カテゴリ: ハードウェア

    新撮像素子

    松下がCMOS並みの電力でCCD並みの画質を実現した新撮像素子を発表したようです。「νMAICOVICON (ニューマイコビコン)」という名前だそうですが、ちょっと言いにくいな…。いちおうもっともらしい単語の頭文字を集めたようですが、どうも京都で開発されたということから舞妓を意識したネーミングになったようですね。
    参考までに、現在主に使われている撮像素子は、CCDとCMOSの2種類ですが、CCDは高画質だけれども高価で消費電力が大きい、CMOSは安価で低消費電力な代わりに画質がCCDに比べて低いという特徴があり、一般のデジカメにはCCD、ケータイのカメラ等にはCMOSが良く使われています(最近のメガピクセルケータイはCCDが多いですけどね)。で、そこに登場したこのνMAICOVICON。この性能を額面通りに受け取るなら、まさにCMOSを駆逐してしまうだけの力を持っているように思います。さらに高感度なので暗所でも画質があまり落ちないという点から、CCDですらおびやかすだけの存在になりうる可能性も秘めています。ただ画面内の同時性ではCCDに劣るようなので(おそらく高速で動く物体を撮ったときに、不自然にぶれて写るのだと思います)、高画質なデジカメ等ではCCDが使われ続けるようですが、暗い室内で撮影することも多いケータイのカメラには、このνMAICOVICONがまさにうってつけと言えるのではないでしょうか。これはかなり注目できそうです。

    Info-MICA

    NTTが切手サイズのプラスチック媒体に1GBのデータを記録できるメディアを開発したようですね。これ、なかなかおもしろい技術だと思います。薄膜ホログラムを使うことで大容量を実現し、かつ素材は安価なプラスチックが使用可能、そして複製が不可能に近いということで、いろいろな応用が考えられそうです。小型大容量ROMとして、音楽・映像メディアや、ゲーム機のソフト等の置き換えなどが考えられそうです。ただ、雑誌の付録やチラシのような大量配布にも適している、と記事には書いてありますが、実際問題量産時のコストが1枚あたり100~200円もするのに、果たしてペイするんですかねえ…。そこだけちょっと疑問です。CD-ROMってもっと安いと思うんで、それを下回るぐらいにならないと難しそうです。あと、指紋程度は大丈夫とのことですが、日常的に使うとなると結構傷とか入りそうなので、そこがちょっと心配ですね。でもまあ、とにかく普及したらおもしろいメディアだと思います。あとはこれで書き換えができたら言うことないのですが、書き換えってどんな風にするんでしょうねえ。

    Prescott発表

    IntelがPrescottこと90nm版Pentium4を正式に発表しました。主な特徴は各メディアで既報の通りですが、低電力トランジスタ、歪みシリコン、銅配線、低誘電(Low-K)層間絶縁膜を採用し、L2キャッシュが1MBに倍増され、新たにSSE3の13命令が追加されています。これだけを見ると良いことずくめのようですが、その一方でパイプラインが20段から32段に増やされていると予想されていて、その分クロックは上がりやすくなるものの、分岐予測のミスが大きなペナルティとなり、性能が上がらないとも言われています。実際ベンチマーク等も出始めていますが、L2キャッシュの倍増分の性能向上分が、ちょうどこのパイプラインの増加による減少分でチャラになっている感じですね。ですので現行Pentium4(Northwood)と同クロックであれば、ほぼ同程度の性能なようです。SSE3を使うソフトであればある程度の性能向上は期待できそうですが、現状ではあまり差はなさそうですね。ただまあ価格は現行品と同じになるようなので、特に買って損になるということはないと思います。まあ、PrescottはこのあとLGA775という新パッケージで提供される予定なので、私としては買うとしたらそっちが出てからになるでしょうね。でも、Prescottは発熱がすごいとの噂なので、ほんとAthlon64の方が良いかもしれないなぁ…。

