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    南ドイツ・オーストリアの旅1日目(8/17) その1

    今年も去年に引き続きトルコ航空利用だったので、仕事から帰宅後シャワーを浴びて荷造りを済ませて出発します。しかし家から駅に向かう途中で、いきなりスーツケースの車輪が破損するというアクシデント発生!一瞬頭が真っ白になりましたが、とりあえず駅前の100円ショップに駆け込み、接着剤を買って電車に乗り込みます。しかし車輪をよく見るとコーティングのゴムが取れただけのようだったので、がたがたはするもののなんとか転がすことはできそうです。意を決してこのまま行くことにし、なんば20時ちょうど発のラピートに乗車。今回は「関空トク割 ラピートきっぷ」をあらかじめ買っていたので、関空までは1,100円で行けました。梅田方面からだと乗り換えの手間はありますが、関空快速が混む時間帯には悪くない選択だと思います。

    20:40に関空に到着し、がたつくスーツケースを預けて税関を抜け、搭乗ゲートへ。22:30発でしたが15分早発になったようで、21:40搭乗開始と案内されました。といってもまだ30分以上あったので、無線LANをつかまえてネットをしつつ待つことに。あと去年フライト中に喉が渇いたのに水が飲めなかった教訓を生かし、ペットボトル飲料を自販機で買っておきました。しばらくして予定通り搭乗開始したので、搭乗口で新聞を受け取って座席へ。トルコ航空は北ウイングからの出発なので、動き出してから離陸まではすぐでした。

    安定飛行に入り、まずは小さなお菓子が配られます。その後飲み物を聞かれたので機内食かと思って赤ワインを頼んだら、まだウェルカムドリンクだったようで、すでにほろ酔い・・・。


    ↑ワインはフランス産のメルローでした。普通においしかったですが、トルコのワインも飲んでみたかったな。

    金曜日の夜で疲れていたこともあり、早く機内食を出してくれーと思いつつ、耐えきれずに少しうとうと。12時半を回ってようやく1回目の機内食が出てきました。


    ↑1回目の機内食は去年と同じくトルコ風ハンバーグ。とてもおいしかったです。

    先ほど赤ワインを飲んでしまったので、飲み物はトルコビール「EFES」にしました。あっさり目ですがトルコ料理と良く合う味です。食後には紅茶を飲み、ようやく耳栓とアイマスクを装備して横になりましたが、さっきうとうとしたせいか今度はなかなか寝付けません。それでも4時間ほどは寝られたので多少疲れは取れました。そして到着2時間ほど前に2回目の機内食が出てきます。


    ↑こちらもメニューは去年と同じでした。寝起きにやさしい味です。

    飲み物は前回なかった自家製レモネードを飲んでみることに。ミントの風味がしてさっぱりした飲み口でした。そして到着予定は5:35でしたが、結局1時間近く前にイスタンブール・アタテュルク国際空港に到着。今回もボーディングブリッジではなく、駐機場からバス移動です。


    ↑駐機場にて。タラップだと後方からも降りられるのが便利です。

    バスでターミナルビルへと向かい、ここで次の乗り継ぎ便まで3時間ほど時間をつぶすことに。前回よりは待ち時間が短いとはいうものの、暇なことに変わりはないので、ターミナルを端から端まで散策してみたり、Kindleでマンガを読んだりして待ちます。乗り継ぎ便は7:45発のミュンヘン行きだったのですが、7時頃に搭乗開始。機内は2+4+2列と比較的席数が多く、機体も新しいものでした。何より個人用モニターも日本語対応で、イスタンブール-関空便がトルコ語と英語しか対応していないのに、なぜここで・・・という感じです。そして少し遅れはしたものの、8時過ぎに出発。離陸後しばらく数独をしたりして過ごしていると、機内食が出されました。


    ↑登場したTK1629便。確かエアバスA330-200という機体だったと思います。


    ↑機内食。なんだか食べてばっかりですが、意外と食べられるものです。サワーチェリージュースも相変わらずのおいしさ。

    結局ミュンヘン国際空港には定刻の9:30より少し早く着陸しましたが、駐機場待ちのせいで結局ほぼ定刻通りに到着。ターミナル2に到着しましたが、入国審査場まではやたらと距離があり、ずいぶんと歩かされました。しかもなんだかプレハブっぽい造りだったので、まだ拡張する予定があるのかもしれません。長い入国審査列に並び、20分ほどしてようやくあと数人で自分の番という時に、前で審査を受けていた人が事務所に連れて行かれ、そのゲートは閉鎖されてしまいました。誰か代わりの入国審査官が入るとかないんかい!と思いましたが、仕方なく隣の列に割り込ませてもらい、なんとか入国。ドイツの入国は以前からバイオリンが取り上げられたりと税関の厳しさが話題になってましたが、やはりここでも入国目的や滞在先、日数などをいろいろと聞かれました。それでも晴れてドイツに入国し、バゲージクレームに向かうとすでにターンテーブルには荷物が回り始めていました。幸い自分のスーツケースはすぐに出てきたのでさっと受け取り、トイレで荷物を少し詰め替えて空港を後に。結局到着から空港を出るまでに1時間近くかかりました。

    ここからSバーン(都市近郊列車)に乗るのですが、駅は一旦空港を出たところにありました。といっても大屋根があるので雨の日でも安心です。大屋根の下はイベントスペースになっていて、何やらにぎやかな雰囲気。その横を通り過ぎ、エスカレーターを降りるとそこが駅でした。今日はミュンヘンには滞在せず、ここから列車を乗り継いでオーストリアに向かうので、まずはS8という路線に乗ってミュンヘン東駅へ。空港出発時には乗客はまばらでしたが、各駅停車なせいか途中で結構人が乗ってきます。予定していたより1本早い10:24発に乗れたのですが、ミュンヘン東駅手前で信号待ちをしていたせいで、少し遅れて11時ちょうどぐらいにミュンヘン東駅到着。それでも乗り継ぎの列車は11:40発だったので、まだ十分時間はあります。しばらくは駅の写真を撮ったりしていましたが、暇なので少し駅の外に出てみることに。駅構内にはパン屋もあり、品揃えの多さはさすがドイツという感じでしたが、場所のせいか値段は少し高めでした。


    ↑ここまで乗ってきたS8 Herrsching行き。割と綺麗で快適でした。


    ↑ミュンヘン東駅の駅標。Ostとは英語でいうEastです。


    ↑ミュンヘン東駅はまだ改修されてそれほどたっていないようで、ホームは綺麗でした。


    ↑駅ビルの方はちょっと郊外っぽい雰囲気。駅前には路面電車の電停もありましたが、運休中のようでした。


    ↑駅ビルには日本でもおなじみのサブウェイが入っています。


    ↑これから乗る予定のヴェネツィア サンタルチア行きEC87の案内。10分遅れと表示されていますが、このあとどんどん遅れることに・・・。

    列車は11:50を過ぎてもやって来ず、ついに案内板の表示がザルツブルク行きRE(快速列車)に変わってしまいました。このまま列車が来なかったらどうしようかと思ったのですが、乗客が乗り切れないほど大混雑のザルツブルク行きが出て行くと、また表示が戻ったのでほっと一安心。結局20分遅れて12時ちょうどにやっとEC87がやってきました。


    ↑EC87はドイツ鉄道(DB)・オーストリア鉄道(ÖBB)共同運行の特急でした。

    列車は結構な乗車率で、荷棚もいっぱいで自分の荷物を載せるのに苦労していたら、最初私の席に座っていたおじいさんが手伝ってくれて申し訳ない気持ちに。座席は進行方向と逆向きで、途中ちょっと気分が悪くなってしまいました。今回の旅行中、予約した座席はことごとく進行方向と逆向きで、早く予約したからといって変わるわけではなさそうです。このへん、座席の向きを自由に変えられる車両が多い日本と設計思想が違うんだなぁと思わずにはいられません。
    途中で車掌さんが検札にやってきましたが、自宅でプリントアウトしてきた切符以外にパスポートまで要求されたので、貴重品入れからパスポートを取り出すのに一苦労しました。今までパスポートを要求されたことはなかったので、オーストリア鉄道は厳しいなぁと実感。列車はローゼンハイム駅を出ると次第に車窓に高い山が広がっていき、山あいの川に沿って走っていきます。直線距離で行けばもっと近いのですが、それだと山越えになってしまうのでルート的にはかなり東に迂回しているようです。クーフシュタイン駅からいよいよオーストリアのチロル地方と呼ばれるエリアに入りますが、線路沿いに見える民家のベランダはどこも綺麗な花で飾られていて、その美しさに感動。また左右に高い山がそびえている風景も印象的でした。そして出発時に20分遅れだった列車は途中ちょっと巻き返したらしく、約15分遅れの13:40頃にインスブルック中央駅到着。


