2002/08/07 九州旅行 一日目



大阪に戻ってきて最初の夏休みは青春18きっぷで旅行をしようと前々から考えていたのですが、どこに行くかでずっと悩んでいました。四国も捨てがたかったのですが、最終的には九州に決定し、時刻表を眺めながらどんなルートで回ろうかと考える毎日が続きました(この考える時間というのがとても楽しい)。最初は九州を時計回りに回ろうと思ったのですが、どうも乗り継ぎが思うようにいかなかったので反時計回りに変更し、おおまかなスケジュールをたてたあとに図書館で地図を借りてきたり、インターネットでホテルを予約したりといった準備を開始。そしてあっと言う間に出発の時を迎えました。まずは曽根5:52発の梅田行きで大阪駅へ。

    大阪6:21 - 加古川7:39(山陽本線・快速網干行き)
そしてここでJRに乗り換え、いよいよ旅の始まりです。…と思いきや、いきなりのハプニング。「あれ、発車時刻も行き先も違うで…??」。しかも目指す姫路にはこの約30分後に発車する新快速が先着するというアナウンスが…。お、おかしい、そんなはずは…。で、よくよく考えてみると、今日って平日でした(てへ)。自分が休みなもんだから、列車も休日ダイヤだとばかり錯覚してました(汗)。とまあいきなり大ボケをかましてしまったのですが、まあ新快速だと朝ラッシュで座れなかっただろうと思い直し、比較的空いているこの快速に座ってのんびりと行くことにしました。ただ加古川で後から来る新快速に抜かれてしまうため、そっちに乗り換えないと次の乗り換えができない(とこのときは思っていた)ので、加古川で新快速に乗り換えました。

    加古川7:41 - 姫路7:52(山陽本線・新快速姫路行き)
というわけで新快速では一駅のこの区間をわざわざ乗り換えました。新快速は混んではいましたが、まあもう終点も近いのでなんとか座ることができました。でもやっぱり新快速は速いなあ…。姫路では当然みんなが降りるためホームは大混雑で、あやうく次の電車に乗り遅れるところでした。ひやひやした…。

    姫路7:55 - 岡山9:19(山陽本線・普通三原行き)
で乗り換えたこの電車は意外と人が多くて、窓際には座れませんでした。まあ発車間際に飛び込んだせいもありますが…。でそんなにまでして急いで乗り換えたこの電車でしたが、2駅先の網干でやけに長く停車するなあと思っていたら、見覚えのある電車が横のホームに滑り込んできました。あれ、と思ってみると最初に乗ってた快速電車でした。なんだ、姫路では快速の方が後発なのにここで追いつくんかい…。これも盲点でした。素直に終点まで乗っとけば良かったなあ。姫路を出ると車窓からの眺めは山と畑一色になってきます。駅間の距離もかなり広くなって、いよいよ岡山が近いなあという気分になりますねえ。で、電車自体はもっと先の三原まで行くのですが、その先の乗り継ぎを考えて岡山で下車。

    岡山9:43 - 岩国13:13(山陽本線・快速山陽シティライナー岩国行き)
岡山ではしばらく時間があったので売店でパンを買い、遅い朝食を取りました。そして今から3時間半ほどお世話になる快速へと乗り込みました。電車自体は転換クロスシートで座り心地が良かったです。快速と言ってもほとんどの区間が普通なのであんまり変わらないのですが、車両が比較的きれいだったのには救われました。途中、倉敷・福山・三原と通過していき、正午過ぎに広島に到着。広島は感覚的には岡山のちょっと向こうって感じなのですが、距離にするとかなりありますねえ。そこから途中有名な宮島へ行く連絡船のある宮島口を通ったりして、岩国に到着。そろそろお腹が空いてきました。


山陽シティライナー


    岩国13:23 - 小郡15:19(山陽本線・普通小郡行き)
なのでお弁当かなにかを買おうと思ったのですが、これがどこにも売店が見あたらない。乗り換え時間は10分しかないのでかなりあせっていたのですがなんとか改札を出て、目の前の売店へ。ところがここでもみやげものばかりでお弁当は置いていない。あきらめかけていたその時、目の前にコンビニが見えました。あわてて駆け込み、おにぎりとパンを購入。なんとか事なきを得ました。なんか旅行に来て最初のお昼がこれってのもちょっと味気なかったですが、背に腹は代えられません。車内でゆっくりと食べました。電車は2両編成だったので人の多さはそれなりでした。この区間は海岸ぎりぎりを通るところもあるので、綺麗な瀬戸内海の眺めを楽しむことができました。私の他にもカメラを向ける人がいたほどです。ちょっと窓越しに撮ったので綺麗ではありませんが、載せておきます。