    電源換装

    金曜日に日本橋に行くことができたので、電源を買ってきました。今まで使っていた電源で特に使えないってことはなかったのですが、夜PCを起動しながら寝るとやはりファンの音が少し気になっていたので、静かな電源が欲しかったのです。まあ詳しくはPC紹介をどうぞ。今まで電源なんてケースのおまけみたいに感じていた私には、単体の電源って高いなあと思えたのですが、まあせっかく買うなら良いやつにしたいなあと思い、えいやっと購入してしまいました。これでも日本橋中回って最安値の所で買ったので、それなりに満足です(アキバの相場と比べても安かったみたいですし)。さて、あとはルーターをなんとかしないとなぁ…。

    ルーター絶不調

    去年暮れにLANが不調でケーブルを変えたら直ったという話を書きましたが、その後もトラブルが続いたので、どうやらケーブルが原因ではなかったようです。で、本体のオンボードLANやら、スイッチングハブやらさんざん疑ったのですが、ほんとに不具合があったのはルーターだったようです。なんかルーターにマシンを2台つなげると、片方がつながらなくなるという状況で、pingも全く届かなくなってしまいます。設定を初期化したりいろいろ試したのですが全くだめで、仕方なくルーターはしばらくお蔵入りすることにしました。今はメインマシンにはオンボードLANに加えて100MのLANボードも差して、これをルーターとして使っています。とりあえずルーターは買い換えですかねぇ。もし買い換えるなら最近安くなってきた無線のルーターにしようと思い、現在検討中です。

    2004年の買い物展望

    前回、2003年中に購入したものを振り返りましたが、今回は今年の買い物をいろいろと予想してみようと思います。

    まずCPUですが、Intelは第2四半期にPrescott(90nm版Pentium4)を投入してきます。キャッシュが倍増し、クロックも上がるためかなり期待されています。その分、発熱もすごいようでいろいろと対策は必要かもしれません。対するAMDはややおとなしめで、Athlon64は3400+から、4000+となるにとどまるようです。ということで、おもしろいのはPrescottでしょうが、Athlon64も値段的には下がってくるでしょうから、どっちがいいでしょうねぇ。今度こそ久々のIntel Insideマシンにしようかなあ。

    続いてマザーですが、今年後半にはいよいよPCI Express対応のチップセットが出てくるため、マザーの構成もがらっと変わることが予想されます。なので当然ビデオカードもAGPのものから買い換えなければならないでしょうね。最初はもしかするとAGPとPCI Express両対応のマザーが中心になるのかもしれませんが、そのあたりは実際の製品が出てみないとわかりません。PCIも普及には数年を要したことから考えると、PCI Expressも普及にはしばらくかかりそうです。

    HDDは、いよいよシリアルATAに本格移行すると思います。特にNative Command Queuing対応のHDDが出てくれば高速化も期待されるので、いろいろと楽しみです。なので、今私のHDDはあんまり容量が足りてないですが、この新しいシリアルATAに対応したHDDが登場するまでは待とうと思っています。

    ビデオカードは、0.11μmプロセスに移行した新しいチップがATiからもnVidiaからも出てくるようです。特にATiのRadeon9600/9800後継のチップが気になるところです。そういえば3DLabsのP10は一体どこにいってしまったんでしょうね…。

    メモリは、DDR2への移行がそろそろ見えてくる頃だと思いますが、今年いっぱいはまだ、DDR400が主流でしょうね。

    というわけで、今年後半~来年前半にかけて、おそらく私のPC構成は激変すると思われます。というか、新しいCPUを買おうとすると、マザーもHDDもビデオカードもメモリも、全部変えないといけない、という状況になっちゃうんですよね。ちょうどいろんな規格の過渡期が重なっているので仕方ないところですが、ほんとにわくわくします。2003年はあんまり変化のない年だったので、今年はいろいろと期待しています。