    ↑駅標もオーストリア国鉄仕様です。


    ↑ここまで乗ってきたEC87の客車。



    ↑インスブルック中央駅のホーム。すぐ近くまで高い山が迫っているのがよくわかります。

    このあとホテルにチェックインして市内観光に出かけるのですが、それはまた次回。

    海外一人旅のTIPSなど

    最近このblogは完全に旅行記と化している気がしますが、これから海外を一人旅してみたい、という方もいらっしゃると思うので、これまで何度か一人旅してきて蓄積してきたTIPSなんかを共有できれば良いと思い、あれこれ書いてみることにします。これ以外に良い情報をお持ちの方は是非教えてください。

    航空券の予約
    まず私は大阪在住で、いつも関西空港を利用しているのでその前提で書きますが、ヨーロッパ方面に向かう場合は直行便があればそれに超したことはありませんが、値段が高かったりすることが多いので、どこかを経由することになることが多いです。価格が安いところでいうとKLMオランダ航空などは比較的乗り継ぎ先の便数が多いので使いやすいと思います。また乗り継ぎさえうまく行けば、フィンエアーを使うのが、最短距離で行けるのでおすすめです。
    また中東系のエミレーツ航空やカタール航空、またトルコ航空などを使えば、夜出発で現地には午前着となるので、時間を有効に使いたい方には便利です。トルコ航空は機内サービスはいま一歩なところはありますが、機内食はおいしいですし、今のところ一番愛用している航空会社です。
    実際に航空券を予約するにあたっては、JTB(旧・トルノス)を使うのが一番簡単だと思います。ここなら発券手数料もかかりませんし、価格の比較も簡単です。
    また、私のように現地では列車で移動して、行きと帰りで別の空港を使いたい!という場合は、オープンジョーという航空券になるのですが、詳細検索で往路の到着空港と復路の出発空港を別にすることで検索が可能です。
    ホテルの予約
    以前は複数のサイトで比較検討したりしていたのですが、いろいろ試行錯誤した結果、現在はBooking.comでほぼ事足りています。もうちょっと柔軟な検索ができるようになれば言うことないのですが・・・。
    鉄道の切符
    現地で買うこともできますが、特急列車などは早めに座席指定しておかないと席に座れない場合がありますし、早期割引でかなり安く切符を買うことができるので、先に予約しておく方がおすすめです。予約は各国の鉄道会社のサイトで直接するのが一番ですが、初めてで難しい場合はレイルヨーロッパなどのサイトを利用するのが簡単だと思います。
    購入した切符はプリンタで印刷して、購入時に使用したクレジットカードと一緒に車掌さんに提示するタイプ(ドイツなど)もあれば、現地の券売機で乗車前に購入した切符を発券するタイプ(フランスなど)、いろいろあります。
    なお、特急列車以外はネットで購入できない場合があるので、その場合は現地で購入することになります。自動券売機ならたいてい英語も表示できますし、クレジットカードも使えることが多いので、それほど難しくはないです。現地で切符を買った場合は、乗車前にかならず駅の刻印機で切符に刻印を入れることをお忘れなく!
    地図
    Googleマップが使えるようになってから、ずいぶんと楽になりました。必要な部分を印刷して持っていくのも一つの方法ですが、最近はスマホが普及してきているので、それを活用しない手はありません。AndroidですとRmapsOruxMapsといったソフトがあり、あらかじめ地図データをダウンロードして持って行くことで、現地では通信回線の契約なしに地図を使うことができます。しかもGPSを使って現在地も表示できるので、万が一道に迷っても安心です。
    電源
    日本とはプラグの形状や電圧が違うので、変換プラグは必須です。最近はスマホやデジカメの電源はUSBが使えることが多く、そういうアダプタはたいがい100~240Vの範囲で使えるので、変圧器などは特にいらないと思います。
    貴重品
    パスポートなどの貴重品は、部屋の金庫やフロントに預けるのも一つの手ですが、街中で突然提示を求められる場合もあります。私は腰に巻いてズボンの下に隠せるパスケースを使っていますが、夏場は蒸れるのが難点・・・。
    現金
    現金は極力持ち歩かず、決済はできるだけクレジットカードを使った方が、両替レート的にも有利です。両替する場合は、あらかじめ国内の金券ショップを利用するのが一番簡単で割が良いと思います(FXを使う方法もありますが、口座開設などのハードルが高い)。また現地で現金が不足した場合は、ATMでクレジットカードを使ってキャッシングするのが、レート的に有利です。なおクレジットカードはVisaならたいてい通用しますが、まれにMasterCardしか使えない場合もありますので、両方持っていると安心です。
    衣類
    これは男性と女性で違うかもしれませんが、基本的には3日分ぐらいの替えがあれば安心です。あとは洗剤を持って行って、現地で数日おきに手洗濯することになります。ズボンは洗うのが大変なので洗いませんが、替えが1本あれば1週間ぐらいの滞在ならまず問題ないです。
    また、日本と違ってホテルには浴衣のようなものがないので、気になる方はパジャマを持って行った方がいいです。
    現地の水が心配な場合は、日本から持って行ったほうが安心かもしれません。私もだいたい4リットルほどの水を持って行きます。あと粉末状のスポーツドリンクの素があれば、機内で出される水に溶かして飲んだりもできるので、便利です。帰りはその水のスペースにお土産を詰めて帰ってくることになります。
    アメニティ
    どんなホテルでも最低限、バスタオルと石けん(もしくはボディーソープ)は置いてあります。それ以外のものはないことが多いので、シャンプーとリンス、歯ブラシ、カミソリ等は持参しましょう。またドライヤーは部屋にないことがありますので、そういう場合はフロントに言って借りることになります。
    カバン
    スーツケース以外に、現地で行動するときに持ち歩くカバンが必要です。できればメッセンジャーバッグのような、中の物が簡単に盗られない構造のものをおすすめします(リュックだと後ろで勝手にファスナーを開けられても気づきにくい)。また雑踏や地下鉄車内など、人の多い場所では前に抱えるなどの自衛策をとるべきです。
    また行きは、スーツケースがロストバゲージしたときに備えて、手荷物の方に一日分の着替えと歯ブラシを入れておくことをおすすめします。
    海外旅行保険
    これはもう、考え方は人それぞれなので、一概におすすめはできません。最初は不安なので保険に入っていましたが、最近はクレジットカード付帯の保険をあてにして、掛け捨ての保険には入らないようになりました。クレジットカードを複数枚持っていると補償額が合算されることもあるので、一度確認してみられると良いと思います。
    その他
    あとは緊急時の連絡先を紙にまとめたものを持っていると安心です。それからパスポートを紛失したときのために、パスポートのコピーとパスポート発行時に使った顔写真を2枚ほど持って行くといいと思います。またクレジットカードを複数枚お持ちでしたら、もう一枚は別に保管するなどリスク分散につとめてください。

    バスク地方の旅7日目(8/13) その2

    エル・コルテ・イングレスでたくさん買い物をして両手いっぱいにふくれた荷物にひぃひぃ言いながら、お昼ご飯を食べるカフェを探します。適当に見つけたカフェのテラス席に座り、もう選ぶのがめんどくさかったのでmenu expressという定食らしきものを注文したのですが、結局これもいくつかの選択肢から選ばないといけないスタイルでした。またメニューと格闘しないといけないのか・・・と思いながら、前菜のサラダから順番に選んでいこうと思って注文すると、それで良いのかとやけに聞き返されます。なんかおかしいなと思っていると、どうやら出てくるのはその1品とデザートだけだったようで、メインディッシュがサラダになってしまいました。まあこれはこれでヘルシーで良いかと開き直り、ビールとともにいただくことにします。


    ↑メインディッシュのサラダ。上に乗っているのはりんごで、バルサミコソースがかけられていてなかなかおいしかったです。


    ↑デザートはクレマ・カタラーナ。シナモンのきいた固めのプリンといった感じです。

    食後はカフェ・ソロ(エスプレッソ)でしめて、そろそろお会計をしようと思ったのですが、お店の人がテラス席になかなか来てくれません。どうしたものかとお金を用意して待っていると、見かねた隣のお兄さんが伝票をレジに持っていきなさいと教えてくれました。言われるがままにお会計を済ませ、お兄さんにお礼を言って店を後にします。