瀬戸内海の景色


    小郡15:20 - 小倉16:55(山陽本線→鹿児島本線・普通小倉行き)
そして小郡で乗り換えて、いよいよ念願の九州上陸の時が近づいてきました。宇部・厚狭を通り過ぎてようやく下関へ。山口県入ってからが長かったなぁ…。下関では15分ほど停車時間があったので売店で飲み物とおやつを買い、再び車内へ。戻るといつの間にか4両だった電車が8両になっていました。でも乗客は同じぐらいだったのでがらがら…。私は増結された先頭車両に乗ったのですが、乗客は私一人でした(笑)。そして電車はほどなく関門トンネルへ。やっぱりトンネルをくぐっている間はなんだか感慨深かったです。そしてトンネルを抜けるとそこは雪国目指す九州です。ようこそ九州へ、という看板も見えてちょっとうれしくなったりしました。駅標もJR九州のものに変わって、違う土地に来たんだなあという思いが強くなりました。終点の小倉は思ったよりもにぎやかなところで、さすが北九州の中心都市だけのことはあるなあと感じました。


関門トンネル通過中


    小倉16:57 - 大牟田19:25(鹿児島本線・快速大牟田行き)
そしてここからはJR九州の主力である快速電車に乗って、博多経由で大牟田へと向かいます。電車はなんというか、派手でした。全体的にJR九州の新造車は原色を使った派手なものが多い気がしました。コーポレートカラーが赤なだけあって、青がメインのJR西日本とはひと味もふた味も違います。でも車両自体はJR西日本の新快速っぽい作りの転換クロスシートがメインの車両で、乗り心地は良かったです。快速とは言いながらもそれなりに停車駅は多く、博多までは1時間少々かかりました。博多の手前からは帰宅ラッシュも重なり、乗客数はかなりのものでした。博多から先はまさにベッドタウンと言った感じでどんどん乗客が降りていくのが印象的でしたね。途中鳥栖や久留米といった有名な町を通り過ぎ、終点の大牟田に着く頃にはすっかり日が落ちていました。


派手な快速電車


    大牟田19:28 - 熊本20:26(鹿児島本線・普通八代行き)
もともとの計画では大牟田で一泊するつもりだったのですが良いホテルが見つからず、結局熊本までなだれ込むことになりました。もうここまで来ると結構疲れてきていて、外の景色が見えないこともあってうつらうつらしながらの道中でした。電車自体は2両編成のワンマン電車で、乗客はそれなりに多かったです。ただ座席がロングシートしかなかったのがちょっとつらかった…。まあ1時間弱乗っただけでしたから、我慢できる範囲ではありましたが。そしてこの電車も派手でした(汗)。


大牟田での乗り換え風景


そんなこんなで熊本になんとか到着し、早速予約していたホテルへと向かいます。チェックインを済ませて部屋に荷物を置き、フロントでこの近くにおいしい食べ物屋があるかと聞くと、近くのラーメン屋と天ぷら屋を教えてくれたので、そこへ行くことにしました。ラーメン屋は残念ながらもう閉店していたので、その向かいの天ぷら屋へ。客は私一人でした。とりあえず天丼を注文し、あと飲み物に焼酎が欲しいというと店主の方がこれがいい、と球磨焼酎の原酒文蔵を勧めてくれたので、それをお湯割りでいただくことにしました。聞くと九州では焼酎はお湯割りが標準的な飲み方なのだとか。確かにお湯割りだと香りが良く立ちますし、体にも優しい気がしました。原酒というだけあってアルコール度数が40度近くあるので薄めに割ってもらったのですが、それでもかなり香りが立っておいしい焼酎でした。お酒が入ったこともあって店主の方と今旅行中であることとか明日は指宿に行こうと思っているとか、いろいろと話をしました。ほんとに楽しい経験ができたと思います。それからほろ酔い気分でホテルに戻り、翌朝まで爆睡しました…。




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