前日の疲れのせいか、早く寝たにもかかわらず起きたのは朝8時頃でした。とりあえず寝汗をかいていたのでもう一度風呂に入り、9時過ぎにチェックアウト。乗るべき列車の時間まではまだしばらくあったので、徳島中央公園に行くことにしました。徳島にはかつて蜂須賀家政の徳島城があったのですが、明治時代に解体されてしまっています。けれども城跡は公園になっていて、博物館もあったので、まずはそこに入りました。博物館と言うには収蔵品も少なくてあっという間に見て回れる規模でしたが、それでも徳島の歴史や、かつて城があった頃の様子を興味深く見ることができました。ちなみに博物館に入ると表御殿庭園にも入れるようだったのでそちらにも行きましたが、天気が良かったせいかとても綺麗で、写真もかなりうまく撮れたんじゃないかなと思います。それから公園を西の方に歩いて徳島駅へ向かおうと思ったのですが、駅は見えているのに陸橋が近くになく、結局駅のかなり西側の踏切まで行かないと改札側には行けませんでした。列車の時間も迫っていたので、ちょっとひやひや…。
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甲浦からは鉄道がないので、ここからはバスの旅になります。バスは甲浦駅も通るのですが、まだバスが来るまで時間があったので、お昼ご飯の調達のために近くをさまようことにしました。コンビニがないか探したのですが、そういう類のものは全くなし。とにかく店がなくて困りました。海岸の砂浜ではそれなりに多くの人が遊んでいたのですが、ホテル以外になにもありません。仕方がないのでバス始発の甲ノ浦岸壁バス停まで歩くことにしたのですが、岸壁では弁当屋も釣具屋も閉まっていて、もう途方に暮れてしまいました。結局バスの発車時刻が来てしまったので、お昼は食べずじまい。切ない…。 |
私は最初室戸岬に来るまで、灯台はバス停近くの海沿いにあるものとばかり思っていました。そんなわけでまずは海岸に出てみたのですが、灯台の姿はどこにも見あたりません。おかしいなあと思いながら海岸沿いをずっと歩いて、再び国道まで戻ってきたのですが、そこから分岐しているスカイラインの標識には室戸岬灯台の文字が。「えっ、灯台ってスカイラインの上?」と一瞬目を疑いました。スカイラインの入り口近くにはたまたま喫茶店があったので中に入って聞いてみると、確かにこの上とのこと。ならば仕方がない、歩いて上るまでさー、と覚悟を決めて歩き出しましたが、これがなかなかきつい。…と突然私の横を通り過ぎた一台の軽トラックが前で止まり、「どこ行くんや?」と乗っていたおじさんが聞いてきました。私が灯台に行くつもりだと告げると、乗ってきいやと車に乗せてくれたのです。これはとってもありがたかったですねえ。とにかく荷物が重くてしんどかったので、助かりました。おじさんは、灯台はそんなに大して見るものないぞ、と言ってましたが、まあ灯台さえ見られれば満足なので問題はありません。そして5分ぐらいで灯台の入り口に到着し、お礼を言っておじさんとはお別れ。ここから灯台まで数分歩きます。 |
まず、灯台の手前には四国八十八カ所の第24番札所・最御崎寺(ほつみさきじ)がありました。ここはあとで来るとして、まずは何はともあれ灯台です。寺を過ぎるとほどなくして海上保安庁の建物が見え、それを過ぎると灯台が姿を現しました。まさかこんな山の上にあるとはなぁ…。もともとが山の上にあるので灯台自体の高さはあまり高くなく、こぢんまりとした感じではあるのですが、それでもやっと灯台を見ることができたことに感動しました。この灯台は現在は無人で、中に入れないことが残念でしたが、とにかくいろいろと写真を撮りました。この灯台はやっぱり直径2.6mある日本一のレンズが圧巻ですね。こんだけでかいと遠くまで良く光届くんだろうなあ。結局20分近く灯台を眺めたあと、さっき通った最御崎寺へ。ここの境内には、たたくと不思議な音のする「鐘石」という名の大きな岩がありました。岩にはくぼみがいくつもあり、そこに小さな石が置いてあります。その小さな石でくぼみをたたくと、金属質な、澄んだ心地よい音色が響きました。なんでもこの音色は冥土まで届くのだとか。まあ確かに不思議な音でしたけどね。