    一旦ホテルに戻り、スーツケースを受け取ってから近くの人気の少ない広場で荷物をまとめることに。一気に重くなったスーツケースを引きずって、前日は閉まっていた少し先のカルフールでチーズを買うことにします。しかしフランスと違って、売られているチーズの種類が少ないなあという印象でした(まあそれでも日本に比べれば多いのですが)。一番欲しかったミモレットがなかったので、ハード系のチーズやゴーダチーズ、エダムチーズなどを買ってカルフールを後に。ほんとは冷えた飲み物も欲しかったのですが、見あたらなかったのであきらめました。

    カルフールは地下鉄Badal駅の近くだったので、荷物も重いしここからサンツ駅まで2駅だけ乗ることにします。サンツ駅で空港行きの電車に乗り換えなのですが、あまり時間の余裕がないのに券売機の場所も、発車番線もわからなかったので、近くにいた係員に聞いて無事に切符を購入。ホームに降りると、ほどなくして電車が到着したので助かりましたが、これを逃すと次は30分後なので、あぶないところでした・・・。

    電車は満員で、立ち客もたくさんいます。そんな中いきなりアコーディオンを持ったおじさんたちの演奏が始まったのですが、飛行機に間に合うかどうかが不安だったので、あまり耳に入りませんでした。空港までは20分弱の距離なのですが、直前まで街中を走っていたのに、空港に近づくといきなり郊外の風景になります。駅舎は地下なのかなと勝手に思っていたのですが、地上にありました。


    ↑空港駅に停車中のR2。30分に1本とか少なすぎるだろうという混みっぷりでした。

    空港駅はターミナル2に直結しているのですが、私の乗る飛行機はターミナル1からの出発だったので、シャトルバスで移動する必要があります。地球の歩き方には30分おきの運行と書いていましたが、実際には6,7分おきに運行しているようで、私が着いたときには電車が混んでいたこともあり、乗客をさばききるまでひっきりなしにバスが来ていました。ターミナル1は思ったよりも離れていて、10分少々かかってようやく到着。時間もないのでさっさと荷物を預けることにしますが、スーツケースをコンベアーに乗せると20kgを少し越えていたので、あわてて外ポケットに入れていたガイドブックを手荷物の方に移動すると、奇跡的に20kgぴったりに!これには自分でもびっくりしました。

    保安検査場と税関も問題なく通り抜け、思ったより早く搭乗ゲートに着いてしまいました。あんなにあわてなくても全然問題なかったじゃないか・・・。眼下には多くの人で賑わう免税店やカフェが見えているのですが、私のいるところはEU圏外に向かう飛行機が出発するエリアなので、閑散としていてお店は小さなカフェしかありません。しかも値段も高くてどうしようかと思ったのですが、喉が渇いていたのでレモン風味のビール缶を2ユーロで買って飲むことにします。それから特にすることもないので写真を撮ったりして時間をつぶしていました。



    ↑ターミナル1は2009年に新しくできたばかりで、とても綺麗でした。

    予定より15分ほど遅れて搭乗開始。バルセロナからイスタンブール経由で関空に向かう日本人はたくさんいそうなものなのに、見た限りでは他に誰もいませんでした。搭乗が遅れたので予想はしていましたが、結局出発も20分以上遅れて18時ちょっと前にテイクオフ。3時間ちょっとのフライトでしたが、ちょうど夕食の時間帯のせいかメニューが配られ、機内食が出てきました。


    ↑機内食はチキンかハンバーガーを選ぶことができたのでチキンに。トルコ風の味付けでけっこうおいしかったです。つけあわせのラタトゥイユもなかなか。

    食後にはコーヒーをミルク入りで頼んだのですが、その場で紙パックのミルクにストローを差してコーヒーに注いでくれました。これは行きもそうだったのですが、あんまりミルク入りで頼む人っていないのでしょうか。コーヒーを飲んだ後はひたすら旅行記の下書きメモを書いていたら、いつの間にか着陸態勢に入っていました。出発は遅れたものの、結局予定よりも早くイスタンブールに到着。到着時の機内アナウンスで大阪への乗り継ぎもちゃんと案内がありました。

    乗り継ぎは3時間ほど余裕があったので、せっかくなので1000円だけトルコリラに両替してトルコアイスを買ってみました。もう22時を回っていましたが、店員さんはアイスを伸ばしたり顔のそばに持ってくるようなパフォーマンスで楽しませてくれます。アイスを食べたりDSで遊んだり、メモを書いたりしているうちに搭乗手続きが始まったので搭乗ゲートへ。さすがにここまで来ると日本人だらけでした。

    機内に入り、私の席に行くとなぜか小学生ぐらいの男の子が私の席に座っています。声をかけて譲ってもらいましたが、なんだか悪いことをした気分・・・。その子は私の隣の席だったのですが、保護者の姿は見あたらず一人ぼっちのようでした。どうやらハーフっぽい感じでなかなかハンサムな子でしたが、あまり周りとは関わりたくないオーラ全開だったので、結局それ以降一言もしゃべらずじまい。

    定刻の0:50頃にテイクオフし、しばらくして最初の機内食が出てきます。といってもさっき食べたとこですし、時間も時間なのでいいから早く寝かせてくれーと思いつつ、頂くことに。


    ↑1回目の機内食。またチキンにしましたが、こちらはハーブ風味でした。左上はお米のプリンですが、食感がおもしろかった。

    なんとか機内食を食べ終わり、ようやく横になることができました。そこからしばらく寝たり起きたりを繰り返していると、あっという間に外が明るくなってきます。ただシェードは閉めたままだったので、そのままもう少し眠ることに。そして関空到着の2時間ほど前に2回目の機内食が出てきました。


    ↑2回目の機内食はハンバーグにしました。なかなか肉の味が濃い感じで、赤ワインと良く合います。

    そして定刻の17:55頃に無事関空到着。隣に座っていた男の子にはグランドスタッフが出迎えに来ていたので、問題はなさそうでちょっと安心しました。荷物を受け取り税関を通り抜けてターミナルビルを出たとたん体中にまとわりつく湿気で、大阪に帰ってきたことを実感します。帰国した日はどうも雨がひどかったようで、関空特急はるかが運転を見合わせていました。しかしもうすでに雨は止んでいたので、大阪駅までは何事もなく戻ってこられました。いつもならここで寄り道してラーメンを食べていくのですが、毎回立ち寄るラーメン屋に行くと地下街自体の改修工事でなんと閉店していました。他の店まで行く気力もなかったので、おとなしく家に帰ることにします。そして21時前にようやく自宅に到着。翌日からもう仕事だったので、ラーメンだけ食べて早々に横になりました。

    というわけでバスク地方(+バルセロナ)の旅はこれで終わりです。
    今年は南ドイツとオーストリア方面に行く予定ですので、またそちらもお楽しみに!

    バスク地方の旅7日目(8/13) その1

    7時の目覚ましで目が覚め、シャワーを浴びたり荷物整理をしたりしていると8時半を回っていました。チェックアウトは12時だったので、その前にサグラダ・ファミリアを見に行くことにします。開門時間の9時ちょうどに到着したのですが、この時間なら人も少ないという予想は見事に裏切られ、すでに長蛇の列ができていました。こんなことならあらかじめwebでチケットを購入しておくんだったと後悔しましたが、今さらどうしようもないので最後尾に並ぶことにします。まだ朝とはいえ、日なたにいるとじりじりと照りつける太陽が本当にきつい。待っている間にも列はどんどん長くなっていきましたが、結局40分ほど並んでようやくチケット売り場に到着しました。

    チケットには何種類かあるようだったのですが、私は塔にも上れるチケットを16ユーロで購入。塔に上るエレベーターは時間指定されていて、私は11:10と指定されていたので、それまでサグラダ・ファミリアの内部を見学することにします。


    ↑ここが入口です。すでに観光客でいっぱい!


    ↑入口の床にもなにやら描かれています。

    そしていよいよ聖堂へ。教会にしてはずいぶん明るくて清潔感のある雰囲気にびっくりしました。


    ↑入口から入った瞬間飛び込んできた光景。これは今まで見てきた教会建築とは明らかに違う。


    ↑そこから右側の光景。窓から差し込む光がまぶしくて、いろんな意味で教会らしくない雰囲気。祭壇は入口から入って左側にあります。


    ↑後方正面。天井の装飾がとても印象的です。


    ↑通常、教会のステンドグラスには聖人や聖書の一場面が描かれていたりすることが多いのですが、サグラダ・ファミリアのステンドグラスはモザイク模様でした。


    ↑後方から祭壇方向。柱の形や材質による色の違いにもこだわりがあるようです。


    ↑ステンドグラス越しに差し込む色とりどりの光が本当に美しい・・・!


