シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの門。晴れ間がのぞいて、ちょっと幻想的な雰囲気に。


↑畑の様子。ここは年によってはシャトー・オー・ブリオンをしのぐワインを産出することで知られています。


↑バス通りを挟んで向かいにあるシャトー・オー・ブリオン。ボルドー中心部からさほど離れていないこの場所に1級シャトーがあるというのが、不思議な感じがします。

このあたりのAOCはペサック・レオニャンですが、ここはAOCグラーヴの一部地域が独立したものです。グラーヴ(小石)という言葉から連想するとおり、シャトー・オー・ブリオンの畑も茶色い石ころだらけで、水はけはとても良さそうな感じ。このあたり、ほとんど歩いてる人もいなかったのですが、どこからかやってきた日本人夫婦が写真を撮って、いつの間にか去っていきました。あの人達はどうやってここまでやってきたのだろう・・・。

そして再び4番のバスに乗り、ガンベッタ広場で下車。いったんホテルに戻り、パスポートをきちんとしまい直してから再びカンコンス広場の観光案内所に向かいます。


↑街角の花屋さん。日本と別に変わったところはないのですが、なんとなくおしゃれに見えるのはなぜでしょうね。

このあとはバスツアーに参加して貴腐ワインで有名なソーテルヌ、バルサックに向かいますが、それはまた次回。

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