2003/05/23 13年ぶりの広島〜宮島・三段峡(一日目その2)



宮島口からは再び広電に乗って広島市内に戻ることにします。今度乗った車両はいかにも電車って感じの車両でした(結構新しい感じでしたけどね)。一番前の席に座れたので、景色を眺めたり写真を撮ったりしていたのですが、途中で旧大阪市電の車両が横を通ったので、あわてて撮影。大阪市電とは昭和40年代後半まで大阪市内を走っていた路面電車のことで、もちろん私は乗ったことがありません。ですがやっぱりなんだかうれしいものですね。


結構狭い道も走ります


旧大阪市電


そして私は広島市内の八丁堀電停で下車。そろそろおなかが空いてきたので、お好み焼き屋さんが集まっているお好み村というビルに入りました。中はとにかく店が多すぎて、どこで食べていいものやら悩んでしまいましたが、適当にお客さんの入ってそうな店で食べることに。私はこうやってちゃんとお店で広島風お好み焼きを食べるのは初めてだったので、作ってるところをじーっと観察していたのですが、中華そばはゆでたての物を使うんですねえ。とにかく手際の良さに感心しました。味の方は想像通りおいしかったです。もともと私は大阪風のお好み焼きより広島風の方が良いとずっと言っていたので、その期待を裏切らない味でした。特に贅沢な具材を使ってるわけでもないのに、おいしいですよねえ。そういえば食べるときはテコで食べたのですが、食べ慣れないせいか結構こぼしてしまったのが恥ずかしい(笑)。あとずっと鉄板の上にあって熱かったので、口の中をやけどしそうでした。

お昼を食べてからは、特に目的があるわけではなかったのですが、広電に乗って何となく広島港へ。この辺は1両編成の見慣れた路面電車が多く走っているので、最初のような違和感は感じませんでした。広島港電停はまだ出来て間がないようで、とても綺麗でした。が、特にここで見る物もなかったので、そのまま来た路面電車に乗り、今度は広島駅へ。ここから再びJRに乗り換え、いよいよ三段峡を目指します。


    広島15:54 - 可部16:28(可部線・普通可部行き)
可部線は大きく分けると2つに分けることができます。広島-可部間と可部-三段峡間です。このうち今から乗る広島-可部間は電化されていて、私が乗った車両は2両編成でしたが、4両の電車も走っています。単線区間ではあるのですが、昼間でも20分に1本電車があり、広島への通勤・通学の足としてかなり使われているようです。私が乗った時はちょうど学生の帰宅時間と重なったせいもあり、私はなんとか座れましたが、結構立ち客もいるぐらいでした。途中駅はほとんど住宅街の中にある感じで、乗る人より降りる人の方が多く、だんだん車内は空いてきました。アストラムラインとの乗換駅である大町駅で特にたくさん降りていました。そして終点の可部までは30分少々で到着しましたが、ここで降りる人も割と多かったです。


可部線の電車


    可部16:54 - 加計17:53(可部線・普通加計行き)
そしてここからは非電化区間に入ります。ほんとはもう1本遅い広島発の電車でも良かったのですが、1本早いほうに乗ったので、20分ほど待たされて、ようやく列車が到着しました。列車が2両編成なのは一緒でしたが、今度は気動車です。乗客はさっきよりはだいぶ減りましたが、やっぱり時間帯的に学生が多いようでした。この区間は太田川沿いに川をさかのぼるルートになっていて、とにかくカーブが多いです。駅の間隔もかなり広くなり、だんだんと山の中の風景になってきます。お客さんはみんな途中で降りるのかなと思っていたのですが、終点の加計まで乗っていく人も結構いたようです。


可部線の気動車


    加計17:55 - 三段峡18:26(可部線・普通三段峡行き)
加計からはとうとう列車が1両に。ですが加計から乗る人も割といて、車内はそこそこの乗車率でした。やっぱり学生が多かったですね。ですが終点の三段峡まで乗っていたのは私を含めて3人だけで、あとはみんな途中で降りてしまいました。三段峡の前の戸河内駅のあたりは町役場もあり、街の中心地という感じでしたから、まあ妥当なところかもしれません。三段峡駅は目の前まで山が迫っていて、まさに終着駅という感じでした。


駅標・ふちの部分は年期が入ってます


山がすぐそこにまで迫っています


掲示板に残された熱いメッセージ


部屋から駅を眺めたところ


駅のホームを出て待合室に行くと、可部線応援ノートなる物があったので私もちょっと書くことにしました。鉄道路線の存続問題はいろいろな問題が絡んでくるので、そう簡単に存続すべきだと言い切れないのが難しいところなのですが、やっぱり存続させたいという人の気持ちはすごく伝わってきますね。がんばってほしいと思います。駅を出ると駅の横にはSLが展示されており、そこにも存続を願う横断幕が掲げられていました。
で、私が今日泊まる宿はどこだろう…と探してみると、なんと駅の目の前でした。あまりに近すぎて最初悩んでしまいましたよ。部屋に案内されると、ほんとに駅が一望できるような部屋でびっくり。部屋は結構年季が入っていて、バスもトイレも別というあまり近代的とは言えない設備だったのですが、宿の人がとても親切に出迎えてくださったのが好印象でした。一泊二食付きで6400円でしたから安かったですしね。料理の方は山の物が中心で、ちょっとずつたくさんの種類が食べられて良かったです。ちょっと冷たいものばっかりだったので、暖かい食べ物がもっとあれば良かったのですが…。とりあえず食事を食べてお風呂に入ると、あとはやることがなくなってしまい、外も真っ暗で開いてる店もなさそうだったので、9時半過ぎには就寝…といきたかったのですが、となりの宴会場のカラオケが気になって寝られなくて、結局寝たのは11時頃でした。





写真館のトップに戻る