    ↑サグラダ・ファミリアの模型。かなり複雑な構造をしています。


    ↑オルガンもかなり珍しい形をしています。


    ↑祭壇を間近から。途中から枝分かれしている柱も何らかの意味があるのでしょう。




    ↑気付いたらステンドグラスばかり撮っていました。色のグラデーションがすばらしい。



    ↑入口と反対側に出てみました。近くで見ると装飾の細かさがすごい。



    ↑祭壇の裏側に回ってみました。パイプオルガンのパイプにステンドグラス越しの光が反射して、とても美しい。


    ↑隅っこの方から引きで撮ってみましたが、とてもすべては写しきれません。


    ↑再び入口側から。先に行くほど細くなる塔の形が独特です。

    聖堂内を見学後は、地下にある博物館へと向かいました。ここにはサグラダ・ファミリアの設計図やスケッチ、模型その他いろいろな展示があり、全部見て回ると結構時間がかかりますが、興味深かったです。そうこうしているうちに11時を回ったので、エレベーターに乗って塔に上ることにしました。さすがに時間指定されているだけあって待たされることはなく、すぐに上へ。ここからは外の景色を眺めつつ階段を下りていくのですが、順路が書いていないのでほんとにこの道で良いんだろうかと悩みながら進んでいきました。


    ↑塔の上から。かなりの高さがあります。


    ↑上ってきた塔を見上げてみました。まだまだ工事中です。


    ↑塔には植物をモチーフにしたような装飾が施されています。


    ↑この塔の内部は吹き抜け構造になっていました。


    ↑塔の装飾を見ると、やはり普通の教会らしくないガウディらしさを強く感じます。


    ↑らせん階段の構造も、巻き貝にヒントを得て設計されたそうです。

    結局あっという間に階段を下りてきてしまいました。そろそろホテルに戻らないとチェックアウトの時間がせまっていたので、急いで地下鉄に乗ります。なんとか10分前にホテルにたどり着き、チェックアウトと同時にスーツケースをしばらく預かってもらうことに。

    再び地下鉄に乗り、カタルーニャ駅へ。スペインの地下鉄にも物売りが時々やってくるのですが、さすがに車内で売り物のライターの火をつけるのはまずいだろうと思いながら眺めていました。カタルーニャ駅で下車し、すぐそばにあるエル・コルテ・イングレスという大きな百貨店へ。地下食料品売り場でおみやげ物を買うことにしたのですが、いろいろ悩んだ末にトゥロンというスペイン名物のお菓子(ヌガーみたいなものです)と、タコのオイル煮缶、ケッパーなどを購入。その後、横のセレクトショップでチョコとワインを買いました。ワインはリオハのインペリアル グラン・レゼルバ2001を30ユーロで購入したのですが、これは高いだけあってさすがに良いワインでした。

    さて、いよいよ帰国の時が迫ってきましたが、続きはまた次回。

    バスク地方の旅6日目(8/12) その2

    グエル別邸から南下してトラムの線路を越え、さらに進むとカンプ・ノウ・スタジアムが見えてきました。ここはサッカーファンには言わずと知れたFCバルセロナ(バルサ)の本拠地で、スタジアムこそ閉まっていましたが、オフィシャルショップにはツアーバスがどんどんやってきて、人がたくさん!私もサッカー好きな職場の先輩におみやげを頼まれていたので、のぞいてみることにしたのですが、店員のお姉さんが「世界チャンピオン」と日本語で書かれたTシャツを着ていて、なんだか和みました。やはりユニフォームが飛ぶように売れていましたが100ユーロととても高く、おみやげにはロゴの入ったライターを買うことに。ちなみにユニフォームはやはりメッシのものが人気のようでした。



    ↑カンプ・ノウ・スタジアム。収容人数約10万人の巨大なスタジアムです。


    ↑バルサのオフィシャルショップ。試合のない日でもにぎわっているのがすごい。

    カンプ・ノウ・スタジアムからサンツ駅までは、歩いても1kmちょっとの距離なので、地下鉄には乗らず歩いていくことにします。途中スーパーにも寄りたかったのですが、今日は日曜日なので閉まっているお店ばかり。ようやく見つけた個人商店で飲み物を買ってお会計をしようとしたら、レジ前の焼きたてパンの山に50セント硬貨を落としてしまいました。売り物のパンに触るのも気が引けたのであきらめて店を出ようとしたら、さっきまで無愛想だった店のおじさんが、探しなさいとジェスチャーしてくれたので、ほっとしてパンを少し横に避け、無事に硬貨を回収することに成功。お礼を言って店を後にしました。

    一旦ホテルに戻り、フロントの人におすすめのレストランを聞いたのですが、サンツ駅の近くにいろいろあるというだけで具体的には教えてもらえませんでした。あとそろそろ帰りのフライトのチェックインを済ませたかったのですが、ホテルのWi-Fiが全くつながらず、フロントで聞いてもらちが明きません。仕方がないのでネカフェを探してみることにしました。

    地下鉄を乗り継いでJaume I駅まで行き、目的のネカフェ「Bornet」を探したのですが裏路地のちょっとわかりにくいところにあって、すぐにはたどり着けませんでした。15分1ユーロだったので、手早くチェックインを済ませて店を後にします。


    ↑Bornetがあるあたりの裏路地。このあたりはバルセロナの旧市街にあたります。

    それからすぐ近くにあるサンタ・マリア・ダル・マル教会へ。このあたりはすごい人だかりで、観光客も多そうでした。







    ↑サンタ・マリア・ダル・マル教会の内部と外観。ステンドグラスも多く豪華な印象でしたが、オルガンが小さいのが寂しいなあ。

    教会を出て、今度はサンタ・エウラリア大聖堂に向かいます。こちらはミサ中のようで、奥までは見られませんでした。


    ↑大聖堂の前はたくさんの人でごった返していました。


    ↑内部は広く、ライトアップされていて重厚な雰囲気です。


    ↑アプスのステンドグラスもすばらしい。


    ↑大聖堂横の王の広場。女性の歌手らしき人の歌い声がやけに響いていました。

    その後旧市街をぶらぶらしつつ、レイアール広場へと向かいます。



    ↑多くの人でにぎわうレイアール広場。ここのガス灯もガウディのデザインだそうです。なんとなく南国ぽい雰囲気。


    ↑すぐ近くにあるグエル邸。こちらもガウディらしい装飾に満ちています。

    そろそろ20時近くになっていたので、近くのLiceu駅から地下鉄に乗りホテル近くまで戻ります。ここからホテルまでの間にめぼしいレストランはあるかなと探しながら歩いたのですが、日曜日だということもあり、なかなか良い店が見つかりません。サンツ駅周辺もぐるっと一周したのですがなかなかこれという店がなく、あきらめて最初に目に付いた店に入ることにしました。

    とにかく歩き疲れて暑いので、まずはサングリアと炭酸水を注文。サングリアは焼き物のピッチャーに入った状態で出てきて、思ったより量があり、とてもおいしかったです。


    ↑1品目は小エビのアヒージョ。本場スペインで是非一度食べてみたかった料理ですが、量もそんなに多くないですし味もまあこんなもんかな、という感じ。奥に見えている茶色のピッチャーがサングリアです。


    ↑2品目はパエリヤ。ずっとバスク地方を旅してきたので、いわゆるスペイン料理らしい料理はこの旅で始めて食べました。ちゃんと鉄板で最初は出してくれるのですが、食べる前にお皿に取り分けてくれました。思ったより汁気が多くてリゾットぽい雰囲気でしたが、魚介の風味が良く出ていてとてもおいしかったです。

    ここで赤ワインを追加でもらい、食後にエスプレッソを飲んでお会計。駅近という立地のせいか、48ユーロと少々高かったです。もうあたりは暗くなってきていたので、ほろ酔いでホテルへと急ぎます。シャワーを浴びて汗を流し、昼間つながらなかったWi-Fi接続を試してみると、なんと普通につながりました。あれはただの不具合だったのか・・・。

    明日はいよいよサグラダ・ファミリアを見学して帰国しますが、それはまた次回。

    バスク地方の旅6日目(8/12) その1

    エアコンを切って窓を開けたものの、結局あまり熟睡できずに朝を迎えました。7時に目覚ましをセットしていたものの、シャワー浴びたりネット見たりしているうちに9時を過ぎてしまったので、そろそろホテルをチェックアウトすることに。

    今日はスペイン国鉄の誇る高速列車AVEに乗り、バルセロナへと向かいます。AVEも昨日乗ったAlviaと同じようにチェックイン手続きが必要なのですが、こちらは手荷物のX線検査があったりして、より厳重なセキュリティが施されていました。今回はちょっと贅沢に一等車に乗ることにしたのですが、乗り場はホームの奥の方だと案内され、たぶんこの辺だろうという場所で列車の到着をしばし待ちます。