    去年の買い物を振り返る

    もう年が明けて2週間ほどたってしまいましたが、去年購入したPCパーツ類のことをいろいろと振り返ってみたいと思います。まずは買って良かったと思ったものから。


    ・Athlon XP 1700+ (CPU)
    2月に買い換えましたが、安かったですし噂通りクロックアップも容易にできたので、かなり満足しています。当初は2GHzで駆動させていましたが、最近は安定性を考慮して1.83GHzです。動画のエンコードをするようになってからはもっとパワーが欲しいなと思い始めたので、今年後半ぐらいにはまた買い換えるかも。
    ・SILENT DRACO CP (CPUファン)
    リテールファンで2GHzが回らなかったのでこのファンに買い換えたのですが、音も静かですし冷却効率も良好で、良い買い物だったと思います。
    ・KT4 Ultra-F (マザー)
    KT400搭載マザーの中では比較的安価でしたし、1000BASE-TのLANもオンボードなので、お得な感じです。速度の点ではnForceやSiS7xxシリーズより落ちるのかもしれませんが、なにより安定しているのが利点ですね。
    ・512MB DDR-SDRAM (メモリ)
    PC2700ながら、今から考えてもメモリ価格がほとんど底値の時に買えたので、してやったりという感じです(笑)。メモリ価格に関しては常にチェックしてますから、当たると結構うれしかったりするのですよね。なんか相場師みたいですが…。
    ・EX-VISION 1000TV (TVキャプチャカード)
    約2万円と高価な買い物でしたが、今まで使っていたソフトウェアエンコードのボードに比べると画質が雲泥の差で、録画予約も使いやすいことから、テレビ番組の録画は完全にPC上でするようになってしまいました。一度この環境に慣れてしまうと、もうビデオテープの空きを探して録画セットなんてことがかったるくてできなくなってしまうぐらい快適です。ただ問題は、HDD容量もCPUパワーも今以上に必要になってしまうことでしょうか。特にHDDは買い換えたばかりなのに、もう容量に困っています(汗)。
    ・PIXUS 850i (プリンタ)
    プリンタを買い換えるのは5年ぶりぐらいだったのですが、2万円台でここまで高画質なプリンタが手に入るようになったことにまずびっくりしました。モノクロ印刷だとめちゃくちゃ速いし、満足です。

    反対に、買ってちょっと後悔したものや、あんまり良くなかったものなど…。

    ・RADEON 9600 (ビデオカード)
    RADEONシリーズは7500と8500を持っていたので、しばらくはこれでいこうと思っていたのですが、7500は壊れてしまい、8500も画面にノイズが乗るので仕方なく購入。値段的には悪くないですが、ほとんどつなぎで買っただけなので、悔しさの方が大きいです(汗)。まあDirectX9がまともに動くし、ファンレスで静かなのは良いんですけどね。
    ・DELTA Audiophile 2496 (オーディオカード)
    音質にはとても満足しているのですが、付属のLogic DELTAは別にいらなかったかなあ…。付属ソフトのない安い方を買えば良かったなあとちょっと後悔。まあいつか使うこともあると信じて。
    ・HDS722516VLAT80 (HDD)
    HDDはそんなに急に値下がりしないだろうと思って買ったのですが、購入後3ヶ月で値段が3割下がったので、かなり悔しい思いをしています。うーん、不覚だ…。
    ・SC-88ST Pro (MIDI音源)
    思わず衝動買いしてしまいましたが、たまにしか聴かないMIDIのために2万も出したのはちょっともったいなかったかなあ、ということで。時間あったら曲とか打ち込みしたいんだけどなあ。

    というわけで以上のような感じでしょうか。満足しているものの方が多いですが、HDDはほんま悔しいなあ…。あとおおみそかに買ったマウスもあるのですが、これはまだ評価しようがないので保留ということで。

    記録型DVDの高速化

    こちらに記事が出ていますが、International CESでDVD-Rの2層記録と、DVD-RAMの高速化について発表があったようです。DVD+Rではつい先日、2層記録対応ドライブが今春発売されるとの発表があったばかりなので、-Rでもできることをアピールするねらいがあったのでしょうか。特に既存のドライブでファームを変えただけで実現できているようなので、検証さえ終わればすぐにでも製品化できそうな感じです。ただまだフォーラムで規格が策定されていないようなので、出るとしても今年末~来年初めぐらいでしょうかねえ。
    DVD-Rが2層化されることのメリットですが、やはり記録容量の増加でしょうか。使い出して思ったのですが、DVD-Rの4.7GBというのは意外と中途半端な容量です。今までCD-Rに保存していたようなものの保存には大きいですし、動画ファイルなんかをまとめて保存しようとすると、ちょっと少ないなあと感じてしまうのです。DVD-Rを使ったことのある人は同じように感じている人が多いのではないでしょうか。これが2層化することで8.5GB程度になるので、だいぶ使いやすくなるような気がします。ただどうしても書き込み速度は落ちてしまうでしょうから、それがネックでしょうか。ところで、2層記録する場合、層をまたぐようなファイルの書き込みはできるのでしょうかねえ。

    あと、DVD-RAMの高速化もかなり注目です。DVD-RAMはまもなく5倍速化されますが、RAMは書き込みにベリファイが伴うので実質2.5倍速程度であり、4倍速対応ドライブがあるDVD+RW等に比べればやや見劣りするところがありました。それが、来年前半には一気に16倍速に対応するということで、4倍速でしばらく足踏みするとみられる+RW等に比べて、かなりのメリットがあるものと思われます。とりあえず私としては、RAMはしばらく今の2倍速ドライブで逃げて、今年は-Rの8倍速ドライブを購入しようかなあ。-Rは本格的に焼き始めると2倍速でも遅く感じますからねえ。そういや、RAMが16倍速になっても、カートリッジは残るのだろうか…。

    iPod mini VS Hi-MD

    AppleからiPodの新しいシリーズ、iPod miniが発表されたようですね(参考記事)。1インチHDD搭載で名刺サイズ、厚みも12.7mmとかなり小型で、なかなかよさげな感じです。ただ同時に既存のiPodも値下げされ、iPod miniに数千円上積みすればHDD容量が約4倍になるので、なかなかどっちが良いのか難しいところですね。サイズを取るか、曲数を取るかでしょう。

    そして、こうした動きに対抗して、SONYも新しいMDの規格を発表しています(参考記事)。MDで対抗するのがSONYらしいところですが、既存のMDメディアでも容量が約2倍、新メディアでは既存の約6倍の1GBを実現できるようですね。1GBあれば300曲ぐらいは入りそうですから、なかなかよさげな感じです。あとファイルシステムにFATを採用したというのもポイントですね。かつてはMDにデータを記録できるMD-DATAという専用規格があったのですが、特別なメディアが必要で、かつ速度的にも遅かったので全く普及しませんでした。ですが、今回は汎用メディアが使えるようですし、高密度化に伴って速度も向上しているでしょうから、なかなか注目できそうです。あとはメディアと対応機種の値段次第でしょうね。ただ、大容量HDDのオーディオプレーヤーに慣れている人だと、いちいち聴きたいディスクを選んで持って行くということに、煩わしさを感じるかもしれません。一度便利さを味わってしまうと、元には戻りたくないものですもんね…。

    で、私的にはどれが欲しいかといえば…うーん、実のところ今は通勤も自転車ですし、休憩時間もあんまり音楽を聴く余裕もないので、買っても宝の持ち腐れになる可能性が高いのですよね(汗)。1時間半の電車通学をしていた大学の頃なら、間違いなくiPodとか買ってたと思うのですが、MDすら全然使わなくなった現状では、決して安いものでもないですし、様子見の状態です。みなさんはどうですか?

    ワイヤレスマウス

    ずっと書くの忘れてましたが、ワイヤレスマウスを購入しました。いつものように詳細はPC紹介を参照してもらうとして、ワイヤレスは想像以上に快適ですね。もともと次買うマウスも有線にしようかと思ってたのですが、こっちにして良かった。それにしてもMicrosoftはあんまり好きじゃないんですが、マウスはずーっとMS製を使い続けてるなあ。PS/2のインテリマウスから始まって、USBのインテリマウス、光学式のホイールマウス、そして今回のワイヤレスマウスと4代続けてMS製です。やっぱり手に一番なじんでるんでしょうかね。