この日は朝はゆっくりで良かったので8時頃に起床し、9時過ぎにホテルをチェックアウト。で、焼酎をここまでで3本も買ったせいで荷物がむちゃくちゃ重くなっていたので、駅前のコンビニで紙袋を買い、そこにおみやげ類を全部詰めて宅急便で自宅に送ることにしました。身軽になったところで近くの喫茶店に入り、モーニングを注文。でも焼いてバターを塗った食パンとコーヒーの他は一切なにもなし。せめてジャムぐらい付けてくれよ〜とか思いながら食べていました。ちょうど喫茶店のテレビでは高校野球が放送されていて、あの画面の向こうの甲子園の方が家に近いんだよなぁとかぼんやり考えたりしていました。 喫茶店を出た後は都城のおみやげにお茶を買おうと思い、昨日見かけたお茶屋さんへ。でもまだ開店前だったので、近くの神柱宮のあたりをぶらぶら散策して時間をつぶしました。神柱宮はごく普通の神社っぽい感じでした。なんかいわれはあるみたいですが、そこまでじっくりいられませんでしたから…。 お茶屋さんに戻るとおみやげに買うお茶の葉っぱを物色。そもそもなんでおみやげにお茶を買おうと思ったかというと、昨晩入った地鶏の店で出されたお茶がとてもおいしくて、ホテルに戻って案内を見てみると都城が茶の名産地だということがわかったからです。いろいろ種類はあったのですが、普段100g1,000円のお茶が800円だったのでそれを購入。店先でもお茶を出されましたが、やっぱりおいしかったです。それから店を出て、駅へ。
さて、買い物を済ませた後は今日一番長くお世話になる列車に乗り込みます。電車が発車してから駅弁を食べて、あとはちょっと疲れていたのでうとうとしつつ電車に揺られていました。途中日向市や延岡と言った宮崎の中核都市も通過。特に延岡は神話の里、天岩戸神社のある高千穂まで走っている高千穂鉄道の始発駅でもあり、今度来る機会があれば高千穂にも行ってみたいなあと思いながらホームの向こう側に止まる列車を眺めていました。 延岡から終点の佐伯(さいき)までは、これまた列車の少ないところで、特急列車は走っているものの、普通列車は日に5往復しかないため、今回旅行の計画を立てる上で一番難儀した路線です。最初の計画では九州を時計回りに回ろうと思っていたのですが、それだとこの佐伯でずいぶん長い時間足止めされてしまうので、結局反時計回りにしたという経緯があります。実際この区間はずっと山あいをすり抜けるように走っているので駅間距離も長いところがほとんどでした。 |
佐伯を出ると列車はだんだん海に近づいてきて、次第に海岸沿いを走るようになります。やや曇りがちではありましたが、良い景色でした。人多くてゆっくりとは楽しめませんでしたが…。大分が近づいてくると人の乗り降りも多くなり、都会っぽくなってきます。乗っていた列車はもっと先の柳ヶ浦(夏の甲子園に大分代表で柳ヶ浦高校が出てましたが、多分あの高校のあるところでしょう)まで行くやつでしたが、とりあえず大分で下車することにしました。 大分の駅前は結構人が多く、都会的な雰囲気でした。もともと九州の中でも大分ってちょっと私の中では特殊なイメージがあります。なんでしょうねぇ…。大分で降りたのには訳があって、翌日この大分駅前からバスに乗って行くところがあったので、その時間を調べに来たのです。バス案内所の場所がわかりにくかったのですが(トキハ1Fって書かれてもトキハがどこかわからんちゅうねんっ)、どうにかこうにか見つけて時間を確認。ちなみにトキハはこの地域では有名な百貨店みたいですね。その後あんまり時間の余裕も無かったので、急いで駅まで戻りました。
別府駅を出るとそこはまさに観光の町、と言った風情が漂っていました。土産物屋がずらっと並んでいたり、観光客とおぼしき人がたくさんあるいていたり…。でもさっき大分にもあったトキハがここにもでかい建物を建てていたので、もう温泉街という雰囲気でもない気がしました。ちょっと寂しいかなとか思いながら、今日泊まるホテルへ。 ホテル自体は駅から10分ぐらい歩いたところにあり、海辺に面した大きなホテルでした。今回の旅行の中で一番大きなホテルだったと思います。本館と別館があり、私は別館の7Fの鍵を渡されたので、まずは本館のフロントから2Fにあがり、そこから渡り廊下をつたって別館に行き、さらにエレベーターで7Fに上がるという、かなりめんどくさい順路になっていました。これがなければ便利で良いんだけどなぁ。でも部屋からは真っ正面ではないにしろ海も見えましたし、部屋も1人で泊まるくせに8畳部屋で、しかもこれで1泊5,000円(素泊まり)でしたから、かなりお得ではありました。 |
その後とりあえず部屋に大きな荷物を置いてからフロントに行き、近くにある料理のおいしい店を聞きました。その時ついでに別府市営の温泉のことも聞いたのですが、近くに砂湯に入れる所があるというので、まずはそこに行ってみることに。そこは「竹瓦温泉」という温泉でしたが、建物からして歴史を感じるところでした。私は砂湯に入るつもりだったので砂湯の入湯券を購入、780円でした。どうやら砂湯のほうは準備中だったようで20分ほど待たされた後、砂湯に入る他の2人の人と一緒に浴場の中へ。まずは掛かり湯をして、それから案内されるがままに砂の上に仰向けに寝転がりました。すると砂掛けさんが足の方から順々に砂を掛けてくれるのですが、これが意外と重いのなんの。ずっしりと砂の重みと暖かさを感じながら、約10分間そのままの体勢でいました。ほんとに砂に埋もれていると暑いぐらいで、額からは汗も滴るような状態です。砂は重いとは思ったのですが、起きあがるときは案外簡単に起きあがれました。それから砂を流してお湯につかり、少し涼んでから外へ。
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温泉を出た後は近くのおみやげ屋に寄り土産物を物色。かぼすと蜂蜜だけで作った「かぼすの秘蜜」という、水や焼酎で割って飲む原液のようなものがとてもおいしそうだったのでそれを購入しました。あと最近話題の缶入りドリンク「かぼすサワー」も1本買って飲みましたが、とてもおいしかったです。それから近くの炉ばた焼の店に入り、ブリかまとかを食べましたが、味はまあまあだった気がします。もちろん焼酎も(笑)。食べてからホテルに戻り、屋上にある露天風呂に入ったのですが、途中で雨が降ってきて大変でした…。露天風呂ということで開放感もあり、温泉気分をそれなりに味わえただけにちょっと残念。部屋に戻るとしばらくしてホテルの人が布団を敷きにきて、それからはもう眠かったので、10時過ぎに就寝、Zzz…
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