    ↑サラゴサ・デリシアス駅にてAVEの到着待ち。みんな二等車に乗るようで、このあたりには誰もいませんでした。

    AVEは予定より5分ほど遅れて到着。車内にはすでに乗客がそこそこ乗っていました。一等車は座席が2+1列で、私は1列の席だったのでとても快適。座席に着くなり乗務員がやってきてPaper?と聞かれたので、一瞬何を求められたのかわからず切符を見せてしまったのですが、後から考えるとたぶん無料で新聞を持ってきてくれるんでしょうね。持ってこられても読めないので、断って正解でした。


    ↑AVEの一等車車内の様子。静かで非常に快適です。

    しばらくして別の女性乗務員が食事を持ってきてくれました。AVEの一等車では機内食ならぬ車内食サービスがあり、もちろん追加料金は不要です。チェックイン手続きといい、完全に飛行機と同じノリですね。今回はこの車内食が食べてみたかったので、あえて一等車を選んでみました。


    ↑車内食はこんな感じ。パンにオムレツ、ソーセージ、ヨーグルトと、オーソドックスなメニューですが、なかなかおいしかったです。

    AVEは高速鉄道なだけあって、スペインの大地を時速300kmで駆け抜けて行くのでなかなかの迫力でした。しかし車内食を食べていると揺れが多少気になります。あと高速鉄道なのに途中単線区間があったりして、なんだか意外な感じです。AVE自体も8両編成と、TGVやICEに比べると短編成なのですが、バスや航空機のシェアが高いからかもしれません。

    AVEは1時間ほどノンストップで走った後、Camp de Tarragona駅に停車。しかしタラゴナの市街地からは少し離れているようで、駅の周りにはあまり何もないようでした。ここまでくればバルセロナまではあと30分ほどです。途中でバルセロナ近郊路線と併走していて、3両編成の電車が見えました。そしてAVEは地下に入り、ほぼ定刻通りにバルセロナ・サンツ駅に到着。


    ↑貫通路上方に設置されているLED表示器。終着駅停車中だったので、Good Byeと表示されています。


    ↑AVEの先頭車両。流線型の美しいデザインです。


    ↑中間車両。AVEとはAlta Velocidad Españolaの頭文字であると同時に、スペイン語で「鳥」という意味なので、ロゴにも鳥が描かれています。

    サンツ駅はバルセロナ最大のターミナルなので、人でごった返していました。こういう人混みはスリに狙われやすいので、足早に去りたかったのですが、いかんせん今自分がどの方角を向いているのかがわからなくて、人混みから離れた所で地図を広げて確認します。今日泊まるホテルはサンツ駅から徒歩圏内に取ってあったので、まずはホテルを目指すことに。幸いほぼ最短距離でホテルに到着し、まだ時間が早かったので荷物だけ預けようと思ったのですが、チェックインも済ますことができました。今日泊まるホテルはなかなかモダンな内装で、冷蔵庫こそないものの、エアコン完備で快適そうです。

    荷物を置き、再び外出することに。まずはサンツ駅に戻り、バスと地下鉄の路線図を入手しました。ここから地下鉄に乗り、まずはサグラダ・ファミリアに行ってみることにします。自動券売機で10回分の回数券を買い、改札を通ろうとしたのですが、なぜか引っかかってしまいました。どうやらスペインの改札は日本と逆で、向かって左側の改札に切符を入れないといけないようですね。ちょっと左利きの人の気持ちがわかったような気がしました。

    地下鉄5号線に乗り、5つ先の駅が最寄りのサグラダ・ファミリア駅です。案内に従って地上に上がると、すぐ目の前にサグラダ・ファミリアがそびえ立っていました。それにしてもすごい行列!これは今日はあきらめて明朝もう一度来ることにしようと思い、外観だけ撮って行くことにします。



    ↑クレーンがいっぱい立っていて、まだまだ建設途中だということがよくわかります。とにかく人が多かった!


    ↑後方から見ると、左右で石の色とかスタイルが違うように見えました。

    サグラダ・ファミリアに行けないとなると、特に予定も立てていなかったので、しばらくあたりをぶらぶらしてみることにします。


    ↑サグラダ・ファミリアの南東600mほどの所にあるモヌメンタル闘牛場。しかしバルセロナのあるカタルーニャ自治州では闘牛が禁止されてしまったため、現在では開催されていないようです。


    ↑バルセロナの街を斜めに突っ切っているディアゴナル通り。道幅が広く、一部区間にはトラムも走っています。

    ディアゴナル通りをひたすら1.5kmほど歩き、カサ・ミラに到着。カサ・ミラとはサグラダ・ファミリアと同じくガウディが建築した高級アパートです。ディアゴナル通りはそれほど人通り多くなかったのに、カサ・ミラの前は観光客でいっぱいでした。



    ↑カサ・ミラ。ここも人が多い上に入場料が15ユーロもいるので、中には入りませんでした。その曲線をおびた外観だけ見てもかなり特徴的なデザインであることがわかります。

    カサ・ミラ近くのディアゴナル駅から再び地下鉄5号線に乗り、サンツ駅を通り過ぎて終点のコルネジャ・セントレ駅へ。ここでトラムに乗り換えてみることにします。


    ↑トラムがやってきました。バルセロナ市内でも割と外れを走っているので、観光でお世話になることはあまりないと思いますが、トラム好きとしては乗らないわけにはいきません。



    ↑運転台と座席の様子。バルセロナのトラムは2004年に復活したばかりなので、まだまだ新しい乗り物です。


    ↑トラムの車窓風景。速度は出ませんが非常に快適な乗り物でした。


    ↑一部区間は軌道敷が芝生で覆われていて、とても綺麗。

    マリア・クリスティーナ電停で下車し、少し歩いてカタルーニャ工科大学構内にあるグエル別邸へ。ここもガウディ建築の一つです。



    ↑正門のドラゴンの意匠がとても印象的。

    このあとさらにバルセロナ市内を巡りますが、それはまた次回。

    バスク地方の旅5日目(8/11) その2

    アルファフェリア宮殿を出て、すぐ近くにある闘牛場へ。少し道を間違えたりしましたが、特徴的な円形の建物なのですぐにわかりました。




    ↑サラゴサの闘牛場。闘牛は年中開催されているわけではなく、サラゴサでは10月のお祭り期間中だけ開催されているようです。

    闘牛場からさらに中心部に向かう途中にあるサン・パブロ教会にも立ち寄ってみましたが、この時間は開いていなかったので、後ほどまた来ることにします。


    ↑サン・パブロ教会。先のアルファフェリア宮殿、このあと行くラ・セオと合わせて、世界遺産「アラゴンのムデハル様式の建築物」に登録されています。

    路地を先に進むといきなり大きな建物が現れたのですが、どうやらここは市場のようです。喉が渇いていたので、中に入る前に横の売店でKASというブランドのオレンジジュースを購入。オレンジ果汁8%の炭酸飲料で、スペイン版オランジーナという雰囲気でした。


    ↑市場の入口。なかなか立派な門構えです。

    もう午後だったので、市場は店じまいの準備を始めているところが多かったです。しかし内陸部の街とはいえ、魚屋もちゃんとありました。

    市場を越えると、サラゴサの中心部であるピラール広場はすぐそこです。ここから眺めるピラール聖母教会がすばらしくて、つい写真を撮りまくってしまいました。




    ↑ピラール広場から眺めたピラール聖母教会。13時半から16時までお昼休みなので、後ほど中に入ることにします。


    ↑ピラール聖母教会の隣にある市庁舎。こちらも立派な建物です。

    もう時刻は15時近かったのですが、まだお昼ご飯を食べていなかったので、いい加減お腹が空いてきました。どこで食べようか迷ったのですが、結局市庁舎向かいのカフェでハンバーガーとコーラというジャンキーな組み合わせを頂くことに。先にコーラが出てきたのですが、とにかく暑いのでついごくごくと飲んでしまい、ハンバーガーが出てきたときには半分以下になってしまっていました。


    ↑ハンバーガーとコーラのセットで6.6ユーロとそんなに安くはなかったのですが、手作り感があってなかなかおいしかったです。

    カフェでしばらく涼んだ後、まずはラ・セオへ。ラ・セオとは大聖堂のことですが、ここは入場料がいるので普通の教会とはちょっと違う雰囲気です。様々な建築様式が混在したおもしろい建築物でしたが、撮影禁止だったので残念ながら写真はありません。2階はタペストリーを集めた博物館になっていました。


