2001/02/28 大阪市内探索〜南巽から平野まで



私は大学に通うようになってから、通学やバイトの足として毎日のように大阪市営地下鉄に乗っているのですが、そんな中で千日前線だけは滅多に乗る機会がありませんでした。というわけで千日前線の東の終点、南巽まで一回行ってみようとふと思い立ち、夕方4時頃に家を出発しました(遅いっちゅうねん)。






千日前線の車両です。千日前線のラインカラーはピンク色なので、車体にもピンクのラインが引いてあります。しかし、千日前線っちゅうのははっきり言って寂れた路線です(苦笑)。ミナミの中心、なんばに乗り入れているにもかかわらず4両編成っちゅうのはどないやねんって感じです。まあそれにはいろいろと事情があるのですが…。





一応千日前線は各駅のホームに7両分(目測)のスペースがあるのですが、現在はこのように使われずに柵がしてあります。これが寂しさを増幅させているというかなんというか…。そもそも千日前線は、近鉄と阪神がなんばで相互乗り入れするのを阻止するために無理矢理作られたものだそうで、新深江-なんば間は完全に近鉄と併走していますし、運賃も近鉄の方が安いとなれば、なんばに出るのにみんな近鉄を使うのは自明のことです(まあ梅田や天王寺に出るなら別でしょうが)。それに千日前線の工事には莫大な金がかかったそうですし(地下水が大量に出て大変だったそうで)、おまけに近鉄と阪神の相互乗り入れも認可されて数年後には実現するそうなので、一体千日前線がどうなってしまうのか、いささか不安です。





…とまあ暗い話はおいといて、駅のすぐ近くにある巽神社の全景です。結構こぢんまりした神社でしたが、それなりに歴史はあるようです。このあたりは工場や古い一軒家が多く、高層マンションはほとんど皆無でした。南巽からなんばまではせいぜい15分なので、交通の便はいいと思うんですけどねぇ。





手水の使い方の説明です。まあそれはいいんですが、なんでイラストがこんなに少女まんがチックなんでしょうか…。それが気になって撮ったのですが、あとで神主志望のT7氏に聞いたところ、この説明書きは結構どこの神社にもあるそうです。ちなみにこの手順のあとに左手をもう一度洗って、ひしゃくの持ち手のところにも水を流すのが正しい手順なんだとか。





巽神社を後にしてからは、とにかく南を目指して歩きました。このあたりは工場と民家が密集していて、なんとなく庄内や尼崎の下町と似た感じがします。ちなみにこのあたりは区で言うと生野区です。生野区は「コリアタウン」と呼ばれるほど、在日の方が多く暮らしてらっしゃる場所なのですが、家の表札を見てもそのことを実感しました。生野区からさらに南下すると平野区に入ります。平野区の方がどちらかというと工場が減って住宅が多くなる気がしました。そしてようやく前方に線路が見えました。JR関西本線(大和路線)です。ここまで地図を見ずにきたので駅がどっちかわからなかったのですが、踏切から西の方に駅が見えたので、そちらに向かうことにしました。その途中撮ったのがこの写真です。もう日が暮れかけていたのでちょっと焦りました。ここからJRなんば駅までは5駅170円でした。時間にして10分少々。JRなんばも来るのは初めてだったのですが、いくらなんでもなんばの中心部から離れすぎです。御堂筋線のなんば駅まで10分ぐらいかかります。まあそんな感じでなにが目的だったんだって感じの今回の旅行(?)でしたが、それなりに発見があっておもしろかったです。




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