2003/08/26 四国旅行 一日目



去年の夏休みは九州に旅行したので、今年はどこに行こうかずっと考えていたのですが、結局去年九州と最後まで悩んだ四国に行くことにしました。今回も前回と一緒でどっち周りに一周するかでまず悩んだのですが、結局去年と逆で時計回りに四国を一周することにしました。旅行の前の週にあわただしく5泊分の宿の予約をして、図書館で地図を借りてきたりweb上の地図を印刷したりして、準備をすすめていきました。特に今回は讃岐うどんを食べるのも目的の一つだったので、そういう情報も印刷していきました。ここで6月に買ったプリンタが大活躍でした。そして迎えた旅行前日。天気予報は見事に雨でした。一抹の不安を抱えながら旅行当日になったのですが…。


    大阪6:53 - 姫路7:52(東海道本線→山陽本線・新快速姫路行き)
朝起きた時は曇ってはいるものの雨は降っていなかったので、なんとか大丈夫かなあと安心したのですが、さて出発という時になっていきなり雨が降り出しました。それもまさにバケツをひっくり返したような、という表現がしっくり来るような豪雨。旅行先に普通の傘持って行くと荷物になるので折りたたみ傘をさして駅まで行ったのですが、家を出て1分もたたないうちに靴の中までびしょびしょになってしまいました。そして駅に近づくにつれて雨の勢いはさらに増し、もう笑ってしまうぐらいすさまじい状況でした。ほんと、笑うしかないって感じでしたね。シャツもズボンもずぶぬれで、おまけに駅に着く直前の突風で傘も壊れてしまいました。こういうのを遣らずの雨っていうのかなあとか考えつつ、梅田行きの電車に乗ると周りの人もさすがに大変そうでした。とにかくこの日は夕方まで靴が濡れていたので気持ち悪かったです。

まあそんなで大阪駅にちょっと早めについたのでパンとおにぎりを駅構内のコンビニで調達しました。そしてホームに上がり始発の新快速を待ちます。実は去年はこの新快速があることに気づかずにこれより30分早い快速に乗ったのですが、今年もあやうくこのことに気づかないところでした(苦笑)。でもなんとか前日夜に気づき、こっちに乗ることができて一安心。なんというか、自分が休みだと世間が平日ダイヤってことを忘れてしまうんですよねえ。大阪を出た直後はまだ雨がすごかったのですが、神戸に着くあたりから雨はやみ、なんか自分だけずぶ濡れなのが恥ずかしかったです…。でもとにかく濡れてしんどかったので、パンを食べる気にもなれず、ぼーっと外を眺めてすごしました。


    姫路7:55 - 岡山9:19(山陽本線・普通三原行き)
姫路での乗り換えは3分ですし、去年の教訓からこの一本後の網干行き快速に乗っても乗り換えられることがわかったいたので、無理にこの電車に乗らなくても良かったのですが、間に合ってしまったので乗ることにしました。ここで今までの12両が突然4両になるので、車内は結構混んでいました。最初は座れなかったのですが、網干で席が空いたので座ってパンとおにぎりを食べました。もうこのころになると結構晴れてきて、あの雨は一体なんだったんだという感じです。この区間になると普通列車とはいえども駅間が長く、何度も通っている区間なこともあって、うとうとしたりもしていました。


    岡山9:44 - 坂出10:25(瀬戸大橋線・快速マリンライナー17号高松行き)
岡山からはいよいよ瀬戸大橋を渡って四国へと上陸します。瀬戸大橋を渡るのはこれがはじめてなので、いろいろと楽しみでした。ここから乗るマリンライナーは6両編成ですが、前1両はグリーン車で車両も特急のような感じでした。2両目から6両目は同じ車両ですが、2両目のみ指定車です。というわけで私が乗れるのは3〜6両目に限られるのですが、座席は転換クロスシートなので、自由席と言っても座れればかなり快適でした。そもそもこのマリンライナーの車両は、大阪近郊でよく走っている221系の元になった車両なので、雰囲気はよく似ています(こっちはドアが前後2扉ですが)。発車まで結構時間があったので、私は楽々座れたのですが、後から結構乗客が増えてきて、出発時には立ってる人もいるぐらいでした。こんなにたくさん瀬戸大橋を渡る人がいるんだなあとちょっとびっくり。岡山を出るとすぐに瀬戸大橋なのかなあと思っていたのですが、意外と距離がありました。途中、妹尾・茶屋町と止まり、児島までは25分。ここからいよいよ瀬戸大橋です。電車は道路の下を走っていることもあり、あんまり開放感はないのですが、やっぱり海の上を走っていると、なんとなくすごいなあと感じました。下を見下ろすと水面が見えますし、遠くに目を向けると瀬戸内海の島々も一望できます。渡ってしまえば10分そこそこなのですが、これだけの橋を造るのには相当の苦労があったんだろうなあと言うことは想像に難くありません。そんなこんなで四国最初の街、坂出に到着です。