    ↑ラ・セオの外観。中央の塔とファサードのデザインが明らかに違うのが印象的です。

    ラ・セオを出てピラール聖母教会へ。こちらも内部は撮影禁止でしたが、すばらしい建築物でした。その横の塔は有料ですが上ることができるので、上ってみることに。途中まではエレベーターがあるのですが、そこからさらに階段を上らなくてはなりません。しかしさすがにここからの眺めは最高でした。


    ↑塔から東側。サラゴサがエブロ川流域に栄えた街だというのがよくわかります。


    ↑ピエドラ橋を渡った対岸は新市街で、集合住宅が多い印象。


    ↑反対に西側を撮ったもの。万博が開催されたせいか、モダンな高層建築が目立ちます。

    塔から降り、ピエドラ橋を渡って対岸に渡ってみることに。渡った先にスーパーがあったので、適当に冷えた飲み物を買ってみましたが、ビタミン入りの甘いジュースのような、よくわからない味でした。ヨーロッパはだいたいどこもそうなのですが、スーパーでは冷えたジュースがほとんど売られていないので、そういうのが欲しいときは少々高くても小さな売店で買わないといけません。その辺日本と違って棲み分けができている印象です。


    ↑ピエドラ橋は石造りでとても風情がありました。


    ↑対岸から撮ったピラール聖母教会。

    再び橋を渡り、今度はカエサラウグスタ劇場へ。カエサラウグスタとはカエサルアウグストゥス、つまり初代ローマ皇帝アウグストゥスのことですが、かつてサラゴサがローマ帝国の植民都市として築かれた頃、この街はカエサラウグスタと呼ばれていたようです。カエサラウグスタ劇場はその時代、紀元1世紀頃に造られた劇場の遺跡で、発掘された舞台に立っていると当時にタイムスリップしたような気分になりました。


    ↑左側が舞台、そこから放射状に広がる階段が座席です。当時は身分によって座る場所が完全に区別されていたようです。


    ↑この部分はアーチ状の劇場入口がそのまま残っています。

    遺跡横の建物では出土品の展示やビデオ上映などがあり、特にビデオ上映はやけにドラマチックな演出が印象的でした。この劇場ではさまざまな演目が上映されたようですが、喜劇が見る人を比較的選ばないのに対し、悲劇なんかは物語の背景など見る人の知識が問われたというようなことが書いてあって、なるほどなーと納得。

    カエサラウグスタ劇場を出て、帰りのバス路線を確認しつつ歩いていると、石畳の照り返しで熱風が吹き付けてきてとにかく暑い!たまたま道端にあった温度計を見てみると41℃と表示されていたので、これ壊れてるのかなーと思っていたのですが、後で調べるとどうやらその日は本当に41℃あったようで、そりゃあ暑かったわけだ・・・。


    ↑市中心部にはもうすぐトラムが開通するらしく、あちこちで工事中でした。

    そして先ほどは入れなかったサン・パブロ教会へ。こちらは比較的質素な雰囲気でした。


    ↑とはいうものの、祭壇は立派なものです。

    サン・パブロ教会を出て特にあてもなく歩いていると、別の教会からぞろぞろと人が出てくるところに遭遇。どうやら結婚式があったようで、でかいクラッカー鳴らしたりとなかなかにぎやかです。ライスシャワーも手荒で、思わず新郎が制止していました。


    ↑普段は静かな路地だと思うのですが、大勢の人でにぎわっていました。

    その後近くのスーパーに入り、カスエラ(アヒージョなどに使う直火対応の鍋)とレッドブル・ザ・ブルー・エディションを購入。レッドブルは日本では見かけないバージョンだったので買ってみましたが(他にもレッドとシルバーのエディションあり)、中身は青と言うより紫色で、味はブルーベリー風味でした。とにかく暑さでくたくただったので、飲むと若干元気が出た気がします。

    そこから大通りに出たところに大きな本屋があったので、ちょっと入ってみることに。例によって日本の漫画が売られているかどうかを確認したかったのですが、ちゃんとMangaというコーナーがあり、なかなか多彩なラインナップでした。しかしリボンの騎士の横によつばと!が置かれているのはなかなかシュールです。他にもベルセルクや鋼の錬金術師、満月をさがして、などがありました。

    そろそろ20時近かったので、ホテルの人に教えてもらったレストラン、El fuelleへ。なかなか歴史のありそうなお店で、アラゴンの郷土料理が食べられるのが売りのようです。定食があるようだったのでそれを頼む気満々だったのですが、なんと定食は2人前からとのこと。英語のメニューはあったものの、あわてて辞書片手にメニューと格闘するはめになりました。とりあえず生ハムと白ワイン、炭酸水を頼んで間をつなぎ、何を頼むか必死で考えていたのですが、ウェイターがしょっちゅう様子を見に来るので、もうちょっと待ってくれというのに必死でした(笑)。


    ↑生ハムと白ワイン、炭酸水、そしてガスパチョ。暑かったので炭酸の効いた水がとてもおいしかったです。


    ↑赤ピーマンとツナ、タマネギのマリネ。この下に敷き詰められている赤いものがピーマンなのですが、肉厚で苦みが全然無くてとても美味い。日本では食べたことのない味でした。


    ↑メインディッシュは悩んだ末にウサギのグリルに。ササミっぽいあっさりとした味でしたが、小骨が多くてちょっと食べづらい。上に見えるアリオリソースが良く合います。

    ワインは最初の白の後、赤ワインを2杯頂いたのですが、どちらもハウスワインながらレゼルバクラスでとてもおいしかったです。これで1杯2ユーロは安いなぁ。


    ↑デザートはプリン。見た目を気にせず生クリームがこれでもかと添えられているのが、らしいっちゃらしいです。

    このあとエスプレッソを頂いて〆。お会計は31.6ユーロ(約3,200円)とまずまずのお値段でした。お会計を済ませると途中から給仕してくれたおじさんが、店の奥の方も見ていきなさいと言ってくれました。どうもこの建物自体かなり歴史があるようで、とても素敵な内装です。おじさんにお礼を言い、店を後にしました。

    時刻はもう21時半近くだったので、そろそろあたりも暗くなり始めていました。帰りはバスで帰ろうと思い、バス停を目指して歩いているうちに再びピラール広場まで戻ってきたのですが、ちょうどライトアップされていてその景色に思わず釘付けに。






    ↑ライトアップされたピラール広場は、本当に美しい光景でした。

    しかし風がずいぶん強かったので、写真を撮るのがもう大変。昼間はあんなに暑かったのに、もうすっかり涼しくなっていて、改めて内陸の地にいるのだということを実感します。

    さて、バス停を探してさらに歩いていたのですが、乗りたいと思っていた34系統のバス通りをちょっと勘違いしていたことに途中で気付き、あわてて別の通りへ。こんな時間でも子供連れで歩いている人が結構多いのですが、感覚的にはまだ日が暮れたところという感じなのでしょうか。通りに出て、なんとかバス停を発見したのですが、バス停には時刻表というものがなく、果たして目当てのバスが来るのかどうか、全くわかりません。ケータイがあればネットで調べられるのでしょうが、無線LANがないと使えないのでここでは役に立ちません。まあ他にもバスを待ってる人がいたので、もう最終が行ってしまったってことはないだろうと思って待っていると、幸い数分後に目当ての34系統のバスがやってきました。ほんとにラッキーだ・・・。

    運賃がわからず、乗車後運転手に5ユーロ札を出すと3.75ユーロおつりをくれたので、たぶん1乗車につき1.25ユーロなのでしょう。このバスはサラゴサ・デリシアス駅行きなのですが、終点まで行く人はほとんどおらず大半の人が途中で降りていきました。残念ながらバス停は駅の東側だったので、ホテルのある駅西側まで少し歩かなければなりません。もう涼しくなっていたので、今度は駅前広場を通っていくことにしました。


    ↑夜のサラゴサ・デリシアス駅。こちらもライトアップされていて幻想的。閑散としているように見えますが、日中よりは人がいました。

    そしてようやくホテルに帰還。部屋を出る前に干していった洗濯物は、この暑さのおかげで綺麗に乾いていました。とにかく汗を流したかったのでシャワーを浴び、エアコンを付けて就寝したのですが、寒さと空気が乾燥しているのとで目が覚めてしまいました。しかしエアコンを消すと今度は暑くなるので、窓を開けて寝ることにします。こういうホテルの窓は確か左右だけじゃなくて上を開けることもできたよな・・・と思い出して試してみるとうまくいきました。そして改めて就寝。