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最御崎寺を後にしてから、今度はさっき上ってきたスカイラインを歩いて降ります。下りは上りに比べればはるかに楽ですが、たまに通る車は結構猛スピードで通りすぎて行くので、ぶつけられないかどきどきしました。あと道路の端は断崖絶壁になっていて、眺めは良いのですが、もし転んでガードレールの向こうに落ちたら命はないなあと思うと背筋が凍りそうでした。というわけで転ばないように慎重に慎重に降りていきます。でもここからの眺めは本当に最高でしたね。結局30分弱ほど歩いてようやく下まで降りることができました。
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ここからまた海岸沿いに20分ほどかけて元のバス停まで戻り、のどが渇いていたので近くの喫茶店でアイスコーヒーを飲みました。この店ではなんでもあの有名な室戸の海洋深層水を使用しているとのことで、なんというか、癖の全くない味でおいしかったです。店を出た後はバスの時間まで再び海岸を散策し、それからバス停に戻って、来たバスに乗り込みました。そういえばこのバス停の前にあった電話ボックスは、灯台の形をしていておもしろかったなあ。
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で、奈半利ではまず駅の物産館という地元の名産品を売っている店で、いちじくジャムとゆず味噌を購入。このいちじくジャムがとってもおいしくて、当たりでした。もっと買っとけば良かったなあ。その後ホームに上がり、切符を買って列車に乗り込みます。列車は1両編成のディーゼルカーでしたが、なんせ開業後1年ちょっとしか経っていないのでぴかぴかでした。乗り心地も良い感じです。乗客はバスに比べればはるかに多かったですね。たまたま前に乗っていた人が話していたのですが、バスでも時間はあんまり変わらないけど、やっぱり揺れて疲れるから列車の方が良いと言っていました。私もここまでバスで移動してきただけに同感でしたね。この路線、室戸まで延ばす予定はあるんでしょうかねえ。でまあ、列車の方は各駅のキャラクターを紹介しながら、阪神タイガースのキャンプ地として有名な安芸へ。安芸はやはりこのあたりでは大きな街らしく、たくさんの乗り降りがありました。安芸駅の隣は市営球場のある球場前駅だったのですが、そこのキャラクターが「球場 ボール君」てのはそのまんまな気も…(苦笑)。その後また海沿いを走った後内陸の方へと向かい、ごめん・なはり線の終点、後免(ごめん)駅に着きます。ここからはJR土讃線に入り、5駅先が高知駅でした。 |
高知に到着後はもう時間も遅いので、まっすぐ今日の宿へと向かいます。予約したホテルは駅から近かったのですぐに場所がわかりました。部屋に入り荷物を置いて、すぐにフロントにとんぼ返り。いつものように近くのおいしい店を聞くと「あおき」という店を紹介されたので、そこに行くことにしました。店に入るといかにも家庭的な居酒屋といった雰囲気。高知なのでやっぱりまずは土佐鶴で一杯やりました(笑)。その後うな丸という、うなぎの白焼きにわさびとポン酢をかけたものを食べましたが、とってもおいしかったです。他にも土佐焼という、山芋をすりおろして卵とか他の具を入れて焼いたものも食べましたが、これもなかなかいけました。で、食べていると常連さんらしきお客さんが入ってきて相席になったのですが、この人となんだか話がずいぶんはずんでしまい、そんなに飲むつもりじゃなかったのに、ボトルキープされている栗焼酎を2杯もいただいてしまい、結局めっちゃ酔ってしまいました(苦笑)。で、料理もちょっと食べやと言ってくださったので、いろいろとごちそうになったのですが、アジの塩焼きがとってもおいしかったなぁ。あんなに大きなアジの塩焼きは初めて食べました。やっぱり旅行の醍醐味はこれですよねぇ。そんな感じでいろいろと食べて満足した後宿に戻り、あとはぐっすりでした(苦笑)。
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