マリンライナー・グリーン車側


マリンライナー・普通車側


瀬戸大橋は瀬戸内の島々を経由してできています


遠くにも多くの島々が見えます


坂出で降りてからは、讃岐うどん屋めぐりです(笑)。まずは駅から徒歩20分ぐらいのところにある「彦江製麺所」へ。とその前に荷物が重いので衣類等はコインロッカーに預け、小さいかばんにいるものだけ持って駅を出発です。バスがあれば良かったのですが、あまりに本数が少ないようだったので断念。まあ歩くのは苦ではないのでいいんですけどね。途中にはホームセンターがあったので、折れてしまった折りたたみ傘を捨てて新しい折りたたみ傘を購入。あと靴が濡れていたので、どっかで乾かそうと思い、ドライヤーも買いました(結局この日ホテルに着く頃には乾いてましたけどね)。そして彦江製麺所に到着。住宅街のど真ん中なので、普通に歩いていたら通り過ぎてしまいそうなところでしたが、店の中に入ると平日の朝10時台だというのに結構人がいました。こういう製麺所系のうどん屋では注文方法が店によってまちまちなので、私も勝手がわからず前の人の動きをよく見て真似をすることでなんとかうどんを手にすることができました。ここではどんぶりをまず自分で取り、うどんの玉数を言ってどんぶりに入れてもらい、暖かくしたいなら自分で暖めるという店でした。私は冷たいほうが良かったのでそのまま席の方へ。席の片隅にテーブルがあり、ここでつゆとネギを入れます。私はトッピングにちくわ天を入れて完成。さっそく四国で初めての讃岐うどんを口にしましたが、とにかく麺のこしがすごかったです。一部機械を使っているとはいえほとんど人手で作っているため、1本の麺でも場所によって太さが全然違ったりするのですが、やっぱりおいしかったです。とにかく本場で食べるのは初めてだったので感激でした。私はつめたいダシで食べましたが、暖かいつゆでも食べたかったなあ。ちくわ天もこのあたりでは標準的なトッピングのようでおいしかったです。食べ終わったらどんぶりを返して精算。これでうどん130円+ちくわ天90円で220円なり。安いな〜。なんかあっという間に食べ終わってしまって、もう一杯ぐらい食べたい気分でしたが、まだ何軒か回る予定だったのであきらめました。


とてもうどん屋には見えない外観


内部もまさに製麺所


店をあとにしてからまた20分ほどかけて坂出駅に戻り、今度は駅を通り越して反対側に行きます。次に行く「日の出製麺所」はお昼11:30〜12:30しか営業していないので、なんとか時間を合わせて行かなければなりません。幸いここは場所もわかりやすく、11:40ぐらいに店に着くことができました。ここは結構大きな製麺所のようで、かなり機械化されてる様子。私はなにを食べようかと思ったのですが前の人が釜玉を注文していたので、私も釜玉にしました。釜玉とは、あらかじめどんぶりに卵を溶いておいて、そこにゆであがったばかりのうどんを入れたものです。そして自分でテーブルにおいてあるネギをはさみで切って入れ、天かすも入れてだし醤油をかけていただきます。これがめっちゃうまいのなんの。今回の旅行で食べた讃岐うどんの中でこれが一番おいしかったです。ここは機械で打ってるので麺もそろっていてきれいでした。コシも結構強かったです。あー、今思い出してもよだれがでそう…。しかもこれで150円だったしなあ。


わかりやすい看板


    坂出12:18 - 鴨川12:24(予讃線・普通高松行き)
それから再び10分ほど歩いて坂出駅に戻り、ロッカーから荷物を取り出してまた電車に乗ります。今度は普通電車で2駅先の鴨川駅へ。ここから歩いて目指すのは「がもううどん」です。さっきまでコインロッカーに預けていた荷物をかついで歩いたので、さすがに暑かった…。10分ぐらい歩くとあたりは一面田んぼになり、ほんとにこんなとこにうどん屋があるのか?というような景色に。さらに10分ほど歩くとそんなのどかな田んぼの一角に、やけに車が止まっているのが見えてきます。ここが目指すうどん屋のようです。最後にうどん屋に通じる、車1台通るのがやっとのような細い道があって、そこを歩いていると後ろから車がやってきて、クラクションを鳴らされました。「くそー、俺がこんな暑い中苦労して20分も歩いてきてるのに、車なんかで来やがって〜」とか思うとちょっとむかっときて、無視して歩いていると(そもそもよける余地もほとんどありませんでしたが)、強引に横を通ろうとしたためサイドミラーをぶつけられました。まあかついでる荷物にぶつかったのでけがはしませんでしたが、ちょっと嫌な感じでしたね。そして店は昼時ということもあって、行列ができていました。なんか観光地化してるのはちょっとがっかりしましたが、とにかくまずはうどんを食べないことにははじまりません。ここでは暖かいつゆでいただくことにしました。ほんとはちくわ天を食べたかったのですが品切れだったので、トッピングは無しです。つゆはいりこの利いたあっさり目の味で、麺に良くあっていました。麺も前2店よりはやわらかめの麺でしたが、つるつるっとあっという間に食べてしまうくらいおいしかったです。これで100円ですから、やっぱり安いよなぁ。