    明日はいよいよ旅の終着点であるバルセロナに向かいますが、それはまた次回。

    バスク地方の旅5日目(8/11) その1

    今日は列車に乗るために早起きしないといけなかったのですが、目覚ましをかけるまでもなく6時前に自然と目が覚めました。しかし起きてGmailを見ると、今日泊まる予定のホテルでクレジットカードの有効性が確認できなかったというメールが来ているではありませんか。今までそんなことなかったのにおかしいなあと思いながら、別のカードを登録してみたりもしたのですがうまくいかず、あきらめて直接現地で確認することにします。

    結局そんなことに時間を取られてしまい、あわてて30分ほどでシャワーを浴びて荷造りを済ませ、6:50にペンションをチェックアウト。フロントの女性はいなかったので、前日言われた通り鍵を置いて外に出ます。サマータイムのせいで外はまだ薄暗く、日本で言うと朝4時台ぐらいの雰囲気でした。さすがにこの時間だと人や車はまばらで、急いでいる身としては好都合です。おかげでスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅には7時頃到着し、売店でパンを買ってホームに向かいます。

    今日乗る列車は事前に確認していた通り、チェックイン手続きがありました。チェックインカウンターにいる女性にプリンタで印刷してきた切符を見せ、ホームに入ります。荷物にも重量制限があるのですが、量られたりはしませんでした。ホームでは思ったよりもたくさんの人が待っていたのですが、バルセロナに向かう列車は1日に2本しかないようなので、まあある意味当然かもしれません。


    ↑早朝のサン・セバスティアン駅。まだ外はほのかに薄暗い。



    ↑イルン発バルセロナ行きのAlvia 533号がやってきました。この列車の数分前にも別の列車がやってきたので、危うく乗りそうに・・・。


    ↑Alviaの乗車口。私が乗った3号車付近の様子です。外観はわりと綺麗。

    列車は定刻の7:28から若干遅れて発車。指定された座席は幸い窓際でした。今日は終点のバルセロナまでは行かず、途中のサラゴサという街まで乗車する予定でしたが、それでも約4時間の列車旅です。まずはさっき売店で買ったパンを食べましたが、甘いクリームの上にさらに甘いジャムが乗っていて、甘いにもほどがある!という味でした。

    このAlviaという列車はいちおう高速列車に分類されるのですが、サン・セバスティアンからサラゴサまでの区間は単線区間が続いていたり、山岳地帯を走っていたりするせいか、それほどスピードは出しておらず、時折止まったりする有様でした。軌間可変電車らしいので、広軌の高速新線区間に入れば爆走するのかもしれません。


    ↑車内の様子。外観ほどモダンな印象はありませんが、十分快適です。


    ↑パンプローナ手前で見えた、見事な台地。Sierra de Andíaというところらしいです。



    ↑車窓からは他にも風情のある橋脚や、風車が見えました。


    ↑タファラ駅出発後の車窓風景。

    私の隣に乗り合わせた中年男性が、説明書を見ながらデジカメをずっと触っていたので気になっていたのですが、どうやら買ったばかりのようで使い方を覚えているようです。その横で私が車窓風景を撮っていたので、いきなり動画の撮り方を聞かれたのですが、試行錯誤しながら使い方を教えてあげると、ずいぶん喜ばれました。

    その後車内にビュッフェでもないかと思い、探検がてら歩いてみたのですが、残念ながらビュッフェはありませんでした。ついでにトイレに入ってみたのですが、日本の列車トイレと同じような方式のようです。

    列車は途中Castejon de Ebro駅で、ビルバオ方面からの列車が連結されたようです。最初そうとは知らなかったので、いきなり何かとぶつかるような衝撃があってびっくりしました。

    定刻の11:10より少し遅れてサラゴサ・デリシアス駅に到着。想像していたのと全く違って、ものすごくモダンな駅でした。おそらく2008年にサラゴサで開かれた万博にあわせて造られたのでしょう。


    ↑とてもモダンな雰囲気のサラゴサ・デリシアス駅。


    ↑ここまで乗ってきたAlvia。サン・セバスティアン出発時には4両編成でしたが、途中で連結されて長くなっていました。




    ↑駅標と列車案内盤、そしてホーム全景です。すべてが新しい印象。


    ↑駅の外観。人影はまばらですがそのでかさに圧倒されます。

    今日泊まるホテルは駅のすぐそばだったので、まだ時間は早いですが荷物だけでも預けようと思い、とりあえず向かうことに。朝のメールの件があったのでちょっと心配だったのですが、フロントでは特に何も言われませんでした。幸いもう部屋にも入れるようだったので、荷物を置くために最上階の部屋に向かうと、これまでのホテルと違いエアコン・冷蔵庫完備の綺麗な部屋で、思わずテンションが上がります。特にエアコンが快適すぎて、危うく部屋を出る気が失せるところでした。洗濯を済ませ、Wi-Fi接続を確認してから再び出発。出がけにホテルの人にお勧めのレストランを教えてもらいました。


    ↑本日の宿、HOTEL Plaza Delicias。一泊47.5ユーロとリーズナブルながら、駅前すぐで非常に快適なホテルでした。

    サラゴサ・デリシアス駅から中心部までは約3kmほど離れているので、ぼちぼち歩いて行くことにします。一旦駅に戻り、東側の出口から出ることにしました。


    ↑駅の中にある、鉄道利用者向け会員制ラウンジ。なんだか高級感が漂っています。



    ↑駅の東側に出てきました。真新しい遊歩道には私以外誰も歩いていなくて寂しい・・・。

    炎天下の中を15分ほど歩くと、まずはアルファフェリア宮殿に到着。ここは11世紀にイスラム王朝によって建てられた宮殿で、改装はされているものの、装飾に当時の面影が残っていました。


    ↑堀に囲まれたアルファフェリア宮殿。石造りの重厚な外観です。



    ↑装飾にイスラムの影響を色濃く感じます。


    ↑松かさ装飾の格天井が見事です。




    ↑美しい中庭にはオレンジの木が植えられています。

    とても美しい建物だったのでゆっくりと見たかったのですが、昼の見学は14時までだったので、30分程度で慌ただしく見て回りました。この宮殿の一部は現在でも州議会として使用されているようで、そこには入れませんでした。

    このあといよいよサラゴサの中心部に向かいますが、それはまた次回。

    バスク地方の旅4日目(8/10) その2

    ケーブルカーを降り、良いタイミングでやってきた16系統のバスに乗り込みます。バスの終点がここだと思っていたので、乗客が降りた後座る気まんまんだったのですが、どうやら違うかったらしく結局立ったまま乗車することに。バスは海岸沿いをずっと走るわけではなくて、山の手の住宅街も経由していました。

    市中心部でバスを降り、まずは地球の歩き方にも載っていたバスク食材専門店「ルーラン」へ。いろいろとおもしろそうなものが並んでいましたが、悩んだ末にイワシのパテを購入。やはり日本人も良く来るようで、「アリガト」と言われました。その後旧市街にあるラ・ブレチャ市場へ。ここは外観からはわかりませんでしたが、地下に近代的なショッピングセンターと生鮮食料品を扱うお店が併存しています。魚屋さんなどは、日本では見たことのない魚介類も並んでいたりして、おもしろかったです。とりあえずここではチルドカップのカフェラテと生ハム、ヨーグルトドリンクを購入。それから近くのパン屋でサンドイッチを買い、一旦ペンションに戻ってお昼にします。


    ↑買ってきたサンドイッチと生ハム。シンプルですがうまい。

    今日は朝から歩いて疲れたので、1時間ほど昼寝することにします。15時過ぎに再び出発し、まずペンション近くの酒屋でチャコリを1本購入。それから少し市街地を散策してみることにしました。


    ↑朝食を食べたショッピングモール、San Martin。おしゃれで真新しい建物でした。



    ↑ブエン・パストール大聖堂。立派な外観で、中にも入りたかったのですが、残念ながら開いていませんでした。

    その後ウルメア川を渡り、明日乗るスペイン国鉄の駅を下見しておくことに。



    ↑橋を渡って正面がスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅です。

    駅には注意書きがあったのですが、どうやら明日乗る予定の列車にはチェックイン手続きがあるので、少し早く来ないといけないようです。とりあえず喉が渇いていたので、自販機でコーラを買って休憩後、駅の東側に行ってみることに。


    ↑サン・セバスティアン駅のホーム。それほど大きな駅というわけでもなさそうでした。

    駅の東側は観光客が全くおらず、なんだか急に寂しい風景になってしまいました。とりあえず手近にあったスーパーに入ってみましたが、ここは地元の人がよく使うだろう雰囲気が漂っていて、楽しかったです。


