先日webを回っていると、JR可部線(かべせん)の一部区間が秋にも廃線になるらしいという話が目に飛び込んできました。JR可部線は広島から三段峡までを結ぶ路線で(地図参照)、前から一度乗ってみたいと思っていた区間だったため、あわてて乗りに行く計画を立てることに。で、せっかく広島に行くんだから路面電車にも乗りたいと思い、宮島の方にも足を伸ばすことにしました。私が前に広島に行ったのは小6の修学旅行時なので、もうかれこれ13年ぶりになります。でも前はただ連れていかれるがままに観光しただけなので、実質これが初めてといっても過言ではありません。とりあえず5/23に有休を取ったので、朝から新幹線で広島を目指します。
新大阪07:50 - 広島09:23(山陽新幹線・ひかり359号レールスター博多行き)
いつもは新幹線に乗るときに指定席券を買うのですが、金券ショップで売られている広島行きの切符には自由席券しかなかったので、座れるかどうかがちょっと心配でした。一応発車15分ほど前に新大阪に到着したのですが、すでに人が結構並んでいたので、座れるかなあと思いながら後ろに並んだのですが、特に問題なく窓際に座ることができました。レールスター自体は、去年の九州旅行の帰りに乗ったことがあったのですが、今回は自由席だったので3+2列の普通の座席で、以前ほどの快適さは感じませんでした。やっぱり2+2列は楽だったなあ。まあ今回は1時間半ほどの旅なので、あんまり贅沢を言っても仕方がありません。乗り込んでから10分少々で発車し、私は駅で買ったパンをかじりながら外を眺めていました。前回この区間を通ったときは夜だったので、この景色を見るのは10年以上ぶりぐらいになります。でも途中から眠くなってきたので、ずっと景色を見ていたわけではありませんが。途中新神戸・姫路・岡山・福山と止まり、広島までは結構あっという間だったような気がします。
広島に着くとまずは広電(広島の路面電車)で宮島を目指そうと思い、電停を探したのですが、どうやら私は間違えて反対の出口に出てしまったようで、どうやって駅の反対側に行くかでちょっと悩んでしまいました。結局駅の横の地下道を抜けたのですが、あとで調べるとどうやらもっと近いところに別の地下道があったようです(汗)。ちょっと時間はロスしましたが、それでもなんとか広電の電停に到着。まず案内所で一日乗車乗船券を840円で購入し、次の電車を待ちます。広電は路面電車の営業距離日本一なだけあって行き先が多く、最初どこで宮島行きを待てばいいのか悩んでしまいましたが、宮島行きはすぐに到着しました。広電はいろんなタイプの路面電車が走っていて、かつて全国で活躍していた路面電車がここに集まってきているので、動く路面電車の博物館と言われるほどなのですが、私の乗った電車は最新型の超低床タイプで、めちゃくちゃかっこよかったです。けども乗客が結構いたので写真を撮ってる余裕はなく、とりあえず乗車。
電車が動き出すと、とにかく床が低いことに驚かされます。窓から外を見るとあきらかに目線が低いのです。なんだか不思議な感じでした。そして車内もドイツ・ジーメンス社製だけあって、日本の鉄道を見慣れている目にはとても斬新に写り、路面電車に乗っているという感じが全くしません。こんな路面電車だったらもっと乗りたいと思わせるだけの魅力がありました。おもしろいのは車両の継ぎ目部分で、カーブでは床が一部分可動するようになっていて、片足を隣の車両の床部分に置いていると、足がカーブにあわせて動いてしまいます。おもしろいですが、ちょっと気を付けないといけません。
電車の方は広島の繁華街である紙屋町を過ぎ、原爆ドームの横を通って西広島へ。乗客の乗り降りは結構多かったです。車体が結構長いので、運転手さんと車掌さんの他にアルバイトの乗務員さんがいて、その出口からも降りられるようになっていたのが新鮮でした。そしてここから宮島線に入ります。ここまでは道路を走っていたのですが、ここからは専用軌道になるので、ちょっと風景も変わりました。客層は結構おじさんが多くて、みんな宮島に行くのかなあと思って見ていたら、宮島の1つ手前の競艇場前でぞろぞろと降りていきました。…納得(笑)。そして私はもちろん次の宮島口で下車しました。
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