田んぼの一角がやけににぎわっています


行列がすごい


    鴨川13:20 - 佃14:51(予讃線→土讃線・普通阿波池田行き)
がもううどんを後にして、再び20分かけて鴨川駅へ。やってきたのはこの旅初めての気動車でした。今度はさっき降りた坂出駅を過ぎて多度津駅を経由し、そこから土讃線に入り阿波池田の一つ手前の佃駅をめざします。多度津までは順調だったのですが、どうも土讃線に入ってからの停車時間が長く感じられました、もともと多度津からは単線なので、行き違い待ちは仕方がないのですが、それにしても長い。琴平あたりはまだ良かったのですが、そこから先では待避設備のあるほぼ各駅で通過待ちをするような状況でした。どうも土讃線で車両故障があって、ダイヤが大幅に乱れているとのことだったのですが、にしても讃岐財田駅では20分以上も停車していましたし、ちょっとひどいなあと感じました。そして次の坪尻駅では列車が止まったかと思うといきなりバックを始めたので面食らいました。わ、まさかオーバーランか!?と思ったのですが、どうやら本線を斜めに横切っている感じです。というわけでバックした先に坪尻駅がありました。ここで特急列車とかをやりすごすようですね。まあ今回は讃岐財田でさんざん待ったせいか、すぐに発車しました。そしてようやく佃駅に到着しましたが、この時点で30分遅れていました。もともとこの電車に接続する予定だった14:51発の徳島行きは待っててくれてるかなーと思ったのですが、そんなはずはなく次の列車を待たされるはめに。まあたまたま次の列車が15:31発と近い時間にあったので、10分少々待って乗ることができたので助かりました。そしてその列車を待っているときに別の列車がディーゼル機関車に牽引されてやってきたのですが、今思うとあれがダイヤ乱れの原因の故障車両だったんじゃないかなぁ。


土讃線の車両


土讃線と徳島線の乗り換え駅の佃駅


    佃15:31 - 徳島17:08(徳島線→高徳線・普通徳島行き)
そして乗り換えた徳島線ですが、車両は割と綺麗でした。しかし乗った直後から睡魔が襲ってきて、もう眠いのなんの。さっきの列車でも結構うとうとしていたのですが、それでも足りなかったようで、途中熟睡している区間もありました。というわけで徳島線はあんまり印象に残ってません(汗)。でももっと山の中を走る路線なのかなあと思っていたら、案外平地ばかり走るのでちょっと意外でした。どうも山あいを流れる吉野川沿いの平野部を走っているようですね。途中、阿波山川や鴨島あたりはそれなりに開けた印象を持ちました。心配していたダイヤの乱れは、こちらには全然影響がなかったようで、定刻通りに運行されているようでした。そして徳島駅の1つ手前の佐古駅から高徳線に入り、ほどなく徳島駅に到着。


    徳島17:24 - 阿波富田17:27(牟岐線・普通海部行き)
今夜の宿は徳島市内だったのですが、宿には次の阿波富田駅からの方が近かったので、一駅だけ乗車することにしました。といっても発車までちょっと時間があったので、駅のおみやげ売り場に立ち寄り、かぼすのお酒と阿波番茶を購入。阿波番茶は結構変わった作り方をするので有名で、前から気になっていたので茶葉を買ったのですが、家に帰ってから入れてみたところ、あんまり私には合いませんでした(汗)。その後駅に戻り、列車に乗車。乗客が結構多くて座れませんでしたが、あっという間に着いたのでまあ別に問題はありませんでした。

阿波富田駅から宿までの地図を実は持ってきていなかったので、どうやって行こうと考えていたのですが、さっき列車の中から実は宿が見えていたので、勘で歩いていたらすぐに着きました。今日の宿は「ホテル野上屋」というところで、そんなに新しい宿ではなかったのですが、一人で8畳の部屋に泊まることができたので、とてもリラックスできました。この宿はどうもインターネットに力を入れているようで、全室無線LANが使用できるとか、無線LANカードも無料で貸し出すとか書いてあったのですが、私はノートパソコンを持ってきていなかったので、使うことはありませんでした。でもビジネス目的なら便利でしょうねえ。
部屋に荷物を置いたらもう時間も時間なのでご飯を食べに行くことにしました。フロントでおすすめのお店を聞いて、雨の中歩いていったのですが、なんと夏期休業。うーん、お休みの情報は教えてほしかったなあ。仕方がないのでたまたま見つけたほかの居酒屋に入り、普通に吟醸酒と焼きなすできゅーっとやりました(苦笑)。あと阿波尾鶏の塩焼きを初めて食べましたが、なんというか、身自体が持つうまみがかむと口の中で広がって、とてもおいしかったです。お酒も進むというもんですな(笑)。あと鳥ご飯のおにぎりで締めくくって店を後にしました。しかし日本酒って回りますよねえ。300mlの瓶あけただけでもうふらふらでした。でもなんとか宿に戻り、風呂に入って10時過ぎに就寝。


この日のお部屋




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