    ↑普通のスーパーでも生ハムがこんな風につるし売りされていて、本当にうらやましい。しかも安い。

    結局ここではアリオリソースだけ買って外に。スペイン国鉄の高架をくぐって北に抜けると、再び観光客の多いエリアに戻ってきました。


    ↑通りの向こうに見えているのはサン・イグナシオ教会です。


    ↑教会ぽい建物ですが、どうやら学校のようです。


    ↑日本でも一時期見かけたSPARが健在です。


    ↑今日も海水浴客でにぎわうスリオラ海岸。

    もう17時を回っていたのですが、まだまだ日差しは強くて、暑くて仕方ありません。再びペンションに戻り、少し涼んでから再び出発します。





    ↑旧市街にもう一つある教会、サン・ビセンテ教会。こちらも重厚な空間でした。

    そうこうしているうちに時刻は19時を回ったので、まだ外は明るいですが今夜もバル巡りをスタート。まずは昨日も行ったガンバラに再訪。ここはキノコ料理が有名らしいのですが、お高いのでパス。


    ↑ガンバラの外観。もっと賑わう時間帯は外まで人であふれるようです。


    ↑今日は気分を変えてビールでスタート。イワシの酢漬けはおいしかったですが7.5ユーロと案外高かった・・・。

    一人で食べていると、不意に若い日本人男性に話しかけられました。なんでも仕事を辞めてヨーロッパを数ヶ月旅行しているそうで、話しているうちに意気投合して一緒に2軒目に向かうことにします。


    ↑2軒目はコンスティトゥシオン広場そばにあるタンボリル。ピンチョスはカニサラダの乗ったちょっと辛めの味で、可もなく不可もなく、という感じでした。飲み物はチャコリ。

    そして再び一緒に3軒目のサン・テルモへ。彼曰く、ここのキッチンでは日本人が働いているらしく、こんなところで日本人が活躍しているのはすごいなあと思いながら眺めていました。サン・テルモにはピンチョスがなく、注文する形式なのでフォアグラを注文。


    ↑右奥が注文したフォアグラ。リンゴベースの甘いソースがかかっていてとてもおいしかったです。これと赤ワインで5ユーロ程度しかかからないとは・・・!

    ここのフォアグラは、バル巡りしたなかで一番うまいと思えた一皿でした。ほんとはおかわりしたいぐらいでしたが、あきらめて店を後にします。ここで男性と別れ、一人で4軒目のボルダベッリへ。


    ↑ここではフォアグラのテリーヌを注文。こちらも濃厚な味で、赤ワインが良く合います。

    店を出ると21時を回っていましたが、今日も夜はまだ始まったばかりといった雰囲気でした。ホテルに戻り、シャワーを浴びましたが、暑くて寝苦しい・・・。外はやかましいですが、たまらず少し窓を開けて寝ることにしました。

    明日はサン・セバスティアンを出発して、内陸部のサラゴサという街に向かいますが、それはまた次回。

    バスク地方の旅4日目(8/10) その1

    6時にセットした目覚ましで起床し、洗濯とシャワーを済ませます。その後ネットで調べ物をしていたら、出かける頃には9時前になっていました。まずは昨日開いていなかったサンタ・マリア教会へ。メインの入口は開いてませんでしたが、横の小さな入口から人が入っていくのが見えたので、つられて私も入ってみることに。


    ↑昨夜の喧噪が嘘のように、旧市街に人影はまばらでした。けれどもちゃんと路地が水洗いされていたり、夜に備えて飲料が運び込まれていたりと、働いている人はいるようです。


    ↑サンタ・マリア教会の祭壇。旧市街のシンボル的な存在なだけあって、立派なものです。


    ↑祭壇から後ろを振り返ったところ。オルガンは2階席の右側にありました。


    ↑そしてこれがオルガンです。ちょうどオルガン講習会(?)が開かれていて、音を聴くことができたのはラッキーでした。


    ↑2階席から祭壇を見下ろしたところ。

    どうやらこの時間帯はオルガンの講習に来た人以外いないような雰囲気だったので、そっと教会をあとにします。でもオルガンいい音だったなぁ-。


    ↑路地のかなたにブエン・パストール大聖堂が見えます。


    ↑海のすぐ近くにある市庁舎は素敵な建物でした。

    そろそろ朝ご飯を食べようと思っていると、大聖堂の近くにSan Martinというショッピングモールを発見したので、ここのカフェで食べることに。クロワッサンとカフェラテのセットで3ユーロと悪くありませんでしたが、建物の中というもののオープンカフェで、近くを飛ぶハエが気になって仕方ありませんでした。しかも今日も暑いのにタオルを忘れてきてしまったことに気付き、少し悩みましたがここからペンションまでそこそこ距離があるので、あきらめて出発することに。

    ここから、弓なりになったコンチャ海岸をモンテ・イゲルドの方に向かって歩いていきます。最初は日陰だったので快適でしたが、途中から日なたになってしまい、暑くて仕方ありませんでした。砂浜では朝早くから海水浴を楽しむ人たちでにぎわっています。


    ↑モンテ・ウルグル方面。丘の上に昨日間近で見たキリスト像がかすかに見えます。


    ↑反対側はこんな感じ。左側に二つ並んでいるのは時計と気圧計です。


    ↑途中海岸沿いにこういう豪邸がいっぱい建っていました。リゾート地っぽいですね。


    ↑コンチャ海岸沿いはこのように遊歩道が整備されていました。自転車で巡るのも楽しそう。


    ↑このあたりが中間地点でしょうか。海が本当に綺麗。さすがにここまで来ると海水浴客は減ってきました。

    さらに海岸沿いを歩いて行くと、目の前にトンネルが姿を現します。これ何のトンネルだろう?と思っていると、この真上がミラマール宮殿でした。ミラマール宮殿はスペイン王室によって1893年に建てられた、英国様式の宮殿です。


    ↑これがミラマール宮殿。ちょっと田舎っぽい質素な建物です。




    ↑しかしここから見えるコンチャ海岸の景色は本当にすばらしい。

    ミラマール宮殿は現在は市の所有になっていて、残念ながら中には入れませんでした。ここからオンダレータ海岸と名を変える海岸線を、さらに先へと進みます。


    ↑このあたりはビーチパラソルが花のように並んでいました。モンテ・イゲルドもすぐそばに見えています。

    砂浜が途切れるあたりには屋内テニス場があり、その脇を歩いて行くとフニクラ(ケーブルカー)乗り場がありました。これに乗ってモンテ・イゲルドの上まで行くことにします。


    ↑ケーブルカー乗り場。外観はなかなかオシャレです。

    ケーブルカーに乗る前に、帰りに乗る予定のバスの時間を確認。どうやら15分に1本程度走っているようです。それから中に入り、ケーブルカーの往復チケットを2.8ユーロで購入。ずっと歩いてきて喉が渇いていたので自販機でコーラを買おうと思ったのですが、どうやら壊れているようで買えませんでした。まあこちらの自販機では良くあることです・・・。

    しばらくしてケーブルカーが到着。外側は綺麗にメンテされていましたが、木製で結構年季が入っているように感じました。一番前の席は取られてしまったので、一番後ろに座って発車を待ちますが、なかなか発車しません。結局10分ほど待っているとバスが到着し、一気にケーブルカーは乗客で一杯になりました。中には自転車を載せている人もいて、そんなこともできるんだとびっくり。そしてケーブルカーはほぼ満員の乗客を乗せて、ゆっくりと発車しました。


    ↑民家の間をすり抜けるように山肌を上っていきます。もう海岸はかなり下の方です。


    ↑思ったよりも早く山頂に到着。赤い車体がおしゃれ。

    頂上は遊園地になっていて、子供連れの姿もたくさん見かけました。とりあえずコーラを買い、日陰のベンチに腰掛けて喉を潤します。ここには展望台があり、なにやら呼び込みもしていたのですが、上るのに2ユーロいる割には大して高さもなかったのでやめておきました。




    ↑モンテ・イゲルドからの景色。昨日モンテ・ウルグルから見た景色とはまた違って見えます。日が高くなってきて、砂浜にも人が増え始めました。


    ↑遊園地には懐かしい遊具が一杯ありました。


    ↑海岸の反対側は緑に覆われていました。ミニコースターのコースが通っています。

    遊園地は思ったよりも小さくて、あっという間に場内を一周してしまいました。他にすることもなかったので、そろそろ下山することにします。ケーブルカー乗り場に向かうと、ちょうど今発車したところだったので、写真を撮りつつ到着を待ちます。


    ↑直前に発車したケーブルカーが下りていきます。

    そして再び麓まで戻り、バスで旧市街に向かうことにしますが、それはまた次回。