2001/07/10 JR和田岬線



2001年7月1日、電化工事が完了したJR和田岬線に電車が走りはじめました。JR和田岬線を知らない方も多いと思われるので説明を加えますと、JR三ノ宮駅から3駅西にあるJR兵庫駅からJR和田岬駅までを結ぶわずか2.7kmの路線です(途中駅は無し)。この路線は6月までは非電化区間であったため、気動車が走っていました。私は今年初め頃にこの路線が電化されるらしいと言う話を耳にして、その前に是非乗っておきたいと思い、GWで実家に帰った折に乗ることにしました。





和田岬線の時刻表です。和田岬線は和田岬にある某電機メーカー社員の通勤路線としての利用がメインなため、朝夕にしか列車が走っていません。休日に至っては一日2往復のみです。私は5/5に乗りに行ったので当然休日ダイヤで、朝早く起きるのはつらいですから(笑)、17:15発に乗ることにしました。ちなみに7/1からは夜22時台の電車も設定されたようです。もともと電化されたのは7/7に開業した神戸市営地下鉄海岸線がこの和田岬を通るからという理由もあるので、まあ当然のなりゆきと言えるでしょう。





和田岬線を走っていた気動車です。休日はこのように2両編成ですが、平日はこの様子からは想像できないほど通勤ラッシュになる(らしい)ので、6両で走っていたようです。電化後は終日6両になるんだとか。あ、ちなみに電化後は水色の103系(環状線と同じ)が走っています。この写真では外装が割ときれいに見えますが、だまされてはいけません(笑)。あとでわかります…。





反対側の先頭車両です。さっきの写真とこの写真は兵庫駅で撮っています。やはり電化の噂を聞きつけた人が多かったせいか、カメラを手にした人が多かったです。多少覚悟はしてましたが、あそこまで多いとは…。人をいかに入れずに写すかで結構難儀しました。ちなみにこの写真では塗装がちょっとつぎはぎっぽいのがわかると思います。





車両の側面です。キで車番が始まっているということはまぎれもなく気動車です。この行き先を示すプレートも京阪神近郊ではなかなか見られない代物です。…ってちょっとネタマニアックすぎですか私?(笑)。でもこの手のプレートは山陰に旅行に行ったときには結構普通に見たので、別に全国的に見れば珍しくないのでしょう……。





車内の様子です。ドアが片側にしかないのがちょっとおもしろいですね。あと扇風機があるだけで冷房がありません。照明も暗いですし、一言で言えば「ぼろい」に尽きます(笑)。でもそこがいいんですよっ(誰に言うとんねん…)。ちなみにこの気動車、加速もむちゃくちゃ遅く、最高時速も35km/hぐらいしかでません。たまに乗るからいいようなものの、通勤で毎日使うとなると確かにつらいかもなぁ…。





ドア付近の様子です。ドアも年期が入っています。ちなみに見た目どおり開閉も遅く、不揃いに閉まる感じなので、電化直後は発車前のアナウンスで「気動車よりも勢いよくドアが閉まります」と言ってたそうな…。でも確かに環状線のドアは閉まるの速すぎな気はしますが。





終点の和田岬駅の様子です。昼間はこのように閑散としてますが、ラッシュ時は人であふれるんでしょうねぇ…。ちなみにこのあたりは民家が割と多いのですが、もうちょっと海沿いに行くと工場が多くなるみたいですね。ところでこの和田岬駅は無人駅でして、改札がありません。なので兵庫から和田岬に行く場合は兵庫駅の改札で切符が回収されてしまいます。逆に和田岬から兵庫に行く場合は、車内で切符を買うか兵庫駅で精算をすることになります。私は車内で購入したのですが、電化後は兵庫-和田岬間が1分短縮されて4分になるので、おそらく買えなくなるのではないかと思われます。まあそんなわけで今、電化後の和田岬線にも乗りに行きたいなあと思ったりしています。




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