2003/02/02 和歌山見聞録〜南海各線(その1)



最近あんまり小旅行をしていなかったので、2/1の夜にふとどこかに出かけたいなあと思い、今まで行ったことのない南海沿線に行ってみようと計画を立ててみました。…といっても、めちゃめちゃおおざっぱでしたが(汗)。とりあえず南海は高野線と汐見橋線しか乗ったことがなかったので、南海本線と和歌山の支線を中心に乗ってみることにしました。当日は曽根10時ちょうど発の梅田行きに乗り、そこから御堂筋線でなんばへ。ここから南海に乗り換えです。


    なんば10:45 - 和歌山港11:48(南海本線→和歌山港線・特急サザン和歌山港行き)
なんばに着いてまずは急行に乗ろうと思い、構内の発車案内板を見ると次の急行は関空行きでした。うーん、これだと和歌山まで行けないなあ、んじゃあ貝塚で降りて寄り道するかな(貝塚には水間鉄道という鉄道が走っているのでそれが目的)と思っていた矢先に、急行の隣のホームに特急が入ってきました。南海の特急は特別料金がいるものとばかり思っていたのですが、よく見ると後ろの方の車両はごく普通の車両だったので「もしかしてこれ乗れるんじゃないか」と思って見ていると、前4両にご乗車の際は指定席券が必要、という構内アナウンスがありました。ということは後4両に乗れば特別料金は要らないということか、と気づき、これに乗ることにしました。いやあ、知らなかったなあ…今まで近鉄とずっと同じ感覚でいましたよ。ただ時間帯によっては全車指定の場合もあるようです。
まあとにかくこれに乗り、一路和歌山へ。南海は高野線のまったり運転が印象に強かったので、結構飛ばす本線は新鮮でした。特急なので途中8駅しか止まらないのですが、堺・岸和田・泉佐野の3駅で大半が降りてしまい、その先終点までは結構閑散とした感じです。まあ時間帯のせいもあるのかもしれませんが。そして南海はJRと違って海沿いを走っているせいか、かなり開放的な雰囲気があります。みさき公園のあたりはほんとに海沿いを走るので楽しいですね。JRは途中からずっと山の中走ってるからなあ…。みさき公園からはしばらく山の中を走り、ほどなくして和歌山市に到着。ここでほぼ全員が降りてしまい、残った乗客は数人でした。ところで特急サザンの枕詞は「四国連絡」なのですが、その名の通り、終点の和歌山港からは四国行きのフェリーが出ています。ただ私の乗った特急はたまたまその出航時間を外れていたので、ちょうど良い時間の特急ならもっと人がいたのかもしれません。


歴史を感じる駅標


昼間でも暗いです


サザン先頭車両と後述するフェリー乗り場


駅で時刻表を見ると、折り返しの電車が出るまでにはまだ40分以上あったので、駅の外をぶらついてみることにしました。まずは徳島行きのフェリー乗り場へ。フェリーの出航時間はまだ先だったので、閑散としていました。でもこっからだと徳島まで1730円で行けるんだなあ…。まあでも、今は徳島に行くつもりもなかったのでとりあえず乗り場近くで写真だけ撮って、すぐ駅に引き返し、今度はさっきと反対方向に歩いてみることにしました。


フェリー乗り場


実は和歌山港線は去年の5月まで、和歌山港駅の先にも水軒という駅がありました。 和歌山港-水軒間は日に2往復しか電車が走っておらず、いつ廃線になってもおかしくないような路線だったのですが、とうとう去年廃止されてしまいました。私としては廃線前に一度は乗っておきたかったなあと悔やまれるところです。もともとこの路線は和歌山県が貨物輸送のために保有しており、その線路の上を南海が電車を走らせているという形だったのですが、貨物輸送の主役はトラックになってしまい、結局この路線は活用されることなくその役割を終えることになりました。ちなみに実際このあたりは工場地帯で、車も結構行き交っているのですが、そんな道路をふさぐ形で踏切があったことも廃止の要因だったようです。というわけで、廃止になって間もないその廃線跡を歩いてみることにしました。さすがに架線や信号機は撤去されていましたが、線路はそのままでした。時間があれば水軒駅跡まで歩いていきたかったのですが、そうもいかなかったので少しこのあたりを散策した後、再び和歌山港駅へ。


線路はまだそのままでした


    和歌山港12:35 - 和歌山市12:41(南海和歌山港線・普通和歌山市行き)
本当はこの5分前にさっき乗ってきたサザンの折り返しが発車しているのですが、せっかくなので普通に乗って和歌山市まで戻ることにしました。和歌山市駅までは2.8kmしかないのですが、その間に3駅も駅があります。というわけで駅間はかなり狭く、路面電車のような感じです。ホームも2両編成の電車が止まれる長さしかありませんし。乗客自体もかなり少なく、和歌山港発車時には私を含めて3人しかいませんでした。途中で1人乗ってきて、和歌山市で降りたのは4人。うーん、寂しい路線だ…。まあ朝晩はもうちょい乗客がいると思いますけどね。


    和歌山市12:55 - 加太13:19(南海加太線・普通加太行き)
和歌山市からは加太(かだ)線に乗り換えです。加太、と書くと和歌山の「かだ」と三重の「かぶと」と二通りの読み方があるのでややこしいところですが、和歌山の加太は昔から漁業が盛んな町として有名な所です。加太線も和歌山港線と同じく2両編成でしたが、こっちの方がはるかに乗客が多かったです。こっちは1時間に3本ありますし…。この路線は全線でも12kmほどなので、終点まではあっという間でした。途中「二里ヶ浜」「磯ノ浦」と、海を連想させる駅名が続き、終点の加太へ。駅から海までは700mぐらい離れているので、歩いて行くことにしました。
駅を出てからずっと潮の香りはしていたのですが、15分ほど歩くとようやく海が見えてきました。このあたりは釣りのスポットなようで、釣り客用の宿や店が多かったです。あと沖合に出て釣りが出来る乗合船もありました。で、私はとりあえず有名そうな「淡島神社」というところに入ったのですが、境内に入るとあまりの異様な光景にびっくり。とにかくあたり一面、日本人形やら七福神やらカエルの置物だらけなのです。これは夜来たら相当怖いだろうなあ…。どうやらこの神社では人形供養をしてくれるようです。いやほんと、すごい光景でしたよ。あと絵馬がかけられていたのでちらっと見てみると、子供を授かりますように、とか書かれていて、わ、そういう神社なのか、っと由来を知らなかった私はすごすごと神社をあとにしました(笑)。
帰りがけにおみやげ物なんにしようかなあといろいろ考えたのですが、魚の一夜干しなんか買ってしまうとこのあと車内で臭いそうだったので、結局のりの佃煮にしました(汗)。


加太駅の風景


港町って感じですね


本殿左右に人形が置いてあります


    加太14:07 - 和歌山市14:34(南海加太線・普通和歌山市行き)
結局加太では1時間近く散策し、再び加太線に乗って和歌山市に戻ることにしました。和歌山市ではいったん駅を出て、遅い昼食を取ることに。和歌山に来たからには和歌山ラーメンを食べなければ、と思い(マスコミに踊らされてる?)店を探したのですがすぐには見つからず、結局駅ビルの中の居酒屋でラーメンを食べることにしました。ほんとはラーメン専門店で食べたかったんだけどなぁ。でもこの店のラーメンもわりとおいしかったです。和歌山ラーメンも結構良いなあ。で、今度はJRに乗ることにします。




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