2000/10/14 安治川トンネル・南海汐見橋線(その1)



大阪市内では、今でも橋のかけられない場所には市営の渡し船が残されていますが、川を渡す手段はなにも渡し船だけではありません。他には地下トンネルというものがあります。しかし費用が高くつくためか、大阪では唯一安治川トンネルがあるのみです。終戦前にすでにできていたというこの地下トンネルには以前から行ってみたいと思っていたので、ようやく念願がかないました。(今回も2ページ構成でお送りします)
10/19追記:今年の時刻表を見たところ、汐見橋-岸里玉出間は正式に南海汐見橋線と改称されたようなので、変更します。






安治川トンネルは大阪環状線・西九条駅から南へ徒歩5分ほどのところにあります。この写真はその安治川トンネルのある建物の全景を写したものです。川底へはエレベーターで下りるのですが、そのエレベーターは写真の右の方に写っています。左側に2つ並んでいる薄い緑色をした大きな入口らしき物は、車用のエレベーターです。が、現在では使われていません。なんでもエレベーターを廃止してスロープを造る予定らしいのですが、地元の反対があるそうで、そのままになっているようです。





川底へ下りるエレベーターです。自転車のまま乗る人も多いので、かなり扉は広いですね。ちなみに川底でエレベーターを降りるときには、反対側の扉から降ります。つまりこの扉の向こう側にも扉が付いているわけです。





トンネル内のエレベーター乗り場です。このエレベーターは結構年期が入ってますねぇ。ちなみに扉は中央から左右に「がーっ」と開きます。結構迫力があります。





エレベーターは稼働している時間が決まっているので、深夜などはこの階段を使うことになります。私は使いませんでしたが…。





トンネル内の様子です。ちょうど人が途切れた隙に撮ったので閑散として見えますが、結構トンネルの利用者は多いです。大体向こうの岸まで歩いて2,3分てところでしょうか。





トンネル南側での一コマ。みなさんこんな感じでエレベーターの来るのを待ってらっしゃいました。やはり自転車で利用する人が多いですねぇ。





安治川隧道(ずいどう=トンネル)と書かれたプレートです。読みにくいと思いますが、「昭和十九年九月十五日竣工」と書かれています。結構歴史を感じました。ちなみにこの近くの交差点には「源兵衛渡」と書かれていたので、おそらくトンネルが出来る前には渡し船があったのでしょう。


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