2003/05/23 13年ぶりの広島〜宮島・三段峡(一日目その1)



先日webを回っていると、JR可部線(かべせん)の一部区間が秋にも廃線になるらしいという話が目に飛び込んできました。JR可部線は広島から三段峡までを結ぶ路線で(地図参照)、前から一度乗ってみたいと思っていた区間だったため、あわてて乗りに行く計画を立てることに。で、せっかく広島に行くんだから路面電車にも乗りたいと思い、宮島の方にも足を伸ばすことにしました。私が前に広島に行ったのは小6の修学旅行時なので、もうかれこれ13年ぶりになります。でも前はただ連れていかれるがままに観光しただけなので、実質これが初めてといっても過言ではありません。とりあえず5/23に有休を取ったので、朝から新幹線で広島を目指します。


    新大阪07:50 - 広島09:23(山陽新幹線・ひかり359号レールスター博多行き)
いつもは新幹線に乗るときに指定席券を買うのですが、金券ショップで売られている広島行きの切符には自由席券しかなかったので、座れるかどうかがちょっと心配でした。一応発車15分ほど前に新大阪に到着したのですが、すでに人が結構並んでいたので、座れるかなあと思いながら後ろに並んだのですが、特に問題なく窓際に座ることができました。レールスター自体は、去年の九州旅行の帰りに乗ったことがあったのですが、今回は自由席だったので3+2列の普通の座席で、以前ほどの快適さは感じませんでした。やっぱり2+2列は楽だったなあ。まあ今回は1時間半ほどの旅なので、あんまり贅沢を言っても仕方がありません。乗り込んでから10分少々で発車し、私は駅で買ったパンをかじりながら外を眺めていました。前回この区間を通ったときは夜だったので、この景色を見るのは10年以上ぶりぐらいになります。でも途中から眠くなってきたので、ずっと景色を見ていたわけではありませんが。途中新神戸・姫路・岡山・福山と止まり、広島までは結構あっという間だったような気がします。



広島に着くとまずは広電(広島の路面電車)で宮島を目指そうと思い、電停を探したのですが、どうやら私は間違えて反対の出口に出てしまったようで、どうやって駅の反対側に行くかでちょっと悩んでしまいました。結局駅の横の地下道を抜けたのですが、あとで調べるとどうやらもっと近いところに別の地下道があったようです(汗)。ちょっと時間はロスしましたが、それでもなんとか広電の電停に到着。まず案内所で一日乗車乗船券を840円で購入し、次の電車を待ちます。広電は路面電車の営業距離日本一なだけあって行き先が多く、最初どこで宮島行きを待てばいいのか悩んでしまいましたが、宮島行きはすぐに到着しました。広電はいろんなタイプの路面電車が走っていて、かつて全国で活躍していた路面電車がここに集まってきているので、動く路面電車の博物館と言われるほどなのですが、私の乗った電車は最新型の超低床タイプで、めちゃくちゃかっこよかったです。けども乗客が結構いたので写真を撮ってる余裕はなく、とりあえず乗車。

電車が動き出すと、とにかく床が低いことに驚かされます。窓から外を見るとあきらかに目線が低いのです。なんだか不思議な感じでした。そして車内もドイツ・ジーメンス社製だけあって、日本の鉄道を見慣れている目にはとても斬新に写り、路面電車に乗っているという感じが全くしません。こんな路面電車だったらもっと乗りたいと思わせるだけの魅力がありました。おもしろいのは車両の継ぎ目部分で、カーブでは床が一部分可動するようになっていて、片足を隣の車両の床部分に置いていると、足がカーブにあわせて動いてしまいます。おもしろいですが、ちょっと気を付けないといけません。

電車の方は広島の繁華街である紙屋町を過ぎ、原爆ドームの横を通って西広島へ。乗客の乗り降りは結構多かったです。車体が結構長いので、運転手さんと車掌さんの他にアルバイトの乗務員さんがいて、その出口からも降りられるようになっていたのが新鮮でした。そしてここから宮島線に入ります。ここまでは道路を走っていたのですが、ここからは専用軌道になるので、ちょっと風景も変わりました。客層は結構おじさんが多くて、みんな宮島に行くのかなあと思って見ていたら、宮島の1つ手前の競艇場前でぞろぞろと降りていきました。…納得(笑)。そして私はもちろん次の宮島口で下車しました。


結構斬新なデザインだと思います


正面から・かっこいいなぁ


側面・入口と出口は分けられています


宮島口からはフェリーで宮島を目指します。フェリーはJRと松大観光船の2社が運行しているのですが、一日乗車乗船券で乗れるのは松大観光船の方なので、そちらの乗り場へ。フェリーは15分間隔で出ていて、乗客もそれなりにいました。私は11:05発のに乗船。フェリーの3F前部に立って景色を眺めていましたが、潮風が気持ちよくてとても良い感じでした。そんなにスピードを出しているわけではないのですが、数分もすると宮島が見えてきて、大鳥居もかすかに確認できます。そして約10分で宮島到着。結構あっという間でした。


フェリー乗り場から撮影


かなたに大鳥居が見えます


フェリーを下りると鹿がお出迎え(笑)。最初えっ、と思いましたが、どうも宮島では鹿が放し飼いされているようです。びっくりしたー。で、なにはさておき厳島神社に行こうと思い、海岸沿いに歩いて行きました。とにかく人が多くて、観光地なんだなあと言うことを実感させられます。特に中高年の旅行者と修学旅行生が大半で、私のような旅行者は少なかったのですが(汗)。10分弱ほど歩いて大鳥居の前に到着。まずは鳥居の近くまで言ってみようと思い、潮が引いた砂浜を歩いて鳥居の正面へ。潮が引いたといっても所々海水が残っているので、ちょっと歩くのに難儀しました。でもさすがに正面からの眺めは美しいですねえ。


正面から


もっと潮が引けば鳥居まで歩いていけるそうです


鳥居をみたあと厳島神社を見ようと思ったのですが、どうやら中は一方通行のようで、出口の方に来てしまった私はぐるっと戻るはめに。気を取り直して中に入ると、寝殿造りの美しい建物で、確かに由緒はあるなあという感じがしました。潮が満ちてくるとすぐ下まで海水が入ってくるのも、すてきな造りだと思いました。まああまりにも有名すぎるのがちょっとあれですが…。中では団体ツアー客らしき人たちもいたので、一緒になってガイドさんの説明を聞いたりしていました(笑)。建物をみたりするのはおもしろかったのですが、そんなに広いわけではないので回るのは結構あっという間でした。


朱色が綺麗でした


厳島神社を出たあとは再び鳥居の前を通り(来たときより潮は引いていました)、土産物屋が並ぶ通りへ。ほとんどの店がもみじ饅頭を売っているあたり、さすがだなあと感じました。焼いたカキを食べさせてくれる店もあったのですが、私はカキが苦手なのでパス。ここでもみじ饅頭を買っても良かったのですが、別に今買わなくても帰りに広島駅で買えばいいやと思い、ここでは穴子入りのちくわを買いました。あんまり荷物を増やすのもあれですしね。そしてフェリー乗り場に戻り、12:20発のフェリーで再び宮島口駅